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今季、リーグ戦では1試合に3得点をまだ挙げていなかった仙台。先週の天皇杯で、ようやく、公式戦1試合3得点を挙げる事が出来てはいたものの、リーグ戦は別物なだけに、決して、過度の期待はしないで観戦した今節。
台風18号の影響も心配された中、結果的にはその心配は杞憂に終わる。但し、その台風の影響で、湿度は90%にも達していた。座って観戦していても、ジリジリと滲み出てくる汗。湿度だけは「夏のぶり返し」の様相だった。当然、選手の疲労感や運動量にも影響は出てくるだろう。早い時間帯での得点が、勝敗を左右しそうな予感もあった。
そして試合は、いきなり動いた。
この日の試合の入りが良かった仙台は、前半4分、早々に獲得した右コーナーキックから、角田が頭で合わせて先制。今季リーグ最多失点の大分から、アッサリと先制点をもぎ取る。
前半5分。仙台1-0大分。
先制点を奪っても、それに驕らず、前目からの守備も怠らなかった。大分が中盤で抱えるボールへ積極的にアプローチし、プレッシャーを掛ける。掛ける。掛け続ける。そして奪ったボールを前へと運ぶ。あまりにも早い時間帯の先制点だったせいか、両者、決して無理はせず、0-0進行のままのような展開が続く。
そして待望の追加点が。前半29分。ウイルソンが、大分ディフェンス陣の裏へパスを送り込み、そこへ合わせるように飛び出したのが梁。頭でほんの少し「すらす」ようにして撃ったシュートは、大分ゴールの右隅へ決まった。
前半30分。仙台2-0大分。
このまま試合は、ハーフタイムを挟んで後半へと突入。そして、プレビューでも掲載した、「仙台が最も多く得点する時間帯」そして「大分が最も多く失点する時間帯」でもある、後半開始から15分間が始まった。
2分。梁がいきなりPKをゲット。キッカーはウイルソン。ところがウイルソン、これをゴール右へ外してしまった。その後、大分に攻撃の勢いが付いてしまい、大分に反撃の狼煙が上がったのを感じた。
しかし、その狼煙を打ち消したのは、ベテラン・柳沢だった。後半7分。前掛かりになっていた大分の裏へ、梁がボールを送り込む。これにドンピシャリで反応した柳沢は、大分GKとの交錯直前に、技ありのループシュートを放つ。これが決まり、今季初、リーグ戦での1試合3得点目をゲット。
後半8分。仙台3-0大分。
データ通りの時間帯に、やはり得点が発生。大分の守備は、運動量はあるもののどこか緩慢で、比較的自由にボールを動かす事が出来た。なるほど、大分の失点が止まらない理由は、おそらく、「球際の緩さ」なのだろう。あれでは、大方のJ1チームのフィールドプレーヤーなら、簡単にいなせてしまいそうだ。
「これは、まだ加点あるかも」と、ちょっと欲張ってみた。その後、後半15分に、強行出場気味だった菅井を休ませるために下げ、広島から途中加入してきた石川大徳へチェンジ。その直後だった。
ウイルソンから右サイドの太田へ渡ったボール。これを太田が、その本領を発揮するような、右サイドでのドリブルで駆け上がり、そこから真一文字の強烈なグラウンダー性のクロスが供給される。そこへ飛び込んだのが石川大徳。縺れ込みながらもこれを押し込み、なんと、ピッチへ入ってからわずか2分足らずで、いきなり結果を出してみせた。
後半16分。仙台4-0大分。
ここからはもう、大分はサンドバック状態へと化していった。追撃弾を狙うため、無理にでも前掛かりに成らざるを得ない大分は、その「広大な裏」を、仙台に供給してくれた。そこのスペースを使い、面白いようにカウンター攻撃を仕掛け続ける仙台。後半19分に得たフリーキックのチャンスから、最後は角田が、この日2点目を挙げ、5得点目をゲット。
後半20分。仙台5-0大分。
数年に、1度あるかないかのゴールラッシュ。以前にも5得点試合はあったと記憶していたので、記録を確認したところ、2009年のアウェイ水戸戦(昇格が決まった第38節ではなく、笠松陸上競技場での最後の試合だった第18節)で5-0というスコアだった。
おそらくこれが、ベガルタとしては、1試合でも過去最高得点だったはず。そして、今節の大分戦で5得点目が決まったのが後半20分。あと25分以上も時間がある。
「もしかして、クラブ史上初の1試合6得点のチャンスか!?」
ベガルタの歴史を見続けてきたサポーターなら、おそらく、誰しもが気が付いた状況。そしてその期待は、実にアッサリと成就された。
後半35分。やはりカウンターの場面で、途中投入されていた赤嶺からウイルソンへとボールが渡り、これをウイルソンがドリブルで、斜めに持ち込む。過去、ウイルソンが何度もゴールを決めてきたシーンのVTRを再生しているような光景だった。
そしてウイルソン、これをキッチリと決めてみせた。決して広いシュートコースでもなく、角度もそれほど無かったと思うが、それでも、狙い澄ましたコースで、大分ゴールネットを揺らしてみせた。後半開始直後のPK失敗の汚名を返上する、エースストライカーの意地をみせてくれた。
後半37分。仙台6-0大分。
この瞬間、ベガルタのサッカー史を塗り変える、1試合6得点が記録された。
あまりのゴールラッシュに、己の目を疑った。今季、あれほど決まらなかった「3得点目」が、この日は、それを凌駕するかのようなダブルスコアとし、最下位の大分に、最下位たる理由を再確認させるような、衝撃的な得点量を奪ってみせた。
この日、撃ったシュートは、実は僅かに10本。そのうちの6本がゴールに繋がるという、効率的な加点内容でもあった。
「決めるべきときに決められない」それが、仙台が抱える、今季最大の難題だ。
試合前のプレビューで、筆者は前述のように表現させて頂いた。そして、天皇杯で掴んだ「マルチ得点の感覚」を、今節に再開する、このリーグ戦に繋げられるかという想いを併せて持っていた。
チームは、見事に、その「想い」を叶えてくれた。。
この日、仙台が見せてくれた「意地」。それは、俺たちはまだまだ上位を狙えるんだという自信と共に、試合後のピッチ周回の場で、その事を、サポーターにアピールしているかのような自信に持ち溢れていた。
リーグ戦では、実に一ヶ月ぶりの勝利。相手が「最下位の大分だったからこれだけの得点を挙げられた」訳では、決してないだろう。「決めるべきときに決める」それは、相手に関係なく、仙台に課せられてきた命題。それを、たまたま相手が今季リーグ最多失点の大分だっけだけの事ではないだろうか。
端からみれば、「大分はやっぱり大量失点するんだね」という感想かもしれない。だが、仙台にとっては、「どの相手からも得点を奪えない難病」を患っていたに等しかった。それを、この一戦で、見事に克服してみせてくれた。
だからと言って、この先、こんなに楽に加点出来るとは思っていない。ハードワークで、こちらのフィニッシュを、体を張って潰しにくるチームは、今後も後を絶たないだろう。
それでも、天皇杯から続くこの一戦で、「決めるべきときに決めるという得点感覚」に目覚めた可能性は充分にある。
リーグ戦、残り9試合。もう、今季のカウントダウンは始まっている。順位表の上下を観れば、同じ勝ち点36に4チームもひしめく大混戦だ。そして、上を見れば、4位の鹿島まで、僅かに勝ち点差5。下を見れば、14位の鳥栖まで、僅かに勝ち点差6。2試合先の順位が全く見えない、大混戦の中位争い。ここから抜け出して、上位争いに食い込む事が出来るのか。それともまた失速して、順位を大きく落としてしまうのか。
ボトム3に目を落とせば、16位の湘南との勝ち点差は16もある。残り9試合で勝ち点16差は、まず簡単にはひっくり返らない。実質的に、残留はほぼ確定だろう。
であれば、あとは、如何に、一つでも順位を挙げて今季をフィニッシュできるか。
ここから先は、「得点1」や「勝ち点1」の重みが、グンと増してくる。最後の1分の落ち着きや、最後のワンプレーの落ち着きが、今季の順位に大きく左右してくる。
一瞬たりとも、気の抜けないリーグ戦。そんな熾烈な上位争いへの参戦の狼煙を、今節に揚げる事が出来たのではないだろうか。そんな気がしている。
天皇杯に続く大量得点での完勝劇に、活きる力を貰えた気がした。
ありがとう、ベガルタ。次戦も、素晴らしい試合を見せて欲しい。そのために、次戦も応援する。ゴールが決まる事を祈る。そして、胸の梳く勝利を信じている。
ベガルタの躍動は、私たちのモチベーションの源なのだから-。
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