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ナビスコカップ準々決勝第1戦 vs 川崎戦プレビュー 中断期間が明け、約一ヶ月ぶりの公式戦を迎える仙台。長期休暇で骨を休め、堺でのミニキャンプと連日の練習試合、そして復興支援チャリティマッチへの出場など有意義に過ごせた、この「充電期間」を経て、いよいよ夏場本番の季節へ。

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長い様でいて、短くも感じた、この約一ヶ月弱の中断期間。この間、チームは、約1週間の休暇を経て、大阪・堺でのミニキャンプ、その中での練習試合、そして、一部の主力選手は復興支援チャリティマッチへの出場と、有意義に過ごせたほうではなかったかと思われる。

そして、その中断期間も、もうすぐ終了。明けの再開戦は、シーズン序盤に4失点と大敗を喰らった、あの川崎に決まった。場所も同じ、等々力陸上競技場。当然ながら、あの日のリベンジを果たしたい気持ちは、誰の胸にも有されている事だろう。

 

 ところで、普段の筆者のブログ掲載は、カップ戦についてはレポートのみの掲載とさせて頂いているが、今回は、中断期間明けという事もあり、カップ戦ながら、今回はプレビューを書かせて頂く事にした。

 
ただ、単なるプレビューでは、他の記事と書く内容に大差を感じないと思うので、今季のここまでの仙台の戦いを観てきて、筆者が感じている事を中心に、書かせて頂いた。最後までお付き合い頂ければ幸いである。
 
振り返れば、ACLの予選敗退で、日程的には比較的楽になるはずだった、5月の対戦では、ラストのアウェイ3連戦マッチで2分1敗。この間の3試合での総得点も、僅かに「1」と、得点力減退への懸念が払拭できないまま、中断期間に突入していた。
 
となれば、この中断期間で、如何にこの「得点力の向上」が図られたかが、注目ポイントになるかと考えている。
 
あくまでも、「得点力」について、である。「攻撃力」ではない。
 
得点力とは、言い替えれば「最後のシュートなど、ゴールを決めるためのフィニッシュの精度」や「PKを確実に決める度胸や、そのコースの読み」、もしくは、ゴール前でのこぼれ球に対する読みの良さなど、「直接的に得点を奪うために必要な、サッカー選手としての資質」と、筆者は考えている。
 
これに対して「攻撃力」とは、ボールを奪ってからの攻撃の戦術や、相手陣形の崩しのアイデアや、選手の個人技による突破など、「ボールを如何に相手ゴール前まで運び、フィニッシュシーンを創造する力」と考えている。そしてこの中にも、厳密には「得点力」も含まれるものと考えている。
 
この前提定義を用いて、現在の仙台のオフェンス能力を、方程式的に表現してみると、、、、
 
ベガルタ仙台=攻撃力-得点力
 
という形となる。つまり、「敵陣ゴール前までボールを運び、フィニッシュシーンを創るところまでは行くのだが、最後に得点を決めるだけの精度が欠けている」という意味である。
 
もちろん、この「得点力」には、ある程度の運的要素も含まれるため、ゴールが決まらなかったからと言って、いちがいに、その選手に非があると言うのは過言である。どの選手でも、ゴールチャンスが目の前に来たら、それを確実に決めたいと思っている。
 
それでも、中断期間前のアウェイ3連戦では、結局、僅かに1点(浦和戦の太田の同点ゴール)しか挙げられなかった。この3試合でも、得点のチャンスは充分にあった。シュートもたくさん撃ち、ゴールの臭いがしていた時間帯は、決して短くは無かった。それでも、この3試合で1点しか挙げられなかったところに、現状の仙台の課題が浮かび上がってくる。
 
そこを、どう打開するのか?
 
中断期間の間に、この点を、チームがどのように克服しようとしていたかは、現時点ではまだ判らない。
 
大阪・堺でのミニキャンプでは、大学生を相手に、当然のようにゴールを量産していた様子はあったが、練習試合の目的は、試合勘の回復や維持・戦術浸透度の確認など、公式戦に臨むためのそれぞれの要素を確認・向上させるためのものだ。よって、「練習試合での結果」に、大した意味は存在しないし、正直、気にもしていない。それは、練習試合の結果と公式戦の結果が、必ずしも比例するとは限らないからである。
 
もちろん、ゴールが決まるまでのボールの流れや、選手間の繋ぎの意識の確認など、戦術的な連携を確認するという意味はある。その結果としてゴールが産まれたという事であれば、それは「ゴールそのものに意味があるのではなく、その過程に意味がある」という事だ。
 
だが、練習試合で決めたような得点シーンを、実際の公式戦で、すぐに同じようにできるとは限らない。だが、他のチームの公式戦での得点シーンを拝見すると、如何にも簡単に、しかも、得点シーンの練習をしているかのような、判りやすい形で得点を挙げている選手が、決して少なくない事に気が付く。決して、難しい体制から難しいシュートを撃っている訳ではない。普通にシュートを撃ち、普通に得点が決まる。そういうシーンを、逆に、仙台ではなかなかお目に掛かれない。
 
そこで、他のチームの得点シーンを良く観察してみると、そこには「羨ましいほどの得点力」がある事が判る。シュートを撃つ選手の個人技もさることながら、シュートコースの正確性や、相手の虚を突き、素早くシュートを撃っている事に驚愕する事もしばしばである。
 
もっとも、ノープレッシャーでシュートを撃つことが出来るのなら、仙台の選手だって、充分に高精度なシュートを撃つ事は出来るだろう。(それが出来なければ、そもそも、プロのサッカー選手になど成れないだろう)
 
要は、それを、如何に「公式戦のハイプレッシャーの中で、本来の能力と精度を出す事が出来るか」なのではないか。
 
そう、ポイントは、ここにある。
 
「ハイプレッシャーの中でシュートを撃つから、ボールが枠を逸れたり、逆に、枠を逸らすまいとして、結果的に、相手GKにアッサリ止められたりする」のではないか、と。
 
つまり、如何に「相手のプレッシャーが高くなっていない位置やタイミングで、シュートを落ち着いて撃てるか」という事ではないか、と。
 
もっとも、現・日本代表選手や、代表経験のあるベテラン選手のように、個人の能力として、相手のハイプレッシャーの中でも、シュートを平気で枠に飛ばし、ゴールを決める選手は存在する。
 
彼らのようにシュートを撃てれば、もっとたくさん得点は決まるだろう。だが、そういった選手は、ほんの一握りに過ぎない。実際には、相手のハイプレッシャーに屈し、シュートをブロックされたり、シュートそのものを諦め、フリーの味方へパスしたりするシーンがほとんどだ。誰しもが、本田や香川のようにやれる訳ではない。
 
では、どうすれば良いのか?
 
これは、決して簡単な事ではない。だが、どうにかしなければ、ゴール数を増やす事が出来ないのも、また事実だ。
 
筆者が、思うに。
いや、これは例年のように、いつも思っているのだが。
 
「仙台の選手は、パスやシュートの判断が遅い」
 
のである。
決して、ボールを捌く技術が、他の、得点をバンバン獲っているチームの主力選手と較べて、劣っている訳ではないと思っているのだが、それでも、「彼らとの差」が何かしら存在するから、得点に結び付けられないのだ。
 
その差を、筆者は「判断の遅さ」にある、と思っている。
 
特に、攻撃のシーンで、相手ゴール前までボールを運び、シュートレンジでボールを持てている状況下において、「パスなのかシュートなのか」「パスの選択肢が複数あるときに、どこへ出すのか」の判断が、仙台の選手は、他のチームと較べて、ほんの一呼吸、遅いように思われるのである。
 
当然、ボールを持っている際の「次の一手の判断」が遅れれば遅れるほど、相手のディフェンスブロックに遭い、チャンスを潰してしまう。或いは、視界の外れたところからボールをインターセプトされてしまう。
 
これはもちろん、味方選手との連携や、戦術に絡む部分も多分にある。特に、ポゼッションベースのパスサッカーを標榜するチームでは、如何に、パスを正確に、素早く繋ぐかが、戦術の生命線だ。そこには当然、「判断を早くしないと戦術が成り立たない」という課題が課せられる。なので、パスサッカーを得意とするチームの攻撃を観ていると、ドリブルなりパスなり、そしてシュートなり、「次の一手」への判断が早い。
 
今回の対戦相手でもある川崎なども、ポゼッションベースのパスサッカーを標榜しているチームだ。そして、その核には、当然のように、日本代表・中村憲剛選手が君臨している。彼が中盤でゲームを支配しているからこそ、川崎のパスサッカーが戦術として成立しているところが大きい。
 
だが、仙台というチームは、永らく「堅守速攻型のカウンターサッカー」をベースとしてきたチームだ。このため、判断の早さよりも、90分で衰退しない運動量や、トップスピードの速さのほうが、モノを言う事が多かった。それはそれで、決して悪い戦術ではないと思っているし、今後も、仙台の戦術のベースである事だろう。
 
しかしながら、今季は曲がりなりにも、4-3-3布陣でポゼッションサッカーにトライした経験をも積んだ。その実績は、決して表立ったものとしては残らなかったが、ポゼッションサッカー戦術をチーム全体で経験した事により、「判断を早くする大切さ」を、これまで以上に感じたに違いない。
 
このシーズン序盤の経験と、中断期間による仕切り直しとを巧く織り交ぜ、「少しでも判断の早いサッカー」を展開できれば、結果的に、ゴール数は伸びていくのではないか、と考えている次第である。
 
折しも、今季もそのゴールに期待を寄せられている、FW赤嶺選手が、今季今だ2得点と伸び悩んではいるが、心配はしていない。
 
彼の特長でもある「こぼれ球への嗅覚の鋭さ」は、ゴールを決められなかった、今季これまでの戦いの中においても、その感覚がどんどん良くなって来ている事を、サポーター諸氏なら「体感」されている事と思う。彼がゴールを量産する時期は、決して遠くはない。
 
それに、彼こそが「こぼれ球の軌道を予測し、敵よりも先にそのポジションへ侵入する」その判断の早さと、それを行動に移す判断の速さを、「ゴール量産の重火器」としているからに他ならない。
 
赤嶺選手の復調と、ゴール量産のきっかけが、このナビスコカップ準々決勝第1戦・川崎戦から始まる事を、切に願って止まない。
 
なお、この一戦では、残念ながら、ボランチ角田の欠場が濃厚との事。チャリティマッチ出場の試合終了後に、足に異変を感じ、手倉森監督から「軽い肉離れのような感じ」との説明がメディアにあった。ここは無理をせず、第2戦のホームに備えて欲しい。
 
ナビスコカップも大事な大会だが、それ以上にリーグ戦が大事だ。もはや、角田抜きのリーグ戦など、考えられない。累積警告による出場停止も既に消化済みであり、むしろ、湘南戦をターゲットにして貰っても構わないくらいだ。ナビスコカップ準々決勝では、松下に、ボランチのポジションを託す事になるだろう。
 
ところで、この一戦では、5月のウィークデー開催のアウェイ浦和戦の参戦に続き、なんとか都合が付き、この一戦も参戦出来る事になった。中断期間明けの仙台が、どれだけ「バージョンアップ」しているか、その勇姿を、現地にて、生で拝顔して来たいと思っている。
 
行くからには、必死に応援。
必ずや、「先勝」を手土産に、帰仙したい。
 
 
#筆者都合により、試合後のレポート掲載が遅くなる場合があります。予めご了承下さい。



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