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第21節vs福岡戦プレビュー 昨年の、借りは返す。相手が不調のどん底だろうが関係無し。昨年、相手に復調のきっかけを与えた因縁の地で、確実な勝利を。

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昇格へ向け「絶好調の」仙台と、「足踏みすら」できていない福岡。もしこのカードが toto の対象試合であったならば、間違いなく仙台の勝利の投票率が高騰しているはずである。

だが、期待された通りの結果を出す事ほどプレッシャーが大きいものであるという話は、以前にも書かせて頂いた。また、2戦連続得点中のFW大久保にも要注意である。彼には、第一クールのホーム対戦でも先制点を持ってかれているので、今度こそ無失点で「お返し」を達成したいところだ。

前回対戦では、チーム最多タイの6連勝がかかった一戦となったが、今節は、単なる「通過点」に過ぎない。チームとして、現在目指している重要ポイント。それは「7/5のアウェイ・セレッソ大阪戦」である。現在3位の仙台にとって、それまでの対戦は全て「順位が下位」のチームとの対戦であり、現在2位のセレッソと対戦するまでに、順位を決して下げる訳には行かない。

福岡には大変申し訳ないのだが、昨年のように、復調の兆しの「かけら」すらも、与えるつもりは毛頭ない。完膚無きまでに叩きのめし、そして自らの順位を上げる可能性を残したいものだ。

第一クールの対戦では、後半開始直後の怒濤の3連発で逆転快勝。その後も福岡は復調できず、過去12戦で1勝3分8敗。本当に「どん底」から這い上がれないでいる。得点でFW大久保が一人気を吐いている以外に、本当に良いところが無く推移している。

福岡の不調の度合いを、ある数値で表現してみたい。その数値とは「シュート数」である。

当サイトの「データベース・ノート」でも確認できるが、福岡の今季ここまでの総シュート数は、192。なんと、今季新加入の岡山に続いて、ワースト2位の成績である。上位3チームと合わせた、シュート数とゴール数を見ると、

湘南:Shoot233/Goal40  決定率:0.172
大阪:Shoot302/Goal42  決定率:0.139
仙台:Shoot275/Goal36  決定率:0.131
福岡:Shoot192/Goal17  決定率:0.088

決定率を見ても判るように、福岡はシュート数も少なければ、その少ないシュートから産まれるゴールも少ない事が判る。この事は、単に「シュート数が少ない」というだけでなく、得点力が極端に低い事も読み取れる。これだけ数値が低いと、打ったシュートに「可能性すら感じられない展開」を伺い知る事も、予想に難くない。

しかし、決して油断はならない。おそらく、この試合の行方を予想しているサイト各位において、仙台にとって一番の危険因子は「油断」と言うだろう。順風満帆な時ほど、落とし穴が待っているものだ。それが、7連勝を達成した直後の徳島戦・愛媛戦であり、ここで「勝ち点5」という高コストな勉強代を支払った事が、その後の4連勝の原動力になっている事は間違いない。あの時に失った勝ち点5、いや、徳島戦で失った「勝ち点2」さえあれば、今頃は勝ち点で湘南・C大阪に並び、得失点差で首位に立っていたのだから。

だが、そんな選手たちの、特にFW登録選手の危機感を募らせるような出来事が、試合前日・金曜日の練習場で「発覚」した。

なんと、前甲府のFWサーレス選手が、仙台の練習に参加したという情報が。昨年、甲府でマラニョンと組み、得点を量産したストライカーである。昨年の対戦でも、仙台はサーレスに2得点(1PK)を奪われている。また、昨年8月のアウェイ対戦にて、サーレスとマラニョンの2人に、僅か2分で逆転の2得点を与えてしまった事は、今も記憶に新しい。

今季、甲府はマラニョンを残し、サーレスとの契約は更新しなかった。その後、どこのチームに行くのかと思いきや(理由はさておき)どこも「食指」は伸ばしていなかったようだ。

そこへ、外国人枠を一つ空けていた仙台が、昇格の切り札として目を付けた、という格好なのだろう。

外国人を獲得するためには、夏季の移籍ウィンドウが開く8月まで待たなければならないが、ウィンドウが開いてから獲得に乗り出したのでは遅すぎる。今回のように、事前に練習参加させて「吟味」するのがベストであるが、これには正直、驚いている。

仙台が、「こういう外国人の獲得の段取り」を見せた事など、過去、一度もなかったはずだ。移籍ウィンドウが開いてから、慌てて補強選手を探して連れてくる。もちろん、優良な選手は先に目を付けられ、手は出せなくなったあとの話だ。

過去、途中加入で「効果があった」と記憶しているのは、2004年7月に加入した、マケドニア代表DFのゴッツェ・セドロスキー選手や、昨年8月から加入した、FWナジソン選手くらいである。が、彼らとて、Jリーグの経験があった訳ではない。今回のように、前年以前に「一定の成果をJリーグで挙げた選手」を、途中補強で獲得するべく動き、そしてそれが練習参加という形までに至った事は、一度もなかったはずだ。それを思えば、サポーターとしては、今回は度肝を抜かれた話であった事だろう。

今季獲得した、エリゼウ・ソアレス・朴柱成の3名とも、「当たり補強」と言えよう。そこへ更に、FWサーレスを検討していると言うのだから、フロント陣の「今季に賭ける想い」が伝わってくるというものだ。

そしてこの出来事は、チーム内の、特にFWの意識改革にも「貢献」すると考えて良い。移籍ウィンドウが開くのがもう少し先(8月※訂正)とは言え、もしサーレス選手が加入するとなれば、現在、サブメンバーに甘んじているFWの各選手は、安穏としていられなくなる。ただでさえ、平瀬とソアレスの2トップに割り込むスキが無いというのに、サーレスがそこへ「参戦」するとなれば、巨大なライバルが出現する事になるからだ。

※訂正 ... kuma さんのご指摘により、移籍ウィンドウは7月17日~8月14日の4週間と判明。情報ありがとうございました。

サブFWとしては、1日でも早く、首脳陣にアピールしなければならない。「FWはまだ俺たちがいる。サーレスよりも俺たちを見てくれ-。」

その姿勢を、是非とも福岡戦で見せて欲しいものだ。守備面で貢献度の高い中島は、復帰すれば、ある程度は起用法が見えてくるが、中原や田中は、チーム内FW競争においては「一歩出遅れ感」は否めない。見返すにはただ一つ。サブメンバーに選ばれ、途中投入されたチャンスに、「先発をオレに任せろ!」と言わんばかりの動きで、首脳陣にアピールする事だけだ。

恐らく、このタイミングでサブFW陣に奮起の色が濃くなるのを感じられなければ、首脳陣はサーレスの獲得に踏み切るだろう。

ただ、「外野」としては、サーレスに問題がないのなら、是非とも獲得して欲しいところである。それによりFWの先発競争が激化する事は、チームとしての更なる高みの追求のために必要不可欠な要素だ。

この「サーレス練習参加」の報は、全国のJ2チームに、既に届いている事だろう。公式発表がある訳ではないが、こうしたニュースが知れ渡るのは早いものだ。

そして、この事により、早速FW陣に火が着き、福岡戦においてもめざましい活躍をしてくれるに違いない、と、勝手に期待している次第である。これは、平瀬やソアレスにおいても当てはまるだろう。彼らとて、決してシーズンを通してスタメンが安泰とは思っていないはずだ。特にソアレスは、「外国人FWはオレが居るのに、なんでまた獲得するんだ!?」と、危機感を募らせてるに違いない。最近では、「点を獲りだしてから守備を疎かにするようになった」と、手倉森監督からダメ出しすら喰らっている。首脳陣の求める動きが出来なければ、またサブに逆戻りになるかもしれない。

これから、厳しい夏場を迎える。今節の福岡戦は、地域的特性から見ても、おそらくその「夏場の戦いの前哨戦」になる事が予想される。一人が守備をサボれば、その負担は全員に掛かってくる。それは、FWと言えども一緒だ。戦術的に「守備をしなくても良いという免罪符」を貰っているのでない限り、ストライカーであっても、守備を疎かにしてはならない。これは、仙台に限らず、Jリーグ全体で言える事だろう。守備をせず、攻撃ばかりを偏重するFWは、結局はマークされ、得点を奪う事はできない。むしろ、守備に奔走する積極性をみせたほうが、チーム全体的に「マークするべき焦点をボヤつかせる」事に繋がり、結果として自分のマークが剥がれ、得点を稼ぐ事ができるようになるはずだ。

ハットトリックなどは、狙うものではない。結果として獲れるものだ。

FWとして大事なのは、「毎試合、必ず得点する事」であり、それが1得点であっても、長いシーズンなら「ハットトリック以上」の貢献度になる。

偶にくる3得点のチャンスより、毎試合くる1得点のチャンスを、確実に決めて欲しい。そして、ハットトリックまであと2得点欲しいという、その「残りのパワー」を、チーム全体の守備やバランス取りに使って欲しい。それこそが、仙台というチームが「助っ人ストライカー」に求める姿である。

この試合も、何度かFWにチャンスは巡ってくるだろう。平瀬・ソアレスの揃い踏みの得点が見られるようになってきたが、そういうシーンを、もっと数多く作らなければならない。

相手に「情け」などかける事なく、全力で福岡を打ちのめす。それが相手に対する礼儀であり、昇格圏に居るチームに与えられた責務だ。

今節も、期待させて頂く。攻守にバランスの取れた、完勝劇を。




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コメント(2)

今年の移籍ウインドウは7月17日に開き8月14日まで4週間では?その通りなら第28節から出場可能

kuma さん、ご指摘ありがとうございました。
本文にて訂正・補足させて頂きます。