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前半19分。名古屋守備陣をかいくぐり、「一瞬の裏獲り」を制した赤嶺が、豪快な先制点を名古屋ゴールへ叩き込んだ。前節のスコアレスから一転、前半のうちに「得点が動いた」事で、「試合も動く」事が予想された。
だが、後半だけで、両チーム合わせて5得点も入る大味な展開になるなど、誰しもが予想だには出来なかっただろう。
J1第16節、名古屋グランパス戦は、リーグ再開後、初のホームゲームとなった。平日にも関わらず、13,000人余りが入ったこの日は、夏休み突入後の最初のホームゲームとあって、ミッドウィークとしては客足が伸びたほうか。どうせなら、最低でも15,000人の上は行って欲しかったところ。
試合は、前述の前半19分の赤嶺の先制点を守ったまま、1-0で折り返した。
迎えた後半。ハーフタイムで一気に2選手を交代してきた名古屋。ベンチに置いていた玉田と小川が投入されると、名古屋の攻撃が活性化。後半13分に、中途半端なクリアをMF田口に拾われ、豪快なミドルを叩き込まれて同点とされる。
だがその後のセットプレーで、敵陣の右奥深い位置で得たフリーキックから、梁が蹴り入れ、これを菅井が頭で合わせて再び勝ち越し。だがその5分後、今度は名古屋に与えた右コーナーキックから、矢野貴章に頭で合わせられてしまい、再び同点とされる。
試合はもはや、撃ち合いの様相を呈して来ていた。思い起こされるのは、中断前の神戸戦、4-3で劇的逆転勝利した試合。まさか、あんな様な展開がまた訪れるのか?攻められる度に、冷や汗を額に掻き、攻める度に、手に汗を握る展開。獲って、獲られて。サッカー観戦の醍醐味の一つでもある。
そして迎えた、後半37分。今度は敵陣の左奥深い位置で得たフリーキック。ちょうど、先ほどの得点と真逆の位置だった。今度も蹴るのは梁。そしてこれに合わせたのは、ルーキー・二見だった。
後半37分。仙台3-2名古屋。
二見、リーグ戦初ゴール。このまま勝ち切れれば、本人にとっても嬉しい決勝点となっただろうし、間違いなくヒーローインタビューものだったはずだ。
だが、悪夢の後半アディショナルタイムに、名古屋移籍間もないレアンドロ・ドミンゲスに、1失点目で田口に喰らったような、豪快なミドルシュートを決められてしまった。
後半AT2分。仙台3-3名古屋。
結果は、「勝ち点2を取り溢した」と言う以外にない残念なものとなってしまったが、内容としては非常に面白く、今後への期待も膨らむ一戦だった。3失点中2失点は、守備陣の中途半端なクリアを拾われてミドルを撃たれてしまった結果だっただけに、非常に勿体なく感じられる反面、セットプレーから点を挙げた2選手は、右サイドバックの菅井と、左サイドバックの二見だったという点も見逃せない。またこの2点が、コーナーキックではなく、両方ともフリーキックだった点もポイント。この位置でフリーキックを獲得したという事は、その位置まで攻撃侵入できていたという事である。得点こそ、セットプレーによるフリーキックからだったが、その位置でファウルを誘うような攻撃展開が出来ている事が、今まであまり観られなかった点ではないだろうか。
攻撃面で改善の兆しがようやく見えてきた事に加えて、守備面での課題も明確化してきた。少なくとも、最後の選手交代として、赤嶺に代えて鈴木規郎を投入したのは采配ミスとしか言いようがない。既にリードした場面なのだから、逃げ切るためには渡辺広大を入れるべきだった。あの場面で必要なのは「クローザー」であり、「アタッカー」ではなかったはずだ。少なくとも、ここ数試合での彼の守備力を拝見する限り、とても「DFとして獲得した」とは思えない。だが、選手に責任はない。起用するべき選手の判断を間違えた指揮官の責任だろう。
ともかくも、ようやくウイルソンと梁が復帰し、攻撃の面では、本来の姿を取り戻しつつある。1試合の平均得点も上がって行く事に期待しつつ、守備面では、適材適所を考えた起用とすれば、今後はまず大量失点は予想しにくくなる。
次節、シーズン前半戦最後の一戦となる、アウェイFC東京戦。今節の名古屋戦からしばらくの間は、残留争いのライバルとの対戦が続く。ここで「結果」を出せなければ、嫌がおうにも、降格圏という崖っぷちへ再び追い込まれる。
一息付く暇もなく、中3日で、アウェイFC東京戦はやってくる。
大混戦の残留レースから、抜け出せるのか?
それとも、抜け出せずに置いて行かれてしまうのか?
そろそろ、勝ち点1の地道な積み上げから、1歩前進したいところであるが、果たして次節の結果や如何に-。
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