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第21節 vs 柏戦プレビュー 6戦無敗の柏 vs 3連勝中の仙台という構図も、決して"好調同士の対戦"に非ず。柏は勝ちきれない試合が続き、仙台は負傷者続出で控え陣の踏ん張りが生命線も、その控え陣が好調な仙台が優勢か。但し、「3連勝中」という状況に胡座はかけない。一戦必勝。その想いで、全力で柏を倒しに敵地へ乗り込みたい一戦。

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 誰しもが、「仙台、苦手の夏場に3連勝中」というステータスをみれば、チーム状況が好調で、とうとう夏場の戦い方を克服したのだろうか、と思いたくもなる。

 
だが実際は、そんな「理想」からは掛け離れた状況にある。主力メンバーの多くが負傷で戦線離脱し、従来であれば、それに比例するように、成績は低迷してもおかしくない状況。しかしそこを、歯を食い縛って支えているのは、控え陣選手の台頭と活躍である。

 前節・鹿島戦は、まさに、その事を象徴するような内容での勝利だった。ルーキー蜂須賀の右からのクロスに柳沢が合わせて同点に追い付けたかと思えば、今季新加入のベテラン佐々木勇人の左からのクロスにヘベルチが合わせて逆転勝利。ACLなどで公式戦での貴重な経験を積み続けてきた控え陣選手が、ようやく、本来のリーグ戦のステージでの出番を貰い、しっかりと結果を出し始めた。

 
前節に引き続き、今節も、主力メンバーの多くを負傷離脱で欠く仙台。今節は更に、FW赤嶺までが別メニューで調整しており、更なる主力の離脱の憂き目に遭っている状況。だが、期待度急上昇中の控え陣が、今節も、勝利への期待感を膨らませてくれている。
 
ところで、今週は選手の移籍動向に大きな変化があった。東京ヴェルディから多額の育成資金を払ってまで獲得した、DF和田拓也選手を、J1大宮へ完全移籍で放出。そして、入れ替わるようにして、J1広島から、DF石川大徳選手をレンタルで獲得。阪南大学の二見選手を特別指定登録した事も含めて、手薄感が強くなっていたサイドバック選手陣の層が、一気に厚くなった。田村・菅井と、これまでの仙台のサイドバックを担ってきた選手たちが相次いで負傷離脱しており、ルーキーの蜂須賀と、今季新加入の石川のサイドバック起用で何とか凌いできたものの、更なる負傷者が出てくれば、相当に厳しい状況だった。そこをケアする意味での獲得という事になるだろう。
 
ただ、移籍加入・即・試合出場というのも、連携面で難しいところはあると思うので、まずは目先の今節柏戦については、やはり、前節鹿島戦で活躍したメンバーが中心で先発を構成する事になりそう。注目したい選手は、前節に決勝弾を挙げたヘベルチと、調整が進んだ武藤の2選手となるだろうか。今週の紅白戦でも、ヘベルチと武藤は主力組で勢力的に動き、先発出場をアピール。従来の主力組選手の回復状況が思わしくない事から、ヘベルチのリーグ戦初先発、そして、甲府戦以来、武藤の3試合ぶりの先発復帰が濃厚と考えられる。
 
決して、「3連勝の勢いを以て4連勝といきたい」なんていう、テレビニュース向けのフレーズになんかに踊らされるつもりは毛頭無い。現在のチームに、必ずしも「連勝の勢い」がある訳ではなく、ギリギリのところで、踏ん張って勝ち点を掴み続けている状況。もちろん、勝っている事で、気持ちに余裕が産まれ、落ち着いて次戦を見据える事が出来るというメリットは感じている。だがそれは、「勢い」という性質のものではなく、あくまでも「冷静になれる、焦りを感じずに済む」という、精神面での状況の優位性だ。
 
だが、個人的には、この「精神面での状況の優位性」こそが、「勢い」という性質のものよりも、今は大事なものだとも思っている。主力選手の多数が負傷離脱している仙台にとって、「勢い」を付けたくても、その勢いを牽引する選手の層が、今は厳しい状況だ。これ以上、誰か一人の主力選手が欠けても、厳しい状況に一気に追い込まれる懸念もある現状においては、「勢い」で勝ちきれるような雰囲気は感じられない。
 
むしろ、現有戦力で、一戦一戦を大事に戦う雰囲気を大事にするべきであり、その雰囲気を維持するための好材料として、「こんなに主力選手が負傷離脱しているのに、3連勝できてるじゃないか。残った選手でも、やれば出来るんだ」という自信を持てている事は、今節に向けて、大きな意味があると思っている。
 
例年、夏場の戦いは、勝ち試合を挙げられずに厳しい戦いを強いられてきた。ところが今季は、苦手だったはずの7月・8月で、既に4勝2分1敗と、好成績を残せている。但し、東アジアカップによる「ミニ中断期間」以前の4試合にて、1勝2分1敗と、勝ちきれなかったのに対し、この「ミニ中断期間」明けからは3連勝と、明らかに違う成績を残し始めている。
 
この間に、何があったのか?
 
ちゃんと、今季の先発選手起用の推移を見てきているサポーター諸氏なら、もう理由はお判りのはずである。そう、この「ミニ中断期間」明けの一戦から、ちょうどリーグ戦の後半戦が始まっており、手倉森監督が「控えの選手にもチャンスを与える」と公言し、実際に、控えの選手が結果に貢献して来ているからである。
 
そして、こういう流れは、今節の対戦相手である柏の側には観られない。チームの牽引役であるはずのレアンドロ・ドミンゲスは健在だが、過去2年間のように、今季は巧くチームを牽引できているとは思えない。ACLでこそ予選突破を決め、今季の日本勢唯一の勝ち残りチームではあるが、肝心の国内リーグ戦では、まるで誰しもが予想だにしなかった低迷を余儀なくされている。同選手がそのプレーに精彩を欠いている状況が、柏というチーム全体にも伝染しているのだろうか。
 
その最たる影響が、チームの失点の多さに現れている。柏の今季の失点はここまで、リーグワースト3位タイの36。これは、残留争い渦中の大分や湘南と同レベルだ。これでは、いくら点をとっても、勝ちきれるはずもない。
 
その点、仙台は、得点こそ、ここまでまだ23点と少ないものの、その反面で失点も少なく、22点に留まっている。この失点の少なさは、現在リーグベスト3位タイ。つまり、「失点ワースト3位の柏 vs 失点ベスト3位タイの仙台」という構図の対戦カードなのである。
 
ほぼベストメンバーが揃っていながら、主軸のレアンドロ・ドミンゲスの不調も含めて、失点が止まらず、勝ちきれない試合を繰り返す柏。
 
対する仙台は、ベストメンバーこそ揃わないが、好調を維持している控え陣が踏ん張り、運にも味方されながら、なんとか結果を出し続けてきている。
 
決して、「勢い」と呼べるような状況ではないが、少なくとも、柏が現状で抱える問題ほど、厳しいものを抱えずに済んでいる仙台。もちろん、ベンバー構成的には厳しいものが続いており、これ以上の主力選手の離脱は、一気にピンチに陥りかねないため、ケガだけが心配ではある。だが、そんな事を、試合をやる前から心配しても始まらない。
 
今は、柏戦に出場できる選手の活躍を信じ、声援を届ける事に集中したい。
 
控え陣が活躍すればするほど、主軸と呼べる選手の層が厚くなり、相手の特徴に合わせた選手起用が、戦術的に出来るようになる。そこまでチーム状況が昇華すれば、本当の意味での強豪チーム・常勝軍団と呼べるようになる。
 
今、仙台というチームは、そういうチームに変貌できるかどうかの「岐路」に立たされているのではないだろうか?
 
目指すものは、決して「目先の4連勝達成」なんていう数字結果に留まってはいけない。その先にある、「優勝候補チームの仲間入り」と、そしていずれは成し得たい、リーグ戦優勝。あくまでも、そこを目指すべきである。
 
目の前に、「険しい登りの崖」と「奈落の底へと続く、楽に歩ける階段」という、2つの選択肢があるとする。
 
主力の相次ぐ離脱にもめげず、運にも味方され、苦しみながらも結果を出し続けていられる仙台が獲るべき道は、必然的に、険しい登りの崖しかない。
 
滑落しないよう、細心の注意を払いながら。
お互いに声を掛け合い、最終的に、誰も脱落する事なく、崖の上の「頂」へ行こう。
 
その1歩1歩を踏み出すのは、決して容易じゃない。だが、その1歩の向いている先が正しい方向である事を信じて、今節の結果の行方を、固唾を呑んで見守る。
 
一緒に這い上がろう、仙台。
一緒に崖を登り、一緒に「頂」を目指そう-。



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