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J1 前期 第05節(通年05節) vs 横浜FM戦プレビュー 2位で迎える、4月の "春闘" 戦線。J1昇格後、日産スタジアムでは4勝1分の無敗と高相性も、勝負は時の運であり、"絶対" は無い。だからこそ、全力で掴みに行く目の前の1勝。験の良い "4月12日" に、再び日産スタジアムでの一戦を迎える仙台は、不敗スタジアムのジンクス継続なるか。

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 ミッドウィークのカップ戦を消化し、中3日で迎えるリーグ戦。今節の相手となる横浜FMとの対戦の時期が来ると、毎年のように、「日産スタジアムでは負けていない」という過去データを再確認する事になる。J1昇格後、2010年から2014年までの5年間で、過去5回、日産スタジアムで横浜FMとの対戦があったが、その戦績は、仙台の4勝1分無敗。しかも、このスタジアムでは、過去に喫した失点は、僅かに「1」しかない。その試合も、3得点での快勝だった(2011年の第27節)。

 おそらく、これだけの高相性を見せるスタジアムは、ホームを除き、他にはないだろう。昨年にしても、シーズン序盤での劇的な監督交代があり、渡邉監督の就任直後の初采配となったのが、この「アウェイ横浜FM戦」だった。

 
それも、今になって気が付いた事がある。それは、昨年の「渡邉新監督の初采配・初勝利」となった、そのアウェイ横浜FM戦の開催日が、2014年4月12日。そして、今節のアウェイ横浜FM戦もまた、4月12日なのだ。そして奇しくも、キックオフ時刻も14:00で、同じなのである。
 
あまりにも「因縁を仕組まれた日程」感アリアリだが、仙台サポーターにとって、昨年のこの日は、昨年のJ1残留戦線へ向けての「再出発の日」であり、縁起の良い日どりでもある。験担ぎ志向の人なら、諸手を挙げて、今節の日程を喜んでいる事だろう。
 
尚更。
だからこそ。
どうあっても負けられない一戦である。
 
長いリーグ戦の歴史の中においては、いずれ、この手のジンクスや相性のようなデータは、「正負の法則」によって平均化されていく。つまり、どこかでは敗戦を喫する事にも成り得るものだ。実際、今季の他カードの対戦結果を観た際にも、「何年も勝てなかった相手にようやく勝利」というフレーズの尾ひれが付いている事も、しばしば見受ける。
 
だが、出来れば「良いジンクスは崩したくない」のが、サポーターの心情だろう。良いジンクスは継続を願い、悪いジンクスは断ち切って欲しい。サポーターは常に「良い意味でのエゴイスト」だ。マイチームの勝利のためなら、験でも縁起でも、何でも担ぎ上げる。都合の良い過去データには諸手を挙げて歓び、都合の悪い過去データには見向きもしない。だが、サポーターという人種は、むしろそうあるべきであり、達観した第三者的な目線など、持つ必要はない。そんなのは、中立の立場を維持する必要のある一部の人たちに任せておいて、私たちサポーターは、マイチームが臨む、目の前の一戦の勝利を信じて、都合の良いデータにでも何にでも飛びつき、「だから今回も勝つぞ」と、純粋に、勝利のみを渇望したい。
 
この一戦に臨む仙台は、ミッドウィークの神戸戦にて、主力先発の大半を入れ替えて臨み、リーグ戦への影響を最小限とした。ウイルソン・梁・野沢の3選手こそ、神戸戦で途中出場したが、出場時間は限られており、中3日あれば、リカバリーは充分だろう。一部の選手はリーグ戦の先発と「掛け持ち」となるも、そんな中での注目株はやはり、MF茂木の奮闘か。先週のリーグ清水戦でこそ、自他共に「納得していない」試合内容となったしまったが、中3日で迎えたナビスコカップ・神戸戦ではフル出場し、無失点に貢献。勝利こそ成らなかったが、誰もが「見違えるような動きの良さ」で、リーグ戦への先発継続をアピール。今節も、予定通りに先発出場が見込まれる。18歳の若武者に、疲労の蓄積という言葉は似合わないだろう。若さ故の回復の早さに期待したい。
 
また今節も、ウイルソンとの「2トップの相棒」としてのファースト・チョイスが多い、奥埜の活躍にも注目だ。神戸戦の後半に見せた、目の覚めるような弾丸シュートは、未だ記憶に新しい。バーに嫌われて得点こそ成らなかったが、今季から仙台復帰の奥埜にとって、復帰後の公式戦初ゴールは、喉から手が出るほど欲しい結果のはずだ。それを待ち望むサポーターのためにも、是非、今節に決めて欲しいところである。
 
というのも、リーグ戦では2勝2分無敗と好調の仙台だが、ゴールを決めているのは、ウイルソンと渡部の2選手のみ。ナビスコカップを含めても、ウイルソン・渡部・鎌田の3選手しか得点者がおらず、攻撃陣にとっては耳の痛い話だ。ウイルソンを軸に攻撃を組み立て、セットプレーでセンターバックが得点源となり結果を出せているのは良い事だが、やはり、「どこからでも得点が取れる」ようにならなければ、長いシーズンを戦い抜けない。そういう意味で、今節は、ウイルソン以外の攻撃陣の得点にも期待を寄せたい。奥埜は、その急先鋒になるものと信じている。
 
また、GK六反が先発すれば、仙台移籍後初の日産スタジアム凱旋となる。3月に開催された、ナビスコカップのホーム横浜FM戦でも勝利に貢献しており、出場すれば、マリノスサポーターに、最大級のブーイングで、"暖かく" 迎えられる事だろう。戦い慣れたスタジアムで、今度は仙台の勝利に貢献して欲しい。
 
ところで今節、首位の浦和と、同率2位の仙台・FC東京の3チームの対戦相手を確認したところ、その偶然の成せる技に、驚きを隠せなかった。
 
川崎(4位/勝点7) vs 浦和(1位/勝点10)
横浜(8位/勝点7) vs 仙台(2位/勝点8)
湘南(7位/勝点7) vs FC東京(2位/勝点8)
 
もうお判りだろう。上位3チームの対戦相手は、全て「神奈川県下のチーム」なのだ。しかも、全て対戦相手のホーム開催。今節、首位のチームに勝ち点で追い付ける可能性のあるチームが最大で8チームもあり、首位戦線は引き続き混戦模様だ。
 
仙台としても、対戦結果によっては、今節で首位に躍り出る可能性が充分あるだけに、モチベーションは否応なしに高まる。だがそれは、他のチームも同じ事。自らが首位に立とうとするべく、神奈川県下の3チームが、揃って上位3チームの足を引っ張ろうとする今節、どこが首位に躍り出てもおかしくない。既に、前期の優勝争いがヒートアップしているかのような対戦カードだ。
 
先日の神戸戦にて、全国的に "寒の戻り" となってしまった4月の戦い。来週の火曜日までは、全国的に雨模様の様相だが、J1リーグ戦のある日曜日だけは、好天に恵まれる様子だ。日程くんは、未来の天候もお見通しなのか!? 偶然の産物だろうが、プレーする側にも観戦する側にも有難い、サッカー日和で今節を迎えられるのは必至な情勢である。
 
勝利の女神が微笑むのは、どちらのチームか。女神にこちらを振り向かせるため、現地で必死に声援を送るサポーターに、心からエールを送りたい。
 
験の良い日に、最高の結果を-。



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