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仙台0-1鹿島 点差以上の実力差を痛感し、完敗。前半はほぼ何もやらせて貰えず、後半に打ったシュートは尽く枠外。それ以前に、鹿島の攻守の速度があまりにも速く、90分を通して、鹿島の強さの前に翻弄され続けた。後半ATに訪れた、決死の同点機も、オフサイド誤審にて幻に。悪夢の5連敗。奇跡的に14位維持も、その実感なし。

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5連敗。
5連敗。
5連敗。
5連敗。
5連敗。
 

 いったい、こんな大連敗は、いつ以来の事だろう。残留を目指すべく、勝ち点1すら落とせない状況下において、あまりにも無惨な、今節の結果。だが、鹿島の好調ぶりを見れば、よくぞ1失点で済んだとも言えるくらい、点差以上の実力差を痛感した一戦だった。

 
前半こそ、公式のシュート数は「4」とあったが、「それはウソ」と言っても過言はないくらいに、そんな実感はなかった。記憶にあるのは、30分の梁のシュート。だがこれは枠外となってしまった。
 
どうすれば鹿島から点を奪えるのか、と考えていた矢先の43分。それまで、脅威なんて言葉ではとても言い表せないような、豪快な運動量を見せていたダヴィからの左クロスを、トップスピードで走り込んで合わせた土居聖真に叩き込まれてしまい、やってはならない、苦渋の失点を喫してしまった。
 
後半に入り、ようやく、仙台の攻撃に活性化が見られた。だが、それで鹿島の優位性が崩れる事は無かった。仙台は、効果的にシュートで終われるシーンがほとんど垣間見れず、独自の集計では、後半のシュートは5本(=公式発表と同じ)。しかし、そのうち4本は枠外でノーチャンスだった。残る1本こそ、後半アディショナルタイムに訪れたフリーキックのセットプレーのチャンスだったが、ここで、赤嶺が最後に押し込み、奇跡的な同点弾になるかと思えたものの、これは残念ながらオフサイドの判定。この時点で、仙台の敗戦が、ほぼ決まった。
 
クラブ創設20周年記念で、この試合からホームゲーム4試合で着用するという、締まった黒のユニフォームに対し、鹿島はアウェイ用の、白のセカンドユニフォーム。まるで、勝敗の星の色のような偶然性も、この日の嫌な雰囲気を醸し出していた。
 
完全に、自信を失ってしまった。
 
正直、残留へ向けた展望すら見えない。主力がほぼ先発に顔を並べ、途中加入の即戦力も惜しみなく投入し、ホームゲームでサポーターの大声援を受け、決して多くはないが、決定機も創った。
 
だが、その肝心の決定機で、シュートが枠に行かない。運動量で相手に負ける。攻撃は繋がらず、拙攻の中から失ったボールがダヴィに繋がると、一気にピンチを迎えてしまい、必死に戻る。その繰り返しだった。
 
こんな様な相手が、次の川崎戦でも待っているのかと思うと、とても勝てる気はしない。こんな表現はしたくはないが、もう今から、6連敗を覚悟しておいたほうが、精神的にもショックが和らぐだろうか。。
 
選手は、必死になってやっている。コーチ陣も、頑張ってくれている。それは判っている。だからこそ、内容よりも、まずは、最低限の勝ち点1の結果を出して、自信を取り戻すところから再出発したい。そのために、勝ち点3の可能性を捨ててまでも、勝ち点1を確実に取るべく、この試合のプレビューのような提案をしている次第だが、こんな場末のブログで、チラシの裏に書き殴るように掲載したところで、チーム関係者に届く訳がない事も判っている。
 
だが、それでも敢えて書かせて貰うと、チームとしての危機感が足りない。それが、この5連敗の原因だろう。
 
「普通にやったのでは勝てない」と、何度も言ってきた。だがチームは、負けても負けても、自分たちのやりたいサッカーを相手にぶつける愚直さを、悪い意味で発揮。そして、己の力量の無さが故に、1点差での惜敗を繰り返してきた。
 
それも、前節の鳥栖戦までは、「1点差での負けだから、まだ何とかなるのでは」という思いもあったかもしれない。しかし、今節の鹿島戦の内容からは、とても1失点敗退とは思えなかった。3点、4点取られていてもおかしくない、力量の差があまりにも有りすぎる、完敗劇だった。
 
もう、悔しさを通り越して、情けなくなってきた。
 
仙台の、J1での力量って、こんなものだったのだろうか?と疑いたくなるほど、試合の内容が酷い。シュートの精度、運動量、攻撃のセンス、守備の堅牢性、そして、判定すら敵に廻す、運の無さ。現時点では、どこを見ても、J1に在籍するにふさわしいチームに見えない。
 
本来であれば、こういうチームが、J2に落ちるべきなのだ。
 
だが、それでも。
 
J2には陥落したくない。今、J2に陥落してしまえば、もうこの先、10年はJ1に戻ってこれなさそうな気がする。22チームに膨れあがったJ2において、昨年に降格したジュビロ磐田でさえ、自動昇格圏に入れずに苦しんでいる。ましてや、Jリーグの創世記に、その人気を欲しいままに手に入れていた東京Vなど、今や、J3降格の憂き目さえ見えてきている。
 
そんな、戦国過ぎるJ2において、今季の湘南のような爆発的な強さなど、仙台が発揮できるとは思えない。
 
石に囓りついてでも、J1にしがみつくしかないんだ。
 
90分。守り通せ。
とにかく、無失点を貫くんだ。
 
打っても枠に飛ばないなら、無理にシュートを撃つ必要なんかあるのか?
ボールを保持して、時間を消化させたほうが、よっぽどマシではないか?
 
悔しかったら、勝ち点1を確実に相手から奪って見せろ、仙台。
 
それすら出来ない現状では、反論も出来ないだろう!?
 
逆に、今は、勝ち急ぐな。
 
ドローで充分だ。引き分けに持ち込む試合の中から、自信を取り戻す事を始めたい。
 
「勝つと思うな、思えば負けよ」
 
言わずとしれた、昭和の歌姫・美空ひばりの名曲「柔」の、歌い出しの一節である。
 
今の仙台には、「勝たねばならない」というプレッシャーが、余りにも重く、のし掛かっている。残り9試合を消化していく度に、このプレッシャーに、どんどん飲まれていく事だろう。
 
だが敢えて、今。
この歌を、チームに贈る。
 
勝ちを、意識し過ぎるな。
勝ちを意識し過ぎれば、そこから焦りを産み、また相手に付け入られてしまう。
 
5連敗だからと言って、浮き足立つな。
自分たちの足元を良く見ろ。
自分たちの周りを良く見ろ。
自分たちの出来る事で、確実に勝ち点を得るためには、何をやらねばならないのか、落ち着いて考えろ。
 
まだ、J2降格が決まった訳じゃない。
 
だが、往々にして、J2降格が決まったあとに、伸び伸びとしたサッカーが出来るようになったチームが、過去、いくつもあった。
 
そんなサッカーを、J2降格が決まってしまう前に、出来るようになればいいんだ。
 
最後まで、私たちは諦めないぞ-。
どこまでも、私たちは一緒だ。仙台。



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