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J1第14節 vs 湘南戦プレビュー J1再開。ここから始まる「ボトム3」との、1週間3連戦の熾烈化は必至。だが、カップ戦で受けた"痛み"は、リーグ戦の勝利でしか癒せない。鎌田出場停止&渡辺広大負傷で、角田のCB起用濃厚。"自信"と"自身"を取り戻すため、何がなんでも勝利が絶対条件。"結果"と"意地"をみせろ、仙台。

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 ようやく中断期間も終わり、いよいよリーグ戦が再開。この間のナビスコカップの2試合では、嫌と言うほど、川崎から"痛み"を擦り込まれた。この2試合こそ、点差はそれぞれ1点差での敗戦だったが、内容では完敗。第2戦では、ウイルソンの1試合2発が霞んでしまうような、鮮やか過ぎる川崎の攻撃に、腹立しいほどの悔しさを覚えた。

 もっとも、第2戦での敗戦を招いた原因は、試合運びの拙さが故。前半の早い時間に先制点を挙げられたとしても、その後の試合運びが拙ければ、ああいう大逆転敗戦もある、という悪例を示してしまった。

 
あんな試合内容では、「集客が集客が」と語る事も憚られる。それだけ、負け方としては最悪の部類だった。
 
「もう、あんな試合観たくない」
 
そう思って、帰路に着いた人は多かった事だろう。
 
そのナビスコカップも敗退が決定し、仕切り直しの一戦の意味もある今節。中断直前のリーグ浦和戦(第9節・5/29)で鎌田が4枚目の警告を受けた影響で、今節は出場停止。その後、渡辺広大が負傷してしまい、また、中断明けまでの復帰が見込まれた上本大海も、もう少し時間が掛かる見込みであり、現時点で本職センターバックの主力は、石川のみとなる事から、今節は、ボランチ角田のセンターバック起用が濃厚となっている。
 
正直、今節の対戦相手の湘南は、彼らが現在置かれている順位などに関係なく、いつも嫌なイメージがある。ホームゲームでは、2009年(当時J2)の中原の2発による逆転劇など、良い印象で記憶に残っている試合もあるが、全般的な筆者の印象としては、「J2仕様の運動量高い、相手へのプレッシングサッカー」だ。若手を積極起用するイメージもあり(値の張るベテランを雇えないクラブ事情もあるとは思うが)、技術の高さというよりも、運動量と巧みな戦術で勝負する印象が強い。
 
言い方を変えれば、「仙台の苦手なタイプ」である。当時は阿部吉朗選手などの「仙台キラー」も在籍し、対戦の度に点を獲られた印象が強い。(現在、阿部吉朗選手はジュビロ磐田に在籍しており、磐田とは一週間後に対戦を控えている)
 
それに、仙台は、毎度の悪癖でもある「下位に低迷するチームに、浮上のきっかけとなる勝ち点を与えてしまう」事においても、悪い意味で定評が。やっている選手たちは、そんなつもりなど毛頭ないであろう事は充分に判っているが、それでも、過去の結果が、そういう印象を強くしてしまっている。
 
今節ほど。いや、ここから始まる「ボトム3」との3連戦ほど、その悪癖に、顔を出されて貰っては困るのだ。
 
この3連戦は、相手の順位が、たまたま「ボトム3」なだけであり、その実力は、仙台のそれと大差はないだろう。ほんの少しでもナメて掛かれば、間違いなくヤラれる。そんな3試合になる事は必至、と考えている。
 
目の前の湘南戦だけに絞って考えてみれば、このタイミングでまず必要なのは、「勝ち点3」だと言う事。どんなに内容が悪くたって、一向に構わない。
 
そのため、ここのところ、拘りを見せて続けてきているポゼッションについては、戦術の引き出しとして必要な事は理解を示しつつも、湘南を相手に、絶対的に必要なものでもない。むしろ、川崎戦の2試合の二の舞で、「中途半端にボールを失う→カウンターを受けて失点」の流れが継続してしまう恐れさえあるのだ。
 
当然、湘南側は、仙台のナビスコカップ2試合をも研究しているはず。2試合で5失点を喫した仙台の、現在のウィークポイント。それこそが、「仙台にボールを持たせて、プレッシングからボールを奪ってショートカウンター」である。
 
そうなのだ。仙台のポゼッションは、「ボールを持っている」のではなく、「相手にボールを持たされている」のである。言い替えれば、自らの失点のためのポゼッションとなっているのだ。
 
もちろん、選手たちに、そんなつもりは毛頭ないだろう。だが、結果として、現状はそうなってしまっている。原因は、「仙台におけるポゼッションの意味」が、他のチームとは違っている部分があるから、と筆者は感じている。
 
そもそも、仙台のポゼッションは「後方でボールを廻し、相手の布陣の隙を突くポイントを探すため」であり、主に横パスで、攻撃のリズムを創るためにやっている印象が強い。だがこれは、厳密に言えば、ポゼッションではなく、単なる「後方での様子見・攻撃タイミングの模索」でしかない。こんなのは、実は、ポゼッションとは言わないのだ。
 
本来のポゼッションは、あくまでも「攻撃のため」「得点のため」の戦術だ。ボールを持ちながら、徐々に最終ラインを上げていき、プレーエリアを狭めて、攻撃のスイッチを入れるポイントを、出来るだけ相手ゴールの近くで始めるためのもの。そして、ひとたび攻撃が始まったあとも、狙った攻撃が不発に終わりそうなときには、意図的にボールを下げて味方に繋ぎ、ボールを敵に渡さないようにするためのものだ。
 
そのため、どうしても、守備の選手も含めて、パスワークや空いているスペースへの侵入など、オフザボールの動きも含めて、チーム全体の意識の共通化と、高い連動性、そして、個々の選手の対人性の強さと、パスワークの技術の高さが求められる。
 
そんな戦術に、敢えて今季は前向きにトライしている訳だが、正直、まだまだ選手間の連動性や、個々の選手のパスワーク技術は良くない。パスを受けて、次へ出すまでに、ウロウロと時間を掛けて、繋ぐ先を探しているようでは、「ポゼッション」とは言えない。まだまだ、仙台のポゼッションサッカーは、道半ばだ。
 
今節、そんなものに固執し過ぎて、また中途半端にボールを失い、カウンターから失点を喫すようなサッカーだけは、御免被りたいところである。
 
そこで、この試合へ向けた一つの提案としては、とりあえず今節においては、ポゼッションサッカーを棄てたら如何だろうか?
 
もう、ロングボールをどんどん放り込んで、前線へウイルソンや太田をバンバン走らせ、チャンスを数多く創るほうが、今の仙台は、よっぽどゴールに近いと思える。今季の赤嶺にゴールが少ないのも、そういう展開からチャンスメークする機会自体が少ないからのように思えてならない。
 
そういうサッカーを展開して、どこかで運動量が厳しくなってきたなと思ったら、後方でボールを廻して、体力回復まで待つ。体力回復のためのボール保持も含めて、ポゼッションサッカーだ、という意見もある事だろう。だが、少なくとも仙台のポゼッションは、「体力回復のため」のものではない。何度も言うが、後方でボールを廻し、攻撃のチャンスを伺っているに過ぎないのだ。
 
それでも、湘南はおそらく、「仙台はポゼッションベースで勝負をしてくる」と思っているはず。そこへ、若手主体の運動量豊富なプレッシングサッカーを仕掛け、これまでの仙台の敗戦パターンと同様に、ショートカウンターを繰り出して、仙台から得点を重ねるのが狙いと考えられる。前線にFWキリノを擁する布陣であれば、カウンターから、最後は彼の一発に賭ける、割り切った戦い方も可能だ。つまり、湘南が狙っているのは、ナビスコカップ川崎戦の再現、という事ではないだろうか。
 
で、あれば。
 
そんな湘南の「思惑の裏」を掻いて、湘南にボールを持たせて、こちらがプレッシング&カウンターサッカーを仕掛けては如何だろうか。
 
よもや湘南は、仙台から「ボールを持たされる」とは、夢にも思っていないだろう。並み入るJ1の強豪相手から、ボールを奪い返すのがやっとのチームが、いきなり「はい、ポゼッションサッカーをしなさい」と言われても、無理な話だ。だが、ボールを持っている以上は、ポゼッションしながら攻撃を仕掛けざるを得ない。
 
当然、ポゼッションに不慣れな選手も居る事だろう。
 
「あれ?今までは、プレッシングして相手がボールを失った瞬間に攻撃のスイッチを入れていたけど、こっちがボールを持っているぞ?さて、どうやって攻撃を仕掛けようか」
 
と、慣れない攻撃パターンに、こちらがプレッシングを仕掛ければ、パスミスを連発する可能性は高い。
 
そこで、仙台が長年培ってきた、ショートカウンターサッカーをぶつけてみたいのである。
 
こういう提案をすると、決まって「リーグ戦を長い目で見れば、いつかポゼッションサッカーに挑戦しなければならないのだから、継続性を以て、この湘南戦もポゼッションで臨むべきでは?」という反論意見も出てくるものだ。もちろん、その意見は肯定させて頂くし、間違っているとは言えない。
 
だが、果たして。
 
最早、そういう事を言っていられる「時期」あるいは「タイミング」なのだろうか?
 
もうすぐリーグ戦も折り返しという、この時期。毎年、仙台が苦手と言われてきている夏場を前にして、なかなか結果を伴わない戦術に固執するあまり、勝ち点を失い続ける訳には、もう行かないのだ。
 
筆者個人的には、実質、もう「リーグ終盤戦」に等しい状況に至っていると考えている。
 
おそらく、ここからの戦いは、「まだ半分以上残っている」と考えた時点で、残留争いに飲み込まれるだけの成績低迷を喫するのは必至だ。
 
ここからは、嫌が応にも結果を出し続けなければならない。リーグ序盤戦で、苦しいながらも若手を起用し続け、経験を積ませて選手層の底上げを狙い、また、ポゼッションサッカーにトライし、チーム戦術の底上げを謀ってきた時期は、もう、タイムアウトである。
 
もし、この7月からの再開後も、そんなサッカーに拘り続けていたら、それこそ本当に、残留争いに巻き込まれ、戻りたくもないJ2へと、転落を余儀なくされるだろう。一度落ちたら、それこそ、ガンバ大阪のような圧倒的な戦力差でもない限り、1年でJ1に復帰するのは難しい。
 
来年もJ1に居続けたいなら、もう今季は、理想を追い求めるのは中断して、勝ち点3を挙げるための、より現実的な策を講じるべきと、筆者は考えている。
 
まず、「一つ勝つ」こと。
 
勝つことで、これまでやってきた事に対する"自信"と、自分たちが出来る事、つまり"自身"を再確認する事が出来る。それが牽いては、今季トライしてきたポゼッションサッカーとの、今後の付き合い方の見直しにもなり、要所でなら、活かせる戦術にも成り得るだろう。
 
そのためには、何がなんでも「勝利」を。
そこへ向けた、仙台としての「意地」を。
 
プロのサッカー選手としてのプライドがあるのなら、川崎戦の2試合の再現のような、情けない試合などを絶対に繰り返さず、どんな形でも良いから、勝利する試合を見せて欲しい。



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