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薄曇り、気温21℃と、サッカーをするのも観るのも好気候な中で行われた、仙台としては久しぶりのプレシーズンマッチ。対戦相手の新潟をユアスタに迎えての一戦となった。
最近、公式戦では新潟に勝ててはいないものの、この一戦の意味は、誰が観ても「リーグ戦に向けた調整試合+控え陣の経験蓄積の場」。勝ち負けは二の次で、負傷明けの選手の回復具合や、控え陣の成長度合いの確認の場となるであろう事は、誰の目にも明らかだった。
画して、この一戦に選ばれた先発布陣と控え陣の顔ぶれは、やはり「1.5軍」の様相。ウイルソンと赤嶺の絶対的2トップは、ベンチにも不在。この時点で、この一戦の目的がどこにあるかは明白だった。また、7名まで登録できる選手を、敢えて6名に抑えたのも意味があっての事と推察した。
対する新潟。顔ぶれを見ると、一部の組み替えはあったものの、リーグ戦でのベストメンバーに近いものがあった。エースの川又をベンチに置き、いざという時は投入する構えを見せて来ていた。こちらは「ほぼ1軍」で臨んできていた事も、また明白だった。
結局のところ、「1.5軍の仙台 vs ほぼ1軍の新潟」の構図となった一戦。新潟は、絶対的中盤のレオ・シルバを先発させて来た事で、この試合を「勝ちに来た」と読む。先方はこの一戦を、「リーグ戦再開に向けての主力メンバーの仕上げ」と位置づけていたものと推察した。
前半。
いざ始まってみると、以外にも仙台が善戦。パスワークが小気味よい仙台は、サイドを起点に新潟陣への侵入を図り、決定機を次々に創り出した。迎えた9分。太田の左サイドの突破からクロスが供給されると、これに八反田が合わせてシュート。ボールは新潟ゴールの右ポストを叩くも、そのまま枠内へ吸い込まれて先制点を挙げる事に成功した。
前半10分。仙台1-0新潟。
仙台の控えメンバーが、いきなり結果を出して見せる。その後、元ジュビロの山本康裕に同点弾を許すも、前半終了間際の45分、角田の25メートルFK弾が、新潟ゴールの左隅へきれいに決まった。
前半45分。仙台2-1新潟。
ここまでの仙台は、1.5軍としては上出来に見えた。また、基本的にパスワークはワンタッチで小気味よく繋がり、そのリズムに乗せて、相手の裏を斜めに突く作戦が見え隠れした。太田と八反田の両サイドが精力的に上下運動し、ほぼ1軍の新潟守備陣を、面白いように切り裂いていた。
迎えた後半。
ここからは、仙台控え陣の経験蓄積ショーの開幕。7名入れられる控えメンバーを、敢えて6名に抑え、しかもその6名全員を、次から次へと交代で投入。中原、武井、GKのシュミットダニエルまで投入し、渡辺広大、藤村、佐々木勇人と、後半の45分間の間に、有効に選手交代を敢行。特に、GKシュミットダニエルへの交代直後の失点は、本人にとっても、J1相手に如何に隙を見せてはならないかの良い経験になったと思う。
仙台2-2新潟の同点で迎えた、後半23分。新潟は、大人げなく、エースの川又を投入。この一戦を、リーグ戦再開に向けた主力メンバーの調整の場と位置づけている事が良く判る采配だった。
結局、最後は試合終盤の後半41分に、カウンターから逆転弾を許し、2-3の敗戦となった。だが、仙台は1.5軍の顔ぶれで臨み、後半に一気に6人を交代で投入した事や、新潟はほぼ1軍のメンバー構成で臨み、また3人できっちり選手交代を終えた事を思えば、彼らは「リーグ戦のつもりで勝ちに来た」ものと推察。反面、仙台は、チーム全体の底上げを目的とした采配に終始し、勝負には拘らない色合いを前面に出して臨んだ一戦だった。
よって、前半終了時点での2-1という結果を以て、筆者は満足した。1.5軍のメンバー構成で、ほぼ1軍の新潟を相手に、リードして折り返せた事は、この試合の勝利にも値する結果だ。後半、立て続けに6人も選手を交代して、控え陣の経験蓄積を優先した事を考えれば、後半の無得点&2失点は、むしろ良い経験と言える。
対する新潟。仙台を相手に、後半に逆転勝ちこそ収めたが、もし、それで喜んでいるようなら、リーグ戦は危ない。1.5軍から、更に控えメンバーを立て続けに投入していった仙台を相手に、エースの川又をわざわざ投入して流れを引き寄せ、やっとこさ試合終盤に逆転という有様では、仙台を含め、ベストメンバーで臨んでくるであろうリーグ戦では、苦戦は必至と見る。
もっとも、新潟の心配など、こちらは一切気にせず。今回の一戦では、結果こそ逆転負けとなったが、得られたものは大きい。新潟には、良い練習相手になって頂いた。その点については、礼を言わねばなるまい。
リーグ戦再開へ向け、また一段と楽しみが増えた仙台。負傷明けの選手が、ピッチで躍動する姿は、再開するリーグ戦に向けての嬉しい材料だ。また、公式戦へ、控え選手陣を惜しげもなく投入した、渡邉監督の「選手層の底上げ」の意図もはっきりと確認できた事は、「チーム全体で」シーズン後半を戦う姿勢と見て取れた。
再来週より、リーグ戦が再開する。おそらく、来週の天皇杯・奈良クラブ戦は、リーグ戦を見据えて、ウイルソンと赤嶺の2トップと予想。奈良クラブと言えば、元・仙台のお祭り男の岡山一成とシュナイダー潤之介が在籍するクラブだ。今から試合が楽しみで仕方ない。
それではみなさん、天皇杯でお会いしましょう-。
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