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第9節 vs 浦和戦プレビュー リーグ戦中断前の最後の一戦。相手は2試合連続6得点と"確変中"の浦和だが、要注意ポイントは、その得点力に非ず。策士・ペトロヴィッチ監督の策略に乗らず、ドローで上等ぐらいの気持ちで、相手の"焦り"を誘え。角田出場停止の穴を受け、和田ボランチ先発起用も。また、浦和に移籍した関口の初先発の声も。

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 他のJ1チームは前節で中断期間に突入したが、ACL出場組の4チームは、日程の都合上延期となっていた、第9節(本来は5月3日(金)開催)の消化のため、ミッドウィークの5月29日(水)に開催される。

 
このタイミングで浦和と当たる事に、戦々恐々とされている方も多い事だろう。もちろんその理由は、当の浦和が現在、2試合連続で6得点と、その得点力が"確変中"レベルにあるものと考える。

 もっとも、今節の仙台が、同じようにヤラれると決まった訳ではない。勝負事は、やってみなければ判らない。

 
今節の対戦にあたって、お互いの主力選手の動向を確認しておきたい。まず仙台は、前節にボランチ角田が累積4枚目を喰らい、今節は出場停止となる。これまで、角田が居ない試合で 4-4-2 を敷く際には、ボランチに松下を起用する事が多かったが、なんとここへ来て、今季新加入の和田の起用もあるというニュースが飛び込んできた。梁や菅井ら主力が戻ってくるという情報もあり、こちらももちろん「待ってました!」級の好材料ではあるが、筆者個人的には、和田の起用が、本当にここで来るのかどうかが、大きく気になるところである。
 
和田は、今季の仙台新加入以降、サイドバックなどで出場機会を得る事が多かったが、ボランチの経験も充分にある。松下は本来ボランチの選手ではないため、ここで和田のボランチ起用の台頭が見られるなら、今後の戦いにも、良い意味で大きく影響してくるだろう。今節の先発が実現するなら、是非とも活躍に期待したい。
 
また、浦和の側からは、ウィングの平川の前節負傷の影響や、宇賀神までもが離脱している事が影響し、もしかしたら、昨季末に浦和へ移籍していった関口の「浦和でのリーグ戦初先発」が実現するかもしれない、という話も聞こえてきている。よもや、仙台戦で初先発を飾る事になれば、お互いに、運命の巡り合わせを実感する事だろう。ポジション的には、負傷回復直後ながら今節の先発復帰が濃厚な梁とのマッチアップも実現しそうで、ここは「見どころ」となりそうだ。
 
さて、今節へ向けてのマストポイントとなりそうなのは、やはり気になる「2試合連続の6得点」という、爆発的な攻撃力にどうしても目が行きがち。だが、敢えて、こう言ってみる。
 
「浦和の強さは、単なる攻撃力の高さに非ず。相手をしっかりと研究し、それを凌駕する策略があっての強さだ」
 
良い参考となるのが、前節の柏-浦和戦(国立)である。この一戦は、日曜開催という事もあり、手倉森監督も敵情視察に訪れたとの話も聞こえてきている。
 
その一戦で、浦和が見せた策略とは?
 
なんと、浦和は、本来やりたいポゼッションサッカーではなく、柏のカウンターサッカーの得意性を考慮し、柏にボールを持たせて自陣低めにガッシリと構え、そこからカウンターを狙った、というのである。
 
筆者は、この一戦を、90分を通して観戦していない。だが、この一戦を伝える、方々のメディア記事を見れば見るほど、浦和の、勝つためには自身のサッカースタイルさえ平気で変えてくる、その"強かさ"が、見え隠れするのだ。
 
ネット上で記事を読まれている方なら、この記事についても、きっと読まれた事だろう。
 
http://web.gekisaka.jp/395058_119391_fl
 
このWeb記事の冒頭を抜粋する。
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 2試合連続で6-2という大勝に、浦和レッズのペトロヴィッチ監督は、満足そうだった。「柏はカウンターが得意なチームだと分かっていたので、相手がやりたいサッカーにいかにはまらないかがポイントでした。無理に仕掛けて、相手の得意な形でやらせないこと。われわれがカウンターを仕掛けるということを狙っていた」と、この試合の戦術的意図を説明した。
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また、J'sGoal サイトのWeb記事によれば、この一戦で、日本代表に初招集された、柏のFW工藤は「こっちが持たされている感じだった」と語っている。
 
あの浦和でさえ、相手のストロングポイントを消す事にその神経を尖らせ、それをしっかりと実践している。Jリーグではビッグクラブの部類に入るであろう浦和でさえ、である。
 
この試合を、その場で観ていた手倉森監督なら、きっとこう思った事だろう。
 
「ウチが清水にヤラれたのと同じように、柏も浦和にヤラれた-」
 
筆者も思っている事だが、前節の「清水-仙台」戦と、「浦和-柏」戦は、戦略的には非常に似通った部分を感じた。仙台も柏も、カウンターの圧力が高いチーム。この2つのチームを相手に、前掛かりに勝負しようものなら、ミスからカウンターの餌食になってしまう。
 
であれば、その「カウンターを得意とするチーム」を相手に、その勢いを出させないためには?
 
発想は簡単だ。要は、カウンター攻撃をさせなければ良いのだ。そのためには、まず自分たちが、下手に高い位置でポゼッションしてプレーするのではなく、ある程度自陣でしっかりとブロックを組み、相手に「自分たちの裏を使わせない」事を徹底する必要がある。そのため、組織的な守備ブロックを敷くだけの連携力を求められるが、浦和は守備においてもタレントが揃っており、必ずしも難しい選択肢では無かった様子だ。
 
浦和からしてみれば、柏も、仙台も、似たようなカウンターサッカーを得意とするチームに見えるはず。まず柏を相手に、その「手応え」を感じた状態で、僅か中2日で仙台戦に臨める事は、むしろ好材料だろう。
 
反面、仙台からしてみれば、3試合連続で「中2日の相手との対戦」となる。だが、事ここに至っては、相手側の中2日連戦なんて状況は、もはや、有利な材料でも何でもない。ロールプレイングゲームなどで例えるなら、相手のダメージポイントが、こちらより少し高いくらいのデータに過ぎない。浦和も既に、ACLの敗退が決定しており、仙台と基本的には同じ状況にある。中3日の仙台と、大差は無いだろう。
 
仙台にとって、この"5月反攻"の勢いは、前半で名古屋・大宮を相手に連勝としたところまでは良かったが、続くマリノス戦で、ウイルソンが試合前日に追加の出場停止を喰らったり、その一戦と、続く前節の清水戦で、2試合連続の無得点となってしまうなど、5月の戦いの後半では、一気にスポイルしてしまった感がある。
 
そして、中断期間突入前の、5月の戦いの最後に、ボスキャラ級の浦和との対戦が待っていた訳だ。戦々恐々とするだけの材料は、充分に揃っている。
 
ただ、見方を変えれば、先の「柏-浦和戦」は、仙台にとっての「仮想・浦和戦」でもあったはず。相手に合わせて、ポゼッションサッカーもカウンターサッカーも、見事に使いこなし、2試合連続6得点中の浦和に対して、2試合連続無得点中の仙台が、どう挑むのか。
 
そこで、筆者が提案したいのが、「ドロー上等の覚悟で、得点を挙げる事よりも、まず失点をしない事に意識の重きを置く、堅守サッカーの徹底」だ。
 
この一戦は、2試合連続で無得点中の仙台ではあるが、敢えて「例え引き分けでも構わない」ぐらいの気楽さで臨みたい。得点のためにリスクを侵す攻撃をバンバンと仕掛けるのではなく、失点の危険性を最小限とするサッカーをベースとしたい次第だ。
 
もちろん、攻撃に対して消極的ではいけない。相手のミスを誘うようなプレッシングや、攻撃に使えるスペースを見つけたら、積極的に攻め込みたい。だが、そこでミスした場合に、逆にカウンターを受ける危険が生じるようなハイリスクな展開になりそうな時は、敢えて攻撃を選択せず、一旦ボールを下げて、攻撃を組み立て直すくらいで丁度良い。
 
つまり、前節に、浦和が柏に対してやった事と同じような事を、仙台が、浦和に対してやれば良いのだ。浦和からしてみれば、「仙台は遊んでいるのか?」と思われるくらいで、丁度良いかもしれない。
 
その上で、浦和の"得点への焦り"を誘い、試合終盤へ向けて、どんどんオープンな展開へとシフトしていく中で、「2試合連続で6得点と爆勝し、その勢いで、ホームでどうしても得点を挙げて勝利を収めたい意識」の強い浦和の、気持ちの隙を突いて、嫌が応にも産まれてくる中盤のスペースを使い、殊勲の1点を挙げて、そのまま逃げ切りたい。
 
"浦和"の"裏は"、案外、試合終盤にポッカリと空いていたりするものだ。
 
もちろん、そんなサッカーは「面白くない」と評する人も多いだろう。また、浦和を相手に、何ビビッたサッカーをやってるんだ、と酷評する人も出てくるかもしれない。
 
だが、今の仙台の力量で、それも、勝った事のない埼玉スタジアムのあの雰囲気の中で、現状の仙台が「出来る事」には、自ずと限界があるのではないだろうか?
 
今節は、只でさえボランチの角田が出場停止なのだ。梁や菅井が戻ってくるとは言え、それでようやく、仙台の本来の先発顔触れに戻っただけの事。浦和の策略にハマってしまえば、誰が出ていようが、関係なくなってしまうだろう。今の自分たちがやれる事、出来る事の範囲を過信してはいけない。角田が居ないという事は、自陣中央の防衛力が半減するという事なのだ。だからと言って、不慣れな 4-3-3 で臨むというのも、無謀感が拭いきれない。ここはやはり、選手が慣れている 4-4-2 ベースで行くのが妥当だろう。無理は、絶対に禁物である。
 
そこで、角田の代役で出場が濃厚とも見られている和田に、どういう役割を置くのか。そこも、この一戦ではポイントになりそうだ。
 
個人的には、ヴェルディ時代からサイドバックやボランチのポジションでその能力を開花させて来た和田には、むしろ、「角田とは違う攻撃力」に期待する。
 
例えば、時にはボランチに入る事もある梁とのポジションチェンジ。和田がボールをもったときに、そのまま左サイドへ持ち込んで駆け上がり、チャンスを演出。ここで、ボジションが被る梁は、和田の上がったスペースを埋めるべく、その時だけボランチとしてカバー。試合展開が落ち着いたら、お互いに元のポジションに戻ればいい。もちろん、ボランチのポジションを別な選手が埋めて、和田と梁で攻撃を展開する、なんてものもアリだろう。
 
また、ヴェルディ時代は右サイドバックの経験もあるため、「右サイドに流れて攻撃」も面白いかもしれない。右利きの和田なら、それこそ、菅井とのポジションチェンジも観てみたいところだ。
 
左サイドバックから、右サイドバックの菅井へセンタリングが上がり、そこで菅井が決めるというシーンは、もはや仙台の伝説級の得点シーンではあるが、右サイドへ流れた和田から、決定的なクロスが供給されるシーンというのもアリかもしれない。
 
今後、和田が仙台で、どういうポジションで、どういう使われ方で育っていくのか。決して安くない育成費を、ヴェルディに払ってまで獲得した逸材だ。眠らせておくのは勿体ない。こんなビッグゲームで先発起用できるなら、是非とも起用して欲しいと思う。
 
いずれにせよ、今節の浦和との一戦は、基本線で「我慢くらべ」になるものと予想。もちろん、何かの運で、首尾良く、早い時間帯に先制点が転がり込む可能性はある。ただその場合、浦和側に「早すぎる攻撃スイッチ」が入ってしまい、早い時間帯なのに、終盤のような猛攻が始まってしまう可能性もある。そうなってしまうと、挙げた先制点など、アドバンテージでも何でもなくなる可能性が高くなってしまいかねない。攻撃のスイッチが入ってしまった浦和ほど、手を付けられなくなる存在は無い。今節、ここは絶対に避けたいポイントでもある。
 
今節に仙台が勝利を収めるには、浦和の攻撃の芽を掻き続け、無失点の時間を出来るだけ長く維持して、試合終盤に、勝敗の行方を持ち込む事と見る。ウイルソンと赤嶺の前線2トップを以てすれば、試合終盤に決定打を喰らわせる事は、決して不可能ではないはず。要はそこまで、イーブンの状態で試合を持ち込めるかどうかに懸かっている。
 
浦和からしてみれば、「負ける気はしなかったのに、気が付いたら負けていた」という感想を、是非とも言わせてみたいものだ。
 
前節の清水戦で、相当な仙台優位性の状況を以てしても、清水側の策略にマンマと嵌ってしまい、またしても清水に勝てなかった。
 
そして、スタジアムの「相性」という点では、現状の仙台にとっては、日本平も、埼玉スタジアムも大差はない。だが、清水戦は「相性の悪さ」で負けた訳ではない。相手の策略にハマったから負けたのだ。
 
だから今節は、絶対に「相手の策略にハマって、また負けた」という結果を残す訳にはいかない。むしろ、こちらが、敵地で浦和を策略にハメてやりたいくらいだ。
 
ノラリクラリと逃げ回り、相手を油断させておいて、ほんの少し見せた隙に、目をギラリと光らせて、急所を一撃必殺。まるで、某映画で観るような「酔拳」の如く、である。
 
タレント選手の存在や、スタジアムの規模や、サポーターの人数や敵地の雰囲気など、浦和には適わない点も多い。だが、それらの条件だけで、今節に負けると決まる訳ではない。
 
出来る事、やれる事の範囲内で、如何に工夫し、相手にゴールを与えないか。そして、相手からゴールを奪うか。その工夫やアイデアが、仙台には、今ひとつ、足りない気がする。
 
そういう面での「戦略的なずる賢さや、クレバーなプレー」が、もっと仙台にあっても良いと思うのは、筆者だけだろうか?
 
今節、2試合連続の6得点で鼻息を荒くしている浦和の選手たちを、ペトロヴィッチ監督がどうコントロールしてくるのか。その敵地へ乗り込む、仙台の選手と指揮官は、どんな策略を練って、この一戦に臨むのか。梁や菅井の先発復帰は?ボランチ和田の起用はあるのか?
 
あらゆる角度から、楽しめそうな一戦になりそうである。
 
そして、出来れば最後は、敵地・埼玉スタジアム2002で、初のオーラを轟き響かせたいものであるが、こればかりは、果たして-。
 
 
#筆者都合により、今節の浦和戦のレポートはダイジェストとなる予定です。また、レポートの掲載が遅れる場合がありますので、予めご了承下さい。



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