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J1 前期 第02節(通年02節) vs 柏戦プレビュー 「野沢の穴」は、奥埜が埋める。野沢の精度を欠く今節、期待するのは堅守ベースのカウンター戦術。「柏出身」の4選手が、古巣撃破に燃える一戦。ウイルソン、今季初先発なるか。

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 前節のリーグ・ホーム開幕戦のみちのくダービーでは、ライバル山形との4年ぶりの対戦を2-0で征し、幸先良いスタートを切った仙台。だがあの試合で、警告2枚による退場処分を受けた野沢が、今節は出場停止となるため、「野沢を起点とする高精度な攻撃」は期待できない。

 まず、野沢のポジションの穴を埋めるのは、前節にFW登録で勝利に貢献した、MF奥埜になるだろう。元々、2列目は奥埜の主戦場だ。ただ、FW登録で2トップの一角を占めた前節と、その役割が大きく変わる事は考えにくい。結局、前節の勝因は、奥埜が前線から相手の持つボールをチェイシングし、山形側に攻撃のリズムを掴ませなかったからだ。その基本的な「役割」は、今節も変わる事は無いとみる。

 
野沢を欠き、その穴を奥埜が埋めるとすれば、更に空くフォワード2トップの一角のポジションには、当然、ウイルソンが座るべきだろう。前節、終盤での途中出場ながら2得点を挙げたストライカーを、ここで、今季初先発させずに、いつするのか。
 
今節の相手が、攻撃能力の高い柏である事、アウェイでの戦いである事を考えると、セオリー通り、まず堅守から入るべき。しっかり守ったうえで、鋭い飛び出しからのカウンターを繰り出して得点機に結びつけたい。
 
カウンターを狙うとなれば、先発起用する攻撃陣は、運動量とトップスピードの速さが求められる。つまり、野沢よりも奥埜のほうが、今節には適役と言えそうだ。前節はフォワードのポジションで大役を担ったが、今節は、1列下がってのスタートとなるため、前節以上に、そのトップスピードを活かすシーンにお目にかかれるに違いない。
 
もちろん、守備面も重要だ。現在、柏のエースの座に君臨するFW工藤を初め、FWの相棒には、前G大阪・元山形在籍のレアンドロも居る。FW工藤は、前節のリーグ開幕戦のアウェイ神戸戦で、早速1得点を挙げ、勝利に貢献した。柏にとっては、今節がホーム開幕戦でもある事や、既に1勝を挙げて今節はリーグ戦連勝をも狙っており、その鼻息は荒い事だろう。
 
仙台としてはまず、相手の勢いを抑止するところから入るべきか。そのためには、しっかり守る、ファーストディフェンスの出足を鋭くするところから入りたい。
 
その「しっかり守る」という点では、仙台の最終ラインには心強い味方が居る。最終ラインの4選手のうち、鎌田・石川、そして今季新加入の渡部の3選手は、元柏の選手だ。特に渡部は、昨年までの柏の主力を張っていた選手だけに、現地では、壮大なブーイングを以て、迎え入れられる事だろう。本人にとっては、早速訪れた古巣対戦のチャンス。ここで奮起せずして、いつするのか。
 
そしてもう一人。今季、仙台ユースからトップチームに加入し即先発出場の快挙を成し遂げた茂木。ユースこそ仙台だが、ジュニア・ジュニアユースは、実は柏の在籍。今朝(3/12)の河北紙によれば、ジュニアユース時代には、現・柏監督の吉田氏の指導も受けていたとの事。こちらも、開幕戦に続いて先発となれば、「古巣の恩師」に、その成長した姿を見せたいと想う事だろう。
 
かくして、「元・柏」の選手が4名も先発濃厚な今節。野沢を欠いても、ウイルソンとハモン・ロペスが2トップで先発するのなら、アウェイながら、勝ち点3への期待度は充分だ。前節、ウイルソンの2点目をお膳立てした、仙台の大ベテラン・菅井を入れた最終ラインに、今節も大いに期待したい。



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