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甲府0-1仙台 先発武藤、ウイルソンの先制&決勝弾アシストの大活躍。甲府の拙攻にも助けられたが、まずはキッチリと1-0で勝利し、幸先良いリーグ後半戦の幕を切った。シュート数こそ少ないながらも、暑さの中、主導権を握り続けた90分。今後の試合の「勝ち方」のヒントになる、試金石の一勝。

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 そのゴールは、甲府のブ厚いディフェンス網の隙間をかいくぐるような、絶妙のスルーパスを放った武藤が起点となった-。

 
前半21分。この日はボランチの位置でスタートした梁から、前線のバイタルエリアに居た武藤へパスが通る。これを受けた武藤、前を向いてタイミングを測り、ウイルソンが斜めに走り出したのと同期するように、絶妙なスルーパスを、甲府ディフェンスラインの"編み目の間"へ供給。これを受けたウイルソンは、張り付く甲府の守備陣をものともせず、そのまま振り切ってシュート。ウイルソンから放たれたボールは、甲府の選手の股を抜き、GKの虚を突くような軌道で、甲府ゴールの右隅へ転がり込んだ。

 前半22分。甲府0-1仙台。

 
相変わらず、ウイルソンのゴールセンスは群を抜いている。味方がこういうチャンスを創ってくれれば、かなりの高確率でゴールを決められる。ただ、ウイルソン自身のゴールは、5月のホーム大宮戦以来だっただけに、「如何に、ウイルソンがゴールを決められるようなラストパスを供給するか」も、仙台の持つ決定力不足の具体的な課題の一つであった。それを、リーグ戦先発わずか2試合目の武藤が、見事に体現してみせてくれた。
 
優秀なストライカーが居ても、その選手へボールを供給する「パサー」や「クロッサー」が居ないと、チームとしてのゴールは遠くなる。中断期間を挟んだとはいえ、5月の大宮戦以降、ウイルソンに全くゴールが産まれなかったのは、パサーやクロッサーの出来次第だった、という事なのだろう。ウイルソンがずっと好調を維持してきているのは、彼にゴールが産まれていなかった、ここ2ヶ月半の間のプレーをみても明らか。やはり、チームの低迷を打開するのは、こういう選手の存在なのだと、改めて実感した。
 
ただ、この試合でも、やはり、2点目を挙げる事は適わなかった。だがこれは、1-0で勝てている限りでは、あまり問題視するようなものではない。2点目が取れないなら、無失点で勝利すれば良いだけの事。そして、今の仙台には、2点目を取る力よりも、この一戦のように、「虎の子の1点を守りきっての勝利」のほうが、現実性が高い。毎試合のように、点を取り続けていれば。そして、1-0で良いから勝利を積み重ねていけば、それがプレーの自信へと繋がり、いずれは2点・3点と獲れるようになる。そこまで決定力が回復すれば、今シーズンの上位進出も、決して夢物語では無くなるだろう。
 
まずは、リーグ後半戦の頭の一戦を、勝利で収める事ができて良かった。
 
武藤が「結果」を出した事により、先発争いが活性化される事に、大いに期待できるようになった。やはりプロサッカーは、こうでなければならない。年がら年じゅう、同じような先発メンバー構成では、本当の意味での常勝軍団になど成れない。今節のこの武藤の活躍が、これまで先発に定着してきた主力選手の危機感を煽り、更なる戦力の底上げに繋がる事に、大いに期待したい。
 
ただ、反面。今節の勝利の要因として、甲府の拙攻にも助けられた側面もある事を忘れてはいけない。今節の甲府は、イージーミスからボールを失う展開が多く、それが仙台の猛攻を呼び込んでしまうきっかけにもなっていた。きっと、7連敗の間も、同じような展開だったのだろう。事態打開のため、この中断期間中に、前線にパトリックという強力な"飛び道具"をJ1川崎から獲得し、そこへボールを集めて打開を図ってきていたが、連携は今ひとつだった。
 
(パトリックと言えば、中断期間中のナビスコカップ準々決勝第1戦のアウェイ川崎戦で、林卓人の一発退場の原因となった選手である。その事に気がついた人は、嫌な選手が、嫌なタイミングで甲府に来たと思った事だろう)
 
イージーミスさえ減らせば、甲府はもっと上位から勝ち点を奪えるチームになりそうだ。今後は、上位のチームの足を引っ張る「嫌な存在」として、今季の後半戦を頑張って欲し。
 
さて、息を付く暇もなく、次戦はすぐにやってくる。8月3日のホーム川崎戦まで、中2日しかない。先発のベースは、この甲府戦のメンバーが中心になるだろうが、甲府戦で勝ったからと言って、同じ戦い方を川崎にぶつけて良いかどうかは、また別な問題だ。
 
川崎戦で勝利を掴むために、先発メンバーを更に「いじる」というのなら、それもアリだろう。ただ、守備陣の負傷状況を考えると(上本大海が再手術で、渡辺広大もまだ復帰は先)、左サイドバックの石川の起用は、今後も続く可能性はある。
 
いずれにせよ、今、元気な選手で、この「夏場」を乗り切るしかない。
 
これ以上の負傷者が出ない事を祈りつつ、次戦へ向けて、サポーターとしても気持ちを切り替えて臨みたい。
 
ところで、ベガルタの勝利が、私自身の、普段の生活の活力になっている事を、最近になって再確認できるような出来事があった。詳しくは書けないが、一つのゴールシーンが。そして、一つの勝利が、それを応援する者にとって、どれだけのパワーの源になっているか。それを、今節の勝利で、再確認させて貰った。
 
その勝利を呼び込んだのが、仙台の若武者・3年目の武藤だった事が、何よりも嬉しい。このチームの次代を担う若手の活躍が、我が子の成長した未来の姿と被って見える親御さんも、サポーター諸氏の中にはいらっしゃる事だろう。
 
これまでの、仙台というチームの躍進を支えてくれたベテラン選手に感謝すると共に、そのベテラン選手を凌駕するような若手の台頭に、今後は期待して行きたい。
 
弟子は、師匠を倒して、初めてその成長を認められるものだ。
若武者よ。遠慮する事なかれ-。



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