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仙台2-1鹿島 控え陣、躍動。相次ぐ主力欠場&梁の負傷交代&先制点献上にも怯まず、辛抱強く戦い、後半の逆転勝利を手繰り寄せた。「右SBの」蜂須賀が本領発揮し、柳沢の「古巣迎撃弾」をお膳立て。佐々木勇人のドリブル切れ込み&絶妙センタリングからヘベルチが押し込み逆転。苦手の夏場で3連勝。

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 ウイルソンに、武藤に、菅井が欠場。しかも、開始僅か12分で、梁が早々に負傷交代-。

 
こんな試合の「入り」で、いったい誰が、こんな逆転劇を想像出来ただろうか。J1第20節、仙台-鹿島の一戦は、鹿島・中村に先制点を許す苦しい状況の中、後半の逆転劇で、仙台が見事に3連勝を収めた。

 窮地のチームを救ったのは、手倉森監督が「後半は彼らにチャンスを与える」と言っていた、控え陣だった。

 
先に「動き」があったのは仙台。前半12分に、「ハムストリングに違和感があった」との事で、大事をとってヘベルチに交代。実は監督、元々「今節はヘベルチの先発も考えていた」との事で、この交代は、実は「想定内」だった様子。そんな事は露とも知らないサポーターは、あまりの交代の早さに、相当な危機感を覚えるしかなかった。
 
梁に代わり、交代で入ったヘベルチは、相変わらず、周囲と攻撃の意識が噛み合わず、「チャンスは創れるがチャンスで決められない」展開が続き、観る者をヤキモキさせた。だが、元々「先発で出場するイメージ」を持っていたのだろう、次第に攻撃と守備の流れに溶け込んでいく。最近、パフォーマンスが落ち気味だった梁と較べれば、試合の中で、ヘベルチが「噛み合って来ている」状況の変化は、少しずつだが、体感する事が出来ていた。
 
好調・鹿島を相手に、無失点こそ成らなかった前半。だが、試合の内容は、決して鹿島に劣っていなかった。予想以上に、鹿島はパフォーマンスが悪く、夏の暑さと、中2日の連戦の影響が、鹿島に容赦なく絡み付いて行っていた様子が見て取れた。
 
試合の様相は、「パフォーマンスが徐々に悪化する鹿島 vs 主力欠場で控え陣の奮起に期待する仙台」の構図で進んでいった。そんな中で、迎えた後半。
 
この一戦で、初めて「右SBとして先発」した蜂須賀が、その本領を発揮する時間帯が来た。後半9分。右サイドでこぼれ球を拾った蜂須賀は、ファーサイドに張っていた柳沢へ、狙い澄ましてセンタリング。これを柳沢、少し、下がり気味に成りながらもヘッドで合わせる。これが鹿島ゴールの左隅に決まり、待望の得点が産まれた。
 
後半10分。仙台1-1鹿島。
 
この後、鹿島は、再びの勝ち越しを狙うべく、土居とジュニーニョを同時投入。ジュニーニョが入った事で、停滞気味だった鹿島の攻撃のギアが1段上がった感が出て来た。
 
だが、このあたりの時間帯から、徐々に、鹿島の運動量が全体的に下がってきた。その様子は、「ガス欠でノッキングを起こしている車」の如く。この日の大迫は、若いだけあって、何度か仙台ゴールを脅かしかけたものの、その数は少なく。鹿島は、大迫を活かすような、効果的なパスを供給出来なくなっていった。
 
攻撃に迫力が無くなってきた鹿島。こうなると、仙台が押せ押せムードになるのは必至で、鹿島のカウンターに細心の注意を払いながらも、積極的な攻撃を繰り出し続けた。特筆なのは、好調を維持し続けている松下。90分を通して運動量が落ちず、キレもあり、チャンスと観るやシュートも放った。「従来のベストメンバー」からは名の外れる松下だが、この日は「外せない主力」として、完全に機能していた。
 
時間が経つにつれ、みるみるうちに、落ちていく鹿島の運動量。あまりにも仙台が鹿島を押し込み続けていたため、鹿島は堪らず、センターバックの岩政を投入して、守備の安定化を図ってきた。だが、その程度で流れが変わる事はなく、「面白いようにシュートを打ち続ける仙台 vs 必死に食い止める鹿島」という、予想だにしなかった展開で、試合は終盤へと移っていった。試合の主導権は、完全に仙台が握っていた。
 
そんな中で迎えた、後半35分。赤嶺に代わって、ピッチに投入されていた佐々木勇人が、持ち味のドリブルで、鹿島エリア内左へ侵入。ゴールラインギリギリまで切り崩し、そこから左足で、鹿島ゴールを越すような、ループ性のクロスを供給。これに、ファーで待ち構えていたのはヘベルチ。先ほどの同点弾を挙げた柳沢と同じように、少し下がり気味の難しい体制ではあったが、スキンヘッドでこれに合わせ、鹿島ゴールの右隅へ。これが決まり、待望の逆転弾が、仙台にもたらされた。
 
後半36分。仙台2-1鹿島。
 
この直後、仙台は、柳沢に代えて、怪我から復帰の中原を投入。前線に高さを出して、鹿島の選手を自陣に釘付け。この時点で、鹿島に、もう「本来の攻撃的な怖さ」の色合いは感じられなかった。
 
掲示されたアディショナルタイムの3分も、難なく消化し、このまま試合は終了。なんと仙台、苦手だったはずの夏場で、劇的な3連勝を達成。後半の台風の目になりそうな雰囲気も出て来た。
 
試合後のサポーター自由席付近にて、試合前日に誕生日を迎えた、GK林卓人のバースデーソングを、サポーターが熱唱。その後、もう恒例となりつつある、「卓人ボンバイエ」パフォーマンスも繰り広げられた。
 
振り返れば、「このメンバー」で、よくぞ鹿島に勝てたものだ。もちろん、鹿島にとっての「中2日&猛暑」という足かせが、仙台勝利の後押しになった事は言うまでもない。ベストな鹿島とやっていたら、こうは成らなかっただろう。
 
だが、それも含めてのサッカーである。相手にウィークポイントがあるなら、そこをしっかりと「利用」できなければ、プロではない。その上での「正々堂々」の勝負、である。それを、今節は「しっかり」やれた。その事に、サポーターとしては、今後の活躍への手応えをも感じている。
 
もちろん、絶対的な力量では、仙台は今も、鹿島には敵わないだろう。今節の勝利は、鹿島の連戦によるパフォーマンス低下が、要因としては大きかったし、前節の川崎戦にしたって、川崎のシュートが尽く外れるという「相手の不運」を味方に付けての勝利だった。
 
本来の実力差で比較されれば、仙台は、川崎や鹿島にはまだまだ及ばない。連敗を喫していてもおかしくない相手との連戦だった。
 
それでも、こういった強豪を相手に、仙台は連勝する事が出来た。しかも、苦手としてきた夏場に。それも、ベストメンバーではなく、出番を待ち焦がれていた控え陣の活躍で。
 
「夏場の苦しいときこそ、控え陣が頑張って欲しい」
 
そう、何年も願い続けてきた。同じように想っていたサポーターも、決して少なくないだろう。そしてこの日、ようやく、その「願い」が適う形での勝利を拝む事が出来た。
 
8月の七夕の季節。仙台にとって、一番のハイシーズンなこのタイミングで、まさかの3連勝。真夏の夜に、良い夢を見させて貰った。ありがとう。ベガルタ。
 
もちろん、ここまでの3連勝は、1試合1試合を大事に戦ってきた結果に過ぎない。次戦も、大事に戦うだけ。連勝なんてのは、その積み重ねの結果に過ぎない。
 
大事なことは、そのときそのときで、控え陣も含めての「チームとして持てる力」を最大限に発揮し、勝利を手繰り寄せられるかどうかということ。それを、この夏場でようやく出来るようになってきた仙台に、勢いの陰りは見当たらない。
 
ときに、8月6日に特別指定選手登録を受け、直後のこの一戦で、早速ベンチ入りを果たした二見選手にとっては、忘れられない一戦になった事だろう。ユアテックスタジアム仙台の雰囲気を体感した選手は、「ここでオレも活躍したい」と、強く思ってくれる。彼の脳裏にも、自分が仙台で、主力としてプレーし、活躍する姿が映っているに違いない。
 
そんな二見君を、仙台サポーターは、アツく、アツく歓迎する。
 
一緒に戦おう。サポーターと共に-。



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