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若干、夏のぶり返しのような気温30℃を記録する中でも、湿度は44%とそれほど高くなく、秋晴れのサッカー日和。夕日が綺麗な時間帯の、午後4時のキックオフで幕を開けた一戦は、前半、西日が目に入る逆境の中で、大宮の出足の鋭さから猛攻を受け続けた。
データで言えば、前半キックオフから15分間は、大宮が最も失点の多い時間帯。この事は、試合後の記者会見のコメントからも判るように、手倉森監督も意識していた様子だった。だが、立ち上がりに失点が多い事は、当事者の大宮のほうも、当然に判っていたはず。それを覆すかのように、大宮は、自分たちのホームである事の利と、西日を背にして攻められる状況の利を活かして、立ち上がりから運動量豊富に猛攻を仕掛けてきた。
例年、綺麗な芝を維持している印象の強いNACK5スタジアムだが、この日は、芝の足が短く、多少荒れ模様な様子に見受けられた。ボールコントロールが難しく感じられ、また、西日に向かって守り攻める難しさもあり、更にはセカンドボールを尽く拾われてしまい、なかなか攻めに転じられない、焦れったい時間帯が長く続いた。
それでも、大宮が掴んだ得点機は、仙台持ち前の粘り強い守備でどうにか凌ぎ、前半をスコアレスで折り返す事に成功。大宮は、前半のうちに得点出来なかった事で、この時点で、ゲームプランの修正を余儀なくされた事だろう。
迎えた後半。エンドが逆になった事もあったが、ホーム側のゴール裏観客席の影が長くなり、ピッチ上に西日の影響は無くなっていた。勝負どころの後半。仙台は、前半でなかなか繰り出せなかったサイド攻撃を、意識して繰り出すようになり、これが功を奏し、押し込まれていた大宮の布陣を、逆に押し込むまでに活性化した。
そして迎えた、後半7分。右サイドをドリブルで駆け上がった、サイド攻撃の急先鋒・太田に連動して、フィニッシュを狙う攻撃陣が、何人も大宮ゴール前へ詰め寄る。そして、太田から大きく上がったセンタリング。その軌道は、大宮ゴールを大きく越えていき、逆サイドから飛び込んできていた、この日は左サイドで先発出場した石川直樹の目の前へ。これを石川直、ダイビングヘッドで豪快にシュートを放ち、待望の先制点が仙台にもたらされた。
後半8分。大宮0-1仙台。
これで、完全に流れと試合の主導権を奪い返した仙台は、その後の出足が鋭くなり、前半の守勢から一転。追加点を奪うべく、猛攻に打って出られるようになった。
そして、その勢いは衰える事なく、そのまま仙台ペースで試合は進行。選手交代が難しく感じられるような、ガチガチかつ一進一退の攻防を繰り返しながら、時計の針が進んでいった。
そんな中、今日は右サイドの太田からのチャンスメークが光っていた。前半に一度、太田の右サイドの突破から梁のシュートへと繋がった前半33分のシーンからも判るように、この日の仙台は、サイド攻撃を意識した展開を狙っていた。前半こそ、前述した西日や大宮の猛攻の影響により、なかなか決定機まで持ち込めず、前半のシュート数を僅かに2本に抑え込まれていたが、後半は、その強いられていた我慢を爆発させ、とうとう先制点を奪取する事に成功した。
似たようなシーンは、先制点のシーンの直前にも見られていた。後半5分。やはり太田の右サイドからのクロスに梁が合わせるも、これも枠を捉えられず。この時点で梁は、前半のものと合わせて、2つの決定機を、枠に飛ばす事が出来ずにいた。
ここまでの展開を見ていた諸氏なら、「次、梁に決定機が来たら、今度は枠に飛ぶだろう」と思ったに違いない。
そして迎えた、後半27分。攻撃の起点は、やはり、右サイドの太田の突破からだった。少し苦しい体制から上げたセンタリングは、先制点のシーンと同様、大宮ゴールを大きく越えたが、その落下点での柳沢の巧さが光り、ボールをコントロール。相手ディフェンスを見事にいなし、大宮ゴールを向いた。その視線の右側には、フリーで構えていた梁の姿が。柳沢、梁にマイナスのパスを供給すると、これを梁。落ち着いてグラウンダー性のシュートを放ち、これが決まって追加点。大宮の希望を打ち砕く、仙台の2点目が記録された。
後半28分。大宮0-2仙台。
ここまで梁は、前述の通り、2度の決定機を逸していた。まさに、三度目の正直。これを決めてこそ、チームの大黒柱である。得点を決めてくれるからこそ、ボールがそこへ集まるのだ。
その後、両チーム共に選手交代が活発化。2点リードを許した大宮は、攻撃的な選手を立て続けに投入し、事態の打開を模索する。対する仙台は、菅井に無理をさせないために石川大徳へチェンジし、その後、チーム最年長の柳沢を赤嶺に変えて前線の運動量を確保。最後は、時間稼ぎで太田を松下に変え、そのまま試合は終了。仙台、なんと2試合連続無失点での連勝を収め、暫定ながら順位を8位に浮上させた。対する大宮は、一時期は首位に立っていたとは思えないような劣勢の中、暫定9位に沈んでいった。
昨年の好調時を支えたメンバーが次々に負傷離脱から復帰し、それに見合うかのような連勝劇。しかも、敵地での苦戦を耐え抜いての無失点完勝劇は、残る8試合にも、良い意味で大きく影響するはずだ。
シュートシーンを含めた決定機こそ、決して多くは無かった一戦だった。この日の仙台のシュート数の記録は、前半2本に後半6本の、僅かに8本。対する大宮は、エース・ノバコヴィッチに5本ものシュートを撃たれての12本を喫しており、ややもすると大宮に先制点を持っていかれかねない、危ないシーンもあったが、最後は我らがボンバイエ・林卓人の好セーブ連発で凌ぎ、上位再浮上を狙う大宮に、1点も許さなかった。
実りの秋を、最高の形で迎えようとしている仙台。2試合連続の無失点勝利を収めた事により、次節のホーム・横浜FM戦を、気持ちよく迎えられそうだ。「リーグ前半戦首位」の大宮を止めたのだ。現在首位の横浜FMを止められないはずはない。
例年、「上位キラー」の名を欲しいままにする仙台にとって、次節の横浜FMは、格好の獲物以外の何物でもない。
ただ、横浜FMには、中村俊輔やマルキーニョスなど、得点力に優れた選手がズラリと顔を揃える事もあり、今節の大宮のように、決定機を外してくれるような甘さは無いだろう。今節以上の、守備への集中を求められる一戦になりそうだ。
ところで横浜FMは、今季の先発選手の平均年齢が30歳を越えているオジさんチームだが、実は仙台も、決して平均年齢はさほど低くはない(苦笑)。秋の秋刀魚のように、アブラの乗った選手同士が、杜の都で激突する一戦は、次節の注目の一戦として取り上げられる事だろう。
さぁ、次節は今季の大収穫祭だ。現在首位の横浜FMをも喰って、実りの秋を満喫しよう。
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