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「ミスから2失点」
「今季初の連敗」
「リーグ戦ではまたも清水に勝てず」
そんな、筆者にとってはどうでも良いフレーズが、試合翌日の紙面を賑わしていた。
今季ホーム最終戦。昨年の新潟戦に続いて、今年も、ホーム最終戦を勝利で飾る事は出来なかった。気まずさタップリのセレモニー。だが今年は、昨年の敗戦の「それ」とは、意味合いが違った。
何故なら、天皇杯が残っているからだ。もはやリーグ戦は賞金圏にすら届かず、かといって降格も無い、「中位の孤島」に取り残された仙台。リーグ戦での勝ち点3など、何の価値もない。ただ、ホーム最終戦というシチュエーションを、勝利では飾りたかった。その気持ちには、嘘偽りは無い。
前半のうちに喫した2失点は、いずれも、最終ラインのパスミスから産まれた、単純なものだった。1失点目は伊藤翔に決められ、2失点目はラドンチッチに決められた。どちらも、見事なシュート精度で、仙台のゴールネットを綺麗に揺らしてのものだった。
対する仙台。後半9分に、ウイルソンが仕掛けてPA内で倒されて得たPKを決めての1点に留まった。
だが、得点機という意味では、仙台は、前半に7本、後半にも7本のシュートを放ち、いくらでもチャンスはあった。ところが、もはや仙台の風物詩と言っても過言ではない、「シュートが枠に飛ばない」という症状が、この日も仙台を襲う。撃てども撃てども、枠に飛ばないシュート。
むしろ「敗因」は、こっちのほうにある。2失点なんて、関係ないのだ。2失点したら、3点獲れば済む話なのだから。
それでも、特筆すべき点もあった。それは、試合直前になって相次いだ、守備陣の負傷者続出を受け、急遽、蜂須賀の左サイドバックと、石川大徳の右サイドバックの先発出場が決まった事。そして彼らは、これまでの仙台の試合でなかなか観る事の出来なかった、サイドバックからの積極的な攻撃参加を、その豊富な運動量とアグレッシブさを以て、この日の攻撃を「牽引」した。
その結果、仙台は、あの清水のお株を奪うような、前線から激しくプレッシングを仕掛ける、およそゴトピ監督の予想を「良い意味で」裏切る、大胆かつ激しいサッカーを、試合の序盤から繰り出したのだ。
観ていて、非常に「面白い」と感じた。これが、J1の試合だと。観たいサッカーの試合だと。結果として、ミスから生じた被カウンター攻撃で2失点はしたが、そんなものは修正できるから、どうでも良い。
活き活きとしたサッカーを拝見できたのは、本当に久しぶりだった。こういうサッカーを観たいから、スタジアムに足を運ぶのだ。それを再確認できた一戦でもあった。
問題なのは、そこまでアグレッシブな攻撃サッカーを実践できておきながら、得られた得点が、僅かにPKの1点に留まった事である。
なぜ、あれだけ攻めておきながら、流れの中からは1点も獲れなかったのか?そこが、この試合の敗因だ。
現状の仙台において、この試合の失点の原因なんて、どうでも良いのだ。2点獲られたら、3点獲る事を考える。PKで1点獲れたのだから、あと2点をどうやって獲るか。
そこで考えなければならないのが、前述した「撃てども撃てども、枠に飛ばないシュート」である。
正直な感想を言えば、ザックリとした試合の内容では、清水を上回ったと思っている。細かいディテールの面では、確かに、まだまだ課題は多いと感じられるが、間違いなく、新潟戦の敗戦の反省を、この清水戦では活かしてきた。だから、この試合の「内容」には、筆者は満足している。
では、2得点した清水と、1得点しか獲れなかった仙台との差はどこにある?単純なのだ。それが、フィニッシュのシュートの精度である。
攻撃展開において、最後のシュートシーンまでは、組織として組み立てるものである。だが、最後にシュートを撃ってゴールを決めるのは、各選手の個人技の問題だ。仙台は、いたってその部分の精度が、選手全般的に甘すぎる。悔しかったら、伊藤翔やラドンチッチのようなシュート精度を見せて欲しいものだ。
それでも、「以前の清水戦の敗戦」とは、明らかに内容が違った。同じ、敗戦という結果においても、以前は「何も出来ずに敗戦」が殆どだったが、今回は「果敢に挑戦した結果の敗戦」だ。全くもって、意味が違う。言い方を変えれば、「次に繋がる敗戦」なのだ。
新潟戦の敗戦は、この清水戦の躍動に繋がった。そして、この清水戦の敗戦も、次のFC東京戦へと繋がるだろう。
むしろこの敗戦は、仙台が、更なる躍進を果たすためのステップとして重要なものだと感じている。敗戦から学ぶものは多い。反面、どんなに内容が悪くても、勝利すると、そこに奢りが産まれかねない。むしろ、勝利したときのほうが、次への気持ちの切り換えが難しいものだ。
仙台にとって、今季は、最低でも、まだあと2試合残っている。リーグ最終戦のFC東京戦と、天皇杯準々決勝のFC東京戦。ここを勝ち抜く事で、準決勝、そして決勝のキップが見えてくる。
この2試合へ向け、清水戦で学んだ「シュート精度の悪さ」を、大急ぎで改善すべし。もちろん、2失点の原因となった、パスミスの判断の悪さなんて、即刻に修正しておくのが大前提である。
「2失点」ばかりに捕らわれていたら、絶対に、FC東京戦でも敗戦を喫するぞ。
だいたい、メディアも悪い。
なぜ、シュートの精度の悪さを取り上げない?2失点ばかりを論い、PKによる1点に留まった原因のほうを取り上げない?だから、それを読む多くの読者は、「仙台は失点したから負けた」と、広い意味での誤解をしてしまうのだ。もちろん、判りやすい紙面内容を目指しているだろうから、「2失点が敗戦の原因」と書くのはやむを得ないだろう。そこは容認する。但し、きちんと「得点が1点に留まった原因」も、併せて記事にして欲しいものだ。そうでなければ、いつまで経っても、そのメディアの記事を読む読者が、サッカーの面白さに気が付いてくれないではないか-。
だが、このチームを長く観ていたサポーター諸氏なら、判っているはずだ。この試合においての勝つべき道は、「2失点をしなければ1-0で勝っていた」ではなく、「2失点したのなら、3得点を獲って勝つべきだった」と。そして、その期待に値するだけの内容だった、と。
このままで、今季が終わってしまって良いのか?
もちろん、良い訳はない。
この試合において、負けた相手は「清水」ではない。
「シュート精度の低い、自分たち」に負けたのだ。
そこをきちんと認識し、次の試合まで、キッチリとシュート精度を上げる練習を。もちろん、そんな一朝一夕にシュート精度が上がるものではない事も判っている。だからこそ、次の試合まで、刻を惜しまずに、シュート精度を上げる練習を。
今節のような内容のサッカーが出来るなら、常勝軍団として脱皮できるようになるまで、本当に「あと少し」なのだ。
今節の敗戦という結果を、クドクドと問い詰める必要なんてない。
「次」を見据えよう。
元旦に、国立の舞台へ立つために!
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