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仙台1-1磐田 痛恨のPK献上で先制点を許す苦しい展開も、その後の猛攻が実り、終了間際の角田の劇的同点弾によって、ドロー終劇。辛くも勝ち点1を奪い取る。相変わらずの得点力不足の中にも、試合運びの成長ぶりや、武藤・ヘベルチら攻撃オプションの迫力は、見応え充分だった。ただ、現状の先発メンバー構成では、これ以上の向上は望めなさそうな雰囲気も。

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 試合終盤。磐田GK川口がパンチングしたボールは、攻撃のため前線に上がっていた角田のところへ。これを角田、ノートラップでダイレクトにシュート。そのボールの軌道は、磐田ゴールの枠右ポストの内側ギリギリを叩き、そして、そのままゴールネットの内側へ吸い込まれた-。

 
後半44分。仙台1-1磐田。

 前半こそ0-0で折り返し、シュート数でも、試合運びとその内容でも、磐田を圧倒したこの一戦は、後半の入りすぐに、菅井が自陣ペナルティエリア内で相手を倒したとして、痛恨のPKを献上。これを磐田FW前田に決められ、1点を追う展開の中で迎えた終盤。その中のプレーで産まれた、起死回生の同点弾だった。

 
気温21℃、湿度84%。試合を観ているほうは涼しさを感じるも、試合を演じているほうは、湿度の高さに苦しめられる一戦だった。4連戦の3戦目。仙台は、前節から先発メンバーをいじる事なく、この磐田戦に臨んだ。
 
この一戦は、リーグ中断明けから少しずつ改善が見られる試合運びの巧さによって、磐田の攻撃を、前半のシュートを僅か3本に抑え込み、また、オーガナイズされた攻守によって、決定機を数多く演出し、前半だけでシュート数は7本を数えた。
 
仙台は、目指すサッカーを貫けた試合だった。このまま試合を破綻させずに運べれば、どこかで1点を奪い、それを最後まで守りきっての1-0勝利も見えてくるだろうか、という雰囲気を感じられる内容。決して、得点力が改善出来ている訳ではない状況下で、1-0での勝利は、大分戦に続く「連勝悲願」でもあった。
 
だが、後半の入りで、「菅井が相手の足を引っかけた」という、不可解にも思えるようなPK判定により、絶対に与えたくなかった先制点を、後半6分に与えてしまう展開へとシフトダウンする。
 
だが、このビハインドを負った事によって、仙台の猛攻のスイッチが一気に入る。失点から5分後、手倉森監督は、左SBの蜂須賀を下げ、FW武藤を投入。CBの石川を左SBへ廻し、ボランチのMF角田をセンターバックに下げ、左SHのMF梁をボランチへ下げて、梁の居た左SHの位置へ、武藤を配置。最近見られる、攻撃的交代のパターンだった。
 
この交代が、武藤の推進力を活かした猛攻開始のスイッチである事は、ピッチ上の選手には判っていた。また磐田も、この交代によって仙台に押し込まれても、これに耐えうるための選手交代を、すばやく行う。FW前田に代わって、FW金園を。FW松浦に代わって、MF山本を投入。それぞれ、交代選手のポジションに入り、前線の運動量をリフレッシュしてきた。
 
だがこの直後、仙台も更に動く。疲労のみえる太田を下げ、同ボジションに、MFヘベルチを投入。守備に難はあれど、こういうシチュエーションでの攻撃力には期待度充分のヘベルチを投入し、磐田の追撃態勢を万全とした。
 
その後、赤嶺を柳沢に代えて選手交代を終えた仙台は、武藤とヘベルチ、そして、最近は左サイドに流れるウイルソンにボールを集め、シュートチャンスを量産。記録では、後半だけで14本ものシュートを放っていた。
 
しかし、撃てども撃てども決まらない。力み過ぎたシュートは、尽く枠を外れ、また、しっかりミートしたシュートは、何故か磐田GK川口の正面を突く。ゴール枠の隅へ飛ぶような、効果的なシュートは、本当に数えるほどだった。
 
それでも、諦めずに猛攻を続ける。連戦が祟り、疲れから運動量に陰りが出てもおかしくない時間帯でも、仙台の運動量は落ちなかった。「何か」が乗り移ったように、仙台の選手たちは、目指す1点のために、果敢に、そして勢力的に、磐田エンド内での猛攻を繰り返した。
 
だが、ジリジリと過ぎる時間。時計の針は、後半の40分を廻っていた。あと5分、仙台に、何が出来るか-。
 
後半40分。ウイルソンが良い位置でファウルを貰い、仙台、FKのチャンス。置かれたボールには、梁とヘベルチが詰めていた。蹴ったのはヘベルチ。壁は越えたが、惜しくも磐田ゴールバーを叩いた。
 
その後も、仙台の放り込むボールを、片っ端から大きく跳ね返す磐田。それを拾い、また磐田エンドへ放り込む仙台。もはや中盤の展開は省略され、パワープレーへとシフトしていた。
 
運があったのは、この日は、セカンドボールが仙台へ溢れてくる事が多かったこと。これにより、波状攻撃を何度も繰り出す事が出来た。運動量が落ちなかったからこそ、出来る事でもあった。
 
そして、試合終盤へ。磐田GK川口がパンチングしたボールは、攻撃のため前線に上がっていた角田のところへ。これを角田、ノートラップでダイレクトにシュート。そのボールの軌道は、磐田ゴールの枠右ポストの内側ギリギリを叩き、そして、そのままゴールネットの内側へ吸い込まれた-。
 
後半44分。仙台1-1磐田。
 
スカパー!解説の鈴木武一氏(ベガルタ仙台初代監督)は、このゴールを「サポーターと選手の気持ちで押し込んだゴール」と表現した。
 
似たようなシーンは、リーグ戦中断明け直前の、ナビスコカップ準々決勝・第一戦の、川崎F戦でもあった。川崎2-0仙台で迎えた後半アディショナルタイム。仙台はやはり猛攻を続け、最後は松下が、川崎の選手とGKの2人の股抜きゴールを決め、1つのアウェイゴールを持ち帰った試合。あの試合の雰囲気と同じものが、この試合にも漂っていた。
 
その後、残念ながら逆転ゴールは産まれず、アディショナルタイムの4分を経過し、そのまま試合は終了。辛くも、ホームで勝ち点1を拾った試合となった。
 
試合後、お互いのサポーターにて、チームコールの交換が行われた。磐田が降格圏に沈んでいる状況に対する、仙台サポーターからのエールで始まった応援は、磐田サポーターからのエール返しを受け、お互いの健闘を讃え合った。振り返れば、磐田とは因縁となる試合が多い印象もある。決して、J2に降格するべきチームの実力ではないはず。それでも、昨年はガンバ大阪がJ2に落ちてしまったが。。。
 
試合に話を戻すと、誰しもが、結果には満足できない試合となったが、内容には満足できるとも言える試合だったのではないか。終わってみれば、シュートは仙台の21本に対して、磐田のシュートを5本に抑え込んだ。もっとも、ビハインドを負っていた訳なので、必然的に、追い付きたいチームのシュート数は増加する傾向にある。ただ、それを差し引いても、攻撃の迫力は、試合を追う事に向上して来ている実感がある。
 
ただ、やはりどうしても、最後のシュートの精度には、まだまだ難がある。1試合あたりの得点数は、この日も1点を超える事が出来なかった。1試合平均の得点力は、16節終了時点で、1.1点。対して、失点も平均1.1点。これでは、負けないまでも、引き分けに持ち込むのがやっとの状況である。
 
ここから先は、夏場の厳しさが更に増し、それこそ我慢較べの様相になってくる。このまま、得点力が回復するまで、ひたすら我慢の展開となりそうな雰囲気である。
 
しかし、一部の主力選手には、疲労の影響というよりも、明らかにプレーの精度が落ちていると感じられるところもある。そういう選手を、一度、思い切って先発から下げ、期待の武藤を先発で使うというのも、決して悪い采配ではないと思うが、如何だろうか。
 
先発選手が定着し続けているこの状況が、果たして、仙台にとって、本当に良い事なのかどうか。湘南戦で武藤が先発した際には、得点こそ入らなかったものの、仙台の「近未来像」を垣間見たサポーターは多かったはずだ。
 
「頑張れば、先発で使って貰える」
 
そういう、選手間の先発争い、競争のようなものは、現状の仙台には、皆無だ。そんな事で、総合的なチーム力の向上が見込めるとも思えない。
 
もっとも、現状で武藤を先発に組み込んでしまうと、あのレベルの「切り札」が、他に居るかといえば、強いて言えばヘベルチくらい、だろうか。
 
攻守のバランスや、連携の精度を重視する手倉森監督の考え方で言えば、もう少し、このままの先発構成で臨む事だろう。攻守のバランスを崩してまで点を取りに行くような展開のときに、武藤やヘベルチを交代で投入するという流れで、今季の夏場を凌ぐ事になるのではないか、という予想である。
 
なかなか、ホームで勝ち試合が観られない展開が続くが、サポーターとしては、我慢の一手か。降格圏を彷徨っていてもおかしくない得点力で推移しているが、反面、優勝争いをしていてもおかしくない失点の少なさでも推移している。
 
もう少し我慢していれば、1試合に2点、3点と、バンバン得点が入り、連勝が見られるような展開が、果たして、やってくるのか?
 
今は、そうなる事に、期待しつつ。
次節の広島戦も、馳せ参じる-。



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