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あまりにも美しく、そして早すぎる時間帯の先制点に、仙台サポーターは酔いしれた。4強進出の夢を乗せた、ウイルソンのシュート。それは、綺麗な軌道を描いて、川崎ゴールに、優しく、そっと、刺さった。
前半4分。仙台1-0川崎。
まさか、こんなに早く先制点が挙がるとは。。。
ただ、同時に、筆者としては「ある不安」も脳裏を過ぎった。その不安の内容は、本戦のプレビューにて、散々に書かせて頂いた通り。
「あまりにも早すぎる先制点は、その後の川崎の猛攻を呼び込みかねない」
その不安は、アッサリ的中した。2点目を狙って、イケイケな攻撃の意識になっていた、仙台の最終ラインの裏を、ブラジル帰りの中村憲剛選手に使われてしまい、先制点から僅か6分後、絶対に与えてはいけなかった失点を、与えてしまった。
前半10分。仙台1-1川崎。
もっとも、もし先制点を獲れていなかったとしても、同じような結果(早い時間帯で失点)だったかもしれない。少なくとも、川崎は「アウェイゴールをたくさん獲って、仙台のアウェイゴールなど関係なく、勝って準決勝に進みたい」と一部の選手が語っていたように、いずれ、猛攻には晒されていただろう。
問題と思われるのは、「仙台が、先制点を獲った事で、選手たちに、2点目へのイケイケの気持ちが産まれてしまった」事にある。その気持ちが、川崎に「仙台の最終ラインの裏」のスペースを与えてしまった、という事なのではないだろうか。
そんな状況になるくらいなら、いっその事、やはりプレビューで筆者が望んだとおり、「0-0進行で勝負を終盤戦に持ち込む」ほうが、まだ良かったかもしれない。
「1-0でOK」な試合条件において、なぜ、無理に2点目を狙いに行ったのだ?
そこに、仙台の「試合運びの拙さ」を、感じずにはいられない。
これが、リーグ戦の1試合(終盤戦の佳境を除く)なら、まだ判る。だがこれは、一発勝負のカップ戦だったはずだ。目的は「準決勝に勝ち上がる事」であり、決して「2点目」だった訳ではないはずなのだ。
結果として、2点目は獲れた。途中投入の武藤が、練習試合から見せていた好調ぶりを、この一戦でも発揮し、高い圧の推進力でボールを前に運び、ウイルソンの2点目を演出してくれた。
武藤の、この活躍は、間違いなく、リーグ戦に繋がるものだ。この点については、今回の一戦の大きな収穫、と言って構わないだろう。
それにしても。
余りにも、余りにも早い時間帯で先制点を挙げた事によって、川崎のカウンターの脅威を、忘れ去ってしまったのか。
結局、2点目の追い上げなど、何の意味も持たず、後半5分には、勝負を決定付ける3点目を川崎に献上。この時点で、仙台が準決勝に勝ち抜けるためには、90分以内で5点を挙げなければならなくなった。つまり、試合開始から僅か50分で、ほぼ、準決勝への勝ち上がりの芽は摘まれてしまった訳である。
その事を判っているサポーターや観客は、案の定。ウイルソンの2点目が決まっても、爆発的な喜びを表す人は皆無だった。周囲の人とハイタッチをしようとする人も、まばらに見えた。「喜びも半減」とは、まさにこの事を言うのだろう。
もっと、サッカーの試合運びに対して、大人になれ、仙台。
川崎のように、ハイプレッシャーなシーンでのパスワークが秀逸という訳でもない。だから、楽な横パスが増えてしまい、相手にインターセプトされやすくなる。
ハードプレスを仕掛けられても、それを落ち着いていなす事も満足に出来ず、相手がチェイスを諦めるくらいまで、ボールを下げるばかり。
選手皆が、ウイルソンのように、高いシュート技術を持っている訳でもない。
せめて、先制点が獲れたときくらい、それを最大限に活かす試合運びをして欲しい。
この試合において、2点目なんてのは、相手の「同点に追い付きたい気持ちの裏」を突いて、取れれば良いくらいものだったはずだ。リーグ戦じゃないのだ。アウェイゴールルールが適用されるカップ戦だったのだ。
最重要ミッションは、「無失点で終える」事だったはずだ。その事を、きれいサッパリ忘れ去ってしまったかのような、この3失点の悲劇。
もう、こんな試合は観たくない。
これが、まだカップ戦だから良いようなものの。もしこれが、リーグ戦終盤の残留争いの場面だったら??
「1-0で終われれば残留が確定したのに、2点目を狙った結果、逆転負けしてしまった。その結果、J2に降格しました。」
とでも言うつもりか?
とても、そうは言えないだろう。この場合は、絶対に「2点目を狙いに行って、失点のリスクを犯すよりも、1点を最後まで守りきって残留を確定させる事のほうが優先」と言うはずだ。
甘い。
甘すぎるぞ仙台。
せめて、この3失点敗退という悲劇的な一戦を、7月から再開するリーグ戦への、戒めの糧として、強い気持ちで臨んで貰いたい。
嫌な試合を観せられたからと言って、サポーターを辞めようと思う人は居ないだろう。負ける試合は、長いシーズンの中で、かならずいくつか訪れるものだ。だが、「僅かに届かなかった、善戦の結果の敗戦」なら、まだ納得もするが、こんな「完膚なきまでに叩き潰される」ような試合など、見せられて納得できるサポーターなど、誰一人として居ないはずだ。
次は、試合運びの甘さを感じさせない一戦を、今後のリーグ戦で見せて欲しい。
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