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公式記録で 1.3℃ と発表された気候の中、仙台は、今季リーグ最終戦を、広島の地で迎えた。FW柳沢の引退が報じられて迎える一戦を、柳沢は、ベンチからスタートした。
試合は、前半こそ0-0で折り返すも、後半に吹雪き始めた雪模様の中、広島の10番・MF高萩洋次郎に、僅か3分間で2点を持って行かれる苦しい展開。だが、1失点目の直後に、誰しもがその「登壇」を心待ちにしていた、FW柳沢がピッチに舞い降りた。
前節までに残留を決めた仙台としては、その心理的な影響もあるのか、一様に動きが悪い。だが、この気候では無理もなかったか。さすがに広島は、個人技のうまい選手が多い。組織的な連携が命の仙台としては、やはり地力では、まだまだ広島に追い付いていない。それを改めて実感するような試合内容に終始した。
そんな中でも、後半19分に、武藤に代わって入ったFW柳沢は、前線でフォワードの役割に徹した。何度も何度も動き直し、広島の裏を突こうと必死だった。
迎えた、後半36分。赤嶺に代わった入ったハモン・ロペスの強烈なミドルが弾かれて得たコーナーキックのチャンス。梁がこれをニアサイドへ落とし、そこからのこぼれ球が、広島のゴール前で構えていた、柳沢の足下へ。
これを柳沢、ダイレクトで、左足のインサイドで、相手の不意を突く、オシャレなヒールシュート。
残念ながら、これは広島GK林卓人にキャッチされてしまい、ゴールならず。結果的に、これが柳沢の現役最後のシュートとなった。
試合は、そのまま広島2-0仙台で終了。仙台は、またもリーグ最終戦を勝利で飾れなかった。ミスを連発して失点を繰り返す、今季を象徴するかのような試合内容で、今季の仙台の戦いは幕を閉じた。
だがもう、勝敗はどうでも良かった。この日は、柳沢の現役ラスト。それをしっかりと締めくくるのが、仙台のサポーターの役目だった。そして、現地の有志サポーターは、それをしっかりと果たしてくれた様子だった。試合中からも、映像を通じて、柳沢の応援チャントは、力強く聞こえてきた。
試合後、サポーターから柳沢に、ハンドマイクが手渡された。
「柳沢、全開で、やれるところまで、行けるところまで、やりました-」
4年前、京都から仙台に移籍してきた”日本サッカーの至宝”は、己に限界が来たと悟るその瞬間まで、仙台の戦力として、共に戦ってくれた。この4年間の柳沢の仙台での歩みは、あの東日本大震災から始まった。あれから4年近く。仙台は、柳沢と一緒に、優勝争いも残留争いも経験した。
今度は、彼の選手としての魂を、私たちサポーターが受け継ぎ、これから仙台を担う新しい選手たちに還元していこう。
ありがとう、柳沢。
私たちは、貴方という選手が、仙台の一時代に光り輝いていた事を、一生涯忘れない。
「全開の柳沢」の魂は、サポーターがしっかりと預かった。
目指そう、仙台V1。柳沢の魂と共に-。
#今季もありがとうございました。
#本ブログの今季更新は終了となります。
#来季も、どうぞ宜しくお願い致します。
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