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J1第23節 vs 新潟戦プレビュー 充分な休養期間を経て臨む、晩夏・初秋の再起戦。対戦相手の新潟には、今季公式戦2戦2敗と不相性も、お互いに優位性は感じられない状況での相対となる。共にリーグ戦では連敗中の新潟と仙台。重苦しい雰囲気を払拭するのはどちらか。

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 新潟とは、今季、既に2度対戦している。1度目は、今季のリーグ開幕を兼ねての、3月のホーム開幕戦。試合終盤に決勝点を許しての1-2敗戦。2度目は、20周年記念事業として開催された、7月のプレシーズンマッチ。こちらも、試合終盤に決勝点を許しての2-3敗戦。

 
どちらもホーム開催だったというのに、結果はどちらも敗戦。しかも試合終盤に失点を喫しての惜敗。振り返れば、新潟とは昨年も2戦2敗。最後に勝ったのは、一昨年4月のアウェイ戦。0-0で迎えた終盤に、ウイルソンが獲ったPKを自ら決めたのが決勝点となった試合。この試合以降、全て1点差での敗戦ばかり。引き分けすら無かった。

 ただ、いつも言っているように、過去の対戦成績は過去のものでしかない。今は共に、リーグ戦にて連敗を喫しており、双方、非常に重苦しいチーム状況で推移している。

 
今シーズンの序盤は、非常に好調だった新潟。第2節でガンバ戦での敗戦を最後に、その後のリーグ戦10戦で4勝6分の無敗を貫き、対照的になかなか勝てなかった仙台との勝ち点差は大きく広がっていった。今季、もはや勝ち点で新潟に追いつくのは不可能か?とさえ思えてしまったが、W杯による中断期間を迎えるあたりから、新潟が急速に失速。勝ち点の積み上げにブレーキがかかり、気が付けば、新潟と仙台との勝ち点差は、僅かに3差まで詰め寄っていた。
 
こう書くと、いかにも仙台が、今すぐにでも新潟を勝ち点で追い抜きそうな勢いがあるように誤解されそうだが、実際には、お互いに2連敗で推移し、正直、どちらが優勢かなど、想像だに出来ない。
 
新潟としては、シーズン途中から突然にブレーキがかかった要因としては、やはり、川又堅碁選手の名古屋移籍が影響しているだろう。得点源のFW選手が、ある日を境に、突然試合に出てこなくなった。ベンチにすら入っていない。ざわついた移籍市場。夏場の移籍期間が絡んだこの騒動は、出場機会を求めた川又選手の希望通りに移籍が決まり、名古屋へと主戦場を移してしまった。
 
その新潟は、代わりに、柏ユース出身でスペインリーグを中心に渡り歩いていた指宿洋史選手に、突然に白羽の矢を立てた。この移籍には、誰もが驚いた事だろう。年齢的にもまだ若く、スペインでも結果を出していた。国内のリーグへカムバック移籍となれば、それ相当に移籍市場が活気づく逸材と思われたが、突然に新潟への移籍加入が発表された。まだ新潟での結果は出ていないが、体格では川又選手よりも一回り大きく、チーム戦術へフィットしていなくても、試合終盤のセットプレーなどでは充分に驚異になりそうだ。前節の横浜FM戦では、2失点とも被セットプレーから頭で合わせられているため、今節も、要注意な選手の一人である。
 
対する仙台は、野沢の加入により、清水戦を勝利としたものの、その後の2戦では思うように活躍出来ていない。清水戦での、前線の武藤への配球があまりにも素晴らしかったせいで、その後の2戦では、野沢のところにボールが回ってきにくくなってしまった。
 
対戦相手は、仙台は基本的に、前線からのプレッシングに弱く、そこからボールを失うと途端にピンチを招く事をしっかりと研究してきていれば、そういう事が出来る選手(つまり、運動量があって前線から守備できる選手)を抱えていれば、仙台の攻撃の芽を潰す事は造作もない。仙台としては、それを相手にやらせないために、時には長目のボールを使って、攻撃の起点を一気に前線へ持って行こうとする事もあるが、ロングフィードの精度が悪いと、結局は相手ボールになってしまい、攻撃の起点にすらならない。ただ単に、相手のプレッシャーに屈してボールを失ってしまうだけの繰り返しになってしまう。そんな展開は、もう拝みたくないものだが、果たして。
 
今節に向けては、充分な休養期間を取れたと思うので、体力の回復や戦術確認の時間などの心配はないが、反面、それは相手も同じ事。試合の序盤は、お互いに隙を見せない、堅い戦い方から入るだろう。おそらく、また1点差の勝負になる。しかも、今節はアウェイ。今季、仙台が最後にアウェイで勝ったのは、4ヶ月前のC大阪戦が最後だ。中断期間を挟んだとはいえ、そこから実に、6試合もアウェで勝てていない。
 
しかも今月は、週末の3試合全てがアウェイばかりだ。唯一のホーム対戦も、相手はなんと鹿島。もう、普通に試合に臨んでも、絶対に勝てるような状況ではない。
 
まずは、最近勝てていないアウェイでの勝利を挙げること。相手が新潟かどうかは、もはや関係ない。今季公式戦2戦2敗と不相性ではあるが、この先、未来永劫に渡って勝てない訳でもないだろう。
 
お互いに、苦しい状況下での対戦となる。せめてもの救いは、ようやく盛夏の節が過ぎ、この2週間のスパンの間に、晩夏と初秋の空気感が漂い始め、サッカーをするには頃良い季節になった事だ。相手にとっても有利な節柄ではあるが、仙台の場合、夏場を過ぎて秋口に差し掛かった頃の勢いの取り戻しようは、例年、半端ないものがある。
 
今季も、残り3分の1となったリーグ戦。ここで負けて泥沼の3連敗となり、再び残留争いの渦中に巻き込まれるのか。それとも、勝って上位陣への殴り込みを掛けるのか。例年になく、上位と下位の勝ち点差が狭い今季の戦いにおいて、残り試合が僅かに12試合でも、どちらに転ぶのか、まだまだ判らない。
 
まずは、この一戦に勝って、自信を取り戻そう。
セットプレーが武器というなら、どんどんセットプレーのチャンスを創ればいい。
また、被セットプレーが弱点というなら、全員でマークを徹底すればいい。
 
運動量を惜しみなく出し、守るために体を張り、ゴールへの執念をより強くみせたほうに、勝利の女神は微笑む。その場所が、アウェイでもホームでも関係ない。
 
今の仙台に足りないものは、チーム全体に、そういう雰囲気がない事だ。
 
「この試合に負けたら来年はJ2」
 
そのぐらいの覚悟で臨まなければ勝てない、と、今季のシーズン序盤から、何度もこのブログで書き続けてきた。今も、その気持ちと状況に変わりはない。
 
数字の上では、ここから2連敗すれば、16位への転落すら有り得るのだ。
そして既に、現在、2連敗中なのだ。
 
だれも、来期のJ1残留を保証してくれない。
私たちが、自分たちの努力で勝ち取るしかないんだ-。



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