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前回5月のホームでの対戦時、大宮は、昨年から続く無敗記録を21とし、今季の連勝記録を7に延ばしていた。もちろん、大宮はこの時点で首位を快走。どこも止められずに、「昨季の最後に黒星を付けた仙台」がこれに挑み、そして、大宮に今季初の黒星を付ける事に成功した。
その後の大宮は、4戦を3勝1分とし、「仙台戦の敗戦を引き摺る様子」は見られなかったものの、7月に入ると大失速。なんと8連敗を喫してしまった。前々節の横浜FM戦にこそ1-0で勝利し、9戦ぶりの勝利を挙げたものの、前節の新潟戦では再び敗戦。一時期は、チーム支柱のノバコヴィッチとズラタンを負傷で欠いた事が原因のように思われたが、彼らが戦線に復帰してきても、一向に成績は伸び悩んだままだ。リーグ前半戦で稼いだ勝ち点のお陰で、今季は流石に、J1残留争いに巻き込まれるような事はないだろうけども、ここから再び優勝争いに参画してくるような勢いは、今の大宮からはとても感じられない。
そんな大宮との対戦を、今季はアウェイの立場で迎える仙台。前節の6得点大勝によって、今季、かつて無い手応えを感じつつ、敵地・NACK5スタジアムへ乗り込む。「勢い」という要因が勝敗に影響するならば、間違いなく、仙台に有利な状況である。
もっとも、これも何度も言ってきている事だが、「絶不調の相手に復活のきっかけを与えるような勝ち点を献上する悪癖」を抱える仙台。前節こそ、最下位の大分を相手に、そんな甘い姿勢は一切見せずに、6-0と大勝してみせたものの、端からみれば、「データ通りに仙台が勝利しただけ」の結果に過ぎないだろう。
だが、今季の仙台にとって、前節の勝利は、単なる1勝とは意味が違う。今季、それまで1試合3得点を挙げられず、得点力に苦しんできた仙台が、セットプレーからの得点も含めて、良い形で得点を多数挙げられたところに、大きな意味がある。忘れかけていた、J1の舞台での得点の挙げ方。その「感覚」を、前節の大分戦で思い出せたような気がしてならない。
前節の勝利には、「勝ち点3」としての意味合い以上に、「得点を獲る感覚の再認識」の意味合いのほうを強く感じた。その感覚は、残り9試合に、大きく役に立つはずだ。それを表現する場として、まず今節。一時は首位に立っていた大宮に、前回対戦と同様、再び土を付けられるかが問われている。
今節の仙台のコンセプトは、「原点回帰」だ。昨年までの好調時を支えてきた、センターバック鎌田次郎が、今節に復帰の見込みとなる事から、角田を久しぶりにボランチ起用できそうである。このため、センターバックとボランチの組み合わせは、仙台が一番調子良かった時期の黄金のカルテットの復活となる可能性が高い。そこへ、試合勘と動きのキレが復活した梁の2列目への復帰が絡み、「仙台の強さの本領」を発揮できる布陣が整いつつある。
また、右サイドバックでは、前節に大事を取って途中交代したものの、菅井直樹がこの一戦でも先発濃厚。左サイドバックは、相手の右サイドが誰を起用してくるかに合わせて、石川直樹なり、蜂須賀なりの選択肢からチョイス。石川直樹でスタートして、後半の勝負どころで蜂須賀投入というシーンもあるかもしれない。
ただ、誰が先発しても、意志統一してやらなければならないのは、全員が運動量を豊富に動いて連動し、強気でラインを高く保ち、大宮攻撃陣に中盤のスペースを与えないこと。大分戦ではこれがしっかりと出来ていたからこそ、大分にいくら裏を獲られても、直後に、複数の選手でしっかりと挟み込み、相手の攻撃を寸断する事が可能だった。つまり、「攻撃的守備」である。
相手が違えど、この基本戦術は、仙台が長年に渡って培ってきた財産。それを、最大限に発揮できる選手層が、負傷離脱から戻ってきた。一番に得意とする戦術を引っさげ、狙うは今季の上位進出。そのためには、大失速している相手に、再び浮上のきっかけとなるような勝ち点を献上している余裕など、一切ない。
今節のポイントとなりそうなデータを挙げるとすれば、大宮の失点の時間帯か。実は大宮、今季ここまでまだ31失点と、失点数だけを見ればまだまだ優勝争い級ではあるのだが、反面、失点する傾向の強い時間帯が浮き彫りになってきている。それは、前半キックオフ直後から15分までの間の時間帯。この時間帯だけで、大宮はなんと、全31失点中、9失点も喫しているのだ。そしてこの傾向は、例の8連敗を喫し始めたあたりから顕著になってきている。今季の大宮は、「試合の立ち上がりの時間帯での守備への集中」に難を抱えていそうである。
そして、この「前半キックオフ直後から15分間の時間帯の9失点」の中には、今年5月の対戦時に、赤嶺が前半7分に挙げた得点も含まれている。
果たして今節、このデータ通りに、試合開始早々に得点が産まれるかどうかは判らない。ただ、攻撃的守備により強気で臨む仙台にとって、試合の立ち上がりの時間帯は、運動量的にも、相手を畳み掛けるに最も最適な時間帯だ。この時間帯で首尾良く先制点を挙げる事が出来れば、大宮の出鼻を挫く事に成功し、その後の試合展開をも有利に進める事だろう。
ところで、大宮・仙台共に、現在、監督関連で色々と話題の華が咲いている。大宮は、8連敗を喫した直後に、ベルデニック監督の退任が発表され、現在は小倉勉氏が大宮の監督となっている。そして仙台は、先日の河北紙でも報道のあったように、なんと、リオ五輪のU-23代表監督候補に、我らが手倉森誠監督が浮上しているというのである。
仙台の監督を務めて6年目の手倉森氏だが、いずれ、仙台の監督を退任するタイミングはあるだろう。もし、リオ五輪のU-23代表監督を引き受ける形での仙台監督退任であれば、サポーターとしては、寂しい気持ちを堪えて、暖かく送り出したい。
もっとも、まだ決定事項ではないだろう。東北の復興を、ベガルタが希望の星となって支援すると誓い、東北の人に勇気と力をとの一念で、現在の監督業に勤しまれている同氏だが、U-23代表監督の話は、このうえない出世話だ。だが、1クラブの監督と違い、責任の重さの度合いは格段にレベルアップする。当然、結果が出なかったときの批判なども覚悟しなければならないだろう。過去の反町監督や関塚監督を見れば、決して楽な選択ではない事が良く判る。
筆者個人的には、いま、仙台の監督を辞めて欲しくはない。2004年から足かけ10年目の手倉森氏だからこそ、仙台はここまで成長してこれたと思うし、それに、後任監督の選出には、チーム内のS級取得者の問題から、まだ難もある。これまでの戦術を継承してくれる人が出て来ない限り、来季以降への不安を隠しきれないのが正直な気持ちである。
手倉森氏が仙台監督を退任してU-23代表監督に就任すれば、手倉森氏にとっても、仙台というチームにとっても、来季以降は、予想だにしない試練、そして、茨の道が待っている事だろう。
ただ、もし同氏が、U-23代表監督の道を選んだとしても、非難も糾弾もするべきではない。監督業にとって、代表監督への就任打診は、このうえないオファーだ。この先も長く続く監督業のうえで、間違いなくプラスの経験を積めるだろう。
引き受けるにせよ断るにせよ、おそらく正式な発表は、今季のリーグ戦が終わってからになると思われる。それまでは、今季のリーグ戦の戦いに集中しよう。手倉森監督と共に。そして、選手と共に。
私たちの、今季の闘いは、まだ終わっちゃいない。
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