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レポートをお休みさせて頂いた、前節の浦和戦。1-0などの1点勝負濃厚と思っていたが、蓋を開けてみれば4-2の大勝。それも、泥臭くゴールへの執念を見せたシーンが3つもあり、「仙台らしい勝ち方」を堪能できた一戦だった。また、野沢や村上ら「新加入組」にもゴールが産まれ、より一体感が高まる結果が出た事により、今季の残り6試合にも弾みが付く格好となった。これで2連勝となり、降格圏の15位に勝ち点差4を付けている。
そんな中で迎える、1週間で3連戦の2戦目となる名古屋戦。ミッドウィーク開催となるが、前回対戦の名古屋戦(第16節ホーム開催)も、やはりミッドウィーク開催だった。あの時は、ゴールを獲っては獲られてのシーソーゲームとなり、最後はレアンドロ・ドミンゲスに後半アディショナルタイムでの同点ゴールを許してしまい、勝ち点「2」を失った、悔しい一戦となっている。
奇しくも名古屋は、現在、仙台の一つ上の順位(12位)に居る。勝ち点差は4あるため、勝っても今節で順位が引っ繰り返る事はないが、目下、気にしているのは、降格圏との差であり、現在、15位・清水エスパルスとの勝ち点差は4。勝てば、最大7差を付けられる可能性がある一方、敗れれば、再び降格圏に勝ち点差1に詰め寄られる可能性も併せ持つ。仙台としては、1節でも早く、降格圏からの完全脱出を宣言できるような勝ち点差を付けてしまいたい。そのためには、レドミやダニルソンなどの大駒助っ人外国人選手を今節欠く名古屋と言えども、絶対に手は抜けない。
ここへ来て、ようやく「仙台版・堅守速攻」的な戦い方が定まってきた仙台。最終ラインの裏を相手に使わないための、最終ラインを少し低めに設定した戦い方がハマり、対戦相手から"攻撃の自由"を、一定量、奪う事に成功した。ただ、そこから先の「どうやって点を獲るか」という部分については、毎節の工夫が必要。浦和戦では、相手が3バックだった事もあり、少し揺さぶりを掛ければ、相手布陣の両サイドが空きやすいため、そこを起点に出来たが、今節は、4バックの名古屋が相手。そこで、今節の戦い方としては、前節の浦和戦よりも、その一つ前のFC東京戦を参考にしたい。
あの一戦では、唯一、赤嶺が獲った1点を最後まで守りきっての勝利だったが、参考にしたいのは、そのゴールが決まるまでの過程。左サイドから、ボールを持ってドリブルで仕掛けた梁が、菅井に繋ぎ、それを菅井が、オドロキの「ワンタッチパス」で、ウイルソンに繋ぐ。これをウイルソンがすかさずシュート。そのこぼれ球を赤嶺が押し込む、という流れでの得点だった。
ここでの注目点は、「菅井のワンタッチ・パス」にある。あの時、菅井は、明らかに「ウイルソンへ素早くボールを繋ぐ」プレーを意識していた。あの一瞬のプレーが、堅いFC東京の守備の扉を、ほんの少しだけこじ開け、そしてゴールに繋がったのだった。
今節の対戦相手となる名古屋も、4バックを基本とし、FC東京や仙台と同様、やはり「堅守速攻」を謳い文句として、今季を戦っているチームである。だが、いかんせん守備が脆い側面も併せ持つ。現状、名古屋は42失点であり、仙台の41失点よりも一つ多い状況だ。これだけの失点があるからには、必ず「穴」は存在する。今季の失点の少なさで首位だった浦和、そして、2位のFC東京から点を奪って連勝できた事を考えれば、現状の名古屋からなら、必ず得点は奪えるはずである。
加えて、今節は、名古屋の不動のボランチ・ダニルソンが出場停止となる。名古屋としては、中3日で、この不動のボランチの穴を埋める「手当」をしなければならず、その対策で時間を取られている可能性は充分にある。この部分を、仙台としては「突破口」として利用したい。当然、ある程度のバックアップの選手は居るだろうけども、現状では、ダニルソンの上を行くボランチの選手を手当できるとは思えず、試合感に乏しいか、或いは不慣れな選手を起用してくる可能性は充分にある。相手にとっての「傷口」を、容赦なく剔る強かさがなければ、J1では生き残れない。
その点も含めて、仙台としては、FC東京戦や浦和戦で見せたような、
・空いているスペースを見つけてどんどん侵入し、味方のパスコースの選択肢を増やす
・ワンタッチ・パスで、相手の守備のスピードの上を行く攻撃
・相手のホールドするボールへ積極的にアプローチし、自由に攻撃させない
などの役割を徹底的に実践していけば、名古屋の前線で張る、永井や川又などの"飛び道具"を、錆び付かせる事が出来るはずだ。運動量の求められる戦い方ではあるが、10月下旬の涼しさ溢れる今節であれば、全く問題ない。中3日ではあるが、ここが正念場。次節の柏戦を念頭においてのパワー配分などを考えてしまうと、名古屋戦での一戦必勝がままならなくなる。ここは一つ、柏戦の事は忘れて、目の前の一勝に集中して戦いたい。
5連敗からの復調を遂げた仙台なら、更なる勝ち点の上積みは、決して難しい課題ではないはず。戦い方が定まってきた仙台にとって、この一戦は、残留決定への通過点だ。
前回対戦で、追い付かれて勝ち点2を失ったときの仙台の姿は、もう無い。
今、やれることを、余す事無く発揮して、何としてでも、勝ち点3を持ち帰ろう。
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