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FW柳沢敦選手が、引退を表明した。
その歩みと軌跡については、散々、各メディアにて報じられているので、記録や経緯についてはそちらの参照をお願いしたい。
この報を聴いたとき、「まだやれるのに」と思う気持ちと、「その潔さへの敬意」を思う気持ちの両方が沸いた。37歳。サッカー選手として、ここまで齢を積み重ねてなお、クラブは、来季も現役選手としてのオファーを出していた。つまり、純粋に「戦力」として期待していた訳だ。90分のフル出場や連戦の出場は難しくても、その経験と実績の持つ安心感、そして、実際にピッチに立ったときの存在感と、何かをやってくれそうな期待感は、仙台というチームでは希有な存在だった。
来季も、当たり前のように、柳沢がチームに居てくれるものと、思っていた。正直。
だが、日本代表も海外移籍も経験した、日本屈指のストライカーは、このタイミングで、現役のユニフォームを脱ぐ決断を下した。
プロのサッカー選手である以上、いずれは引退を決断しなければならない刻がやってくる。平瀬の刻も、そうだった。千葉直樹の刻も、そうだった。あれから、だいぶ刻が流れた。久しぶりに味わう、この感覚、、、
ありがとう、柳沢。
彼の引退の場が、この仙台の地であった事を、誇りに想う。
そして、彼が現役で居られる最後のシーズンは、あと1試合、残っている。
主力フォワードとして先発陣の一角を担っていたウイルソンが、練習中の負傷の影響により、やむなく帰国した。明日の広島戦に向けて、「赤嶺の隣」は、空席のままとなっている。誰しもが、「そこには柳沢が座る」と考えている事だろう。
来季のJ1残留が決まった今、今の仙台に、失うものは何もない。
柳沢に、現役最後の先発出場の機会を。彼に、自らの現役引退を締めくくる花道となる、その戦いの場を、用意したいじゃないか。
そして、柳沢という偉大な選手が、もう一度、ピッチの上で躍動する姿を観てみたい。
あわよくば、彼のゴールが決まり、彼の現役最後の試合に、自ら華を添える事も、決して夢ではないかもしれない。
勝って、気持ちよく彼を送り出そうじゃないか。
前節で残留を決めた仙台としては、このリーグ最終戦は、事実上の消化試合になるはずだった。せめて、来季に向けて、出場機会の得られなかった若手選手を積極的に起用して貰えれば、、、くらいに考えていた。
それが、柳沢引退の報を受け、一気に、様相が変わった。
これは、消化試合なんかじゃない。彼を送り出す、最高の花道のある舞台だ。
勝利を。
柳沢のために-。
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