中島の久しぶりの先発となった今節。試合序盤こそ、前半開始50秒のカウンターからのビッグチャンスを、梁と平瀬で演出する事ができたが、その後は札幌の前線からのプレッシングサッカーに圧され、中盤でのミスを連発。たまに中島の飛び出しに合わせるようにカウンターを仕掛けるも、オフサイドを取られまくり、なかなかフィニッシュに持ち込むのが難しい展開だった。
また、札幌はキリノの1トップに加え、最終ラインの布陣は4バックを装いつつも、左SBの位置に居るのはMF登録の上里。左サイドに関しては上里が積極的に攻撃参加してくる事から、実質、1トップ・3バック気味の布陣とみて差し支えはないだろう。このため、札幌の中盤は非常に厚い布陣であった。
前半はシュート数こそ6本を記録したものの、効果的に攻め切ったという印象は薄かった。なんでだろう?とあとから記録を見ると、仙台の前半のCKは、なんと0本。なるほど、攻め切れてないはずだった。暑さのせいか、体力的に問題ないはずの前半にミスを連発し、それがそのまま札幌の中盤に勢いを与えてしまう展開。こういう時こそ、落ち着いて試合を運ばなければならないのだが、前半は全体的に札幌が試合の主導権を握っていた、と言われても仕方ない内容だった。
それでも、前半のうちに、得点が取れていれば・・・平瀬のあの開始50秒の決定機をモノにしていれば・・・と、タラレバを並べても仕方ないのだが、ここでふと気になった事がある。
「いったい、いつから前半の得点が無いのだろうか?」
記録を見たところ、6月7日のホーム岐阜戦で、34分のソアレスと44分の平瀬のゴールが「最後の前半のゴール」だった。この時はこの2得点を後半に守り切り、4連勝を飾ったのであるが、そこからの4戦において、前半に得点が産まれていない。7連勝と4連勝の間は、大半が前半のうちに得点を挙げていた事から、ここ4試合の苦しい展開の要因の一つに、前半での得点が産まれていない事が含まれるのは間違いないだろう。
ただ、後半に入ったからと言って先制点を挙げられるのか?と言えば、ここ4試合全てにおいて先制点を許す展開である以上、決して強気な事は言えない。札幌GKの荒谷の好セーブもあったとは言え、4試合連続で先制点を許し、しかも前半に全く得点が産まれていない状況というのは、やはり何かが不足していると言うほかない。
そこで、朴柱成の欠場がキーポイントになっている事に気が付く人は多いだろう。前述した「最後の前半の得点」が産まれているホーム岐阜戦が、朴の最後の出場試合であり、そこから朴は足の調子が戻らず、ここ4戦全てを欠場している。その4戦全てにおいて、前半の得点がなく、先制点を許す展開を強いられている事は、必ずしも偶然の一致とは思えない部分を多分に感じて仕方がない。朴には、せめて次節のC大阪戦からの復帰を強く希望する。
話を札幌戦に戻すが、殊勲の同点弾を決めてくれた中原。昨年終盤もそうだったが、途中投入の中原は本当によく効く。翌日のサテライト札幌戦でも得点を獲っているとの事で、当面の間、サブFWの座は中原で安泰だろう。(本人はもちろんスタメン希望なのだろうが)
不満なのが、ソアレスの最近の出来。中島の復帰があったとは言え、いきなりサブに戻されるなんてよっぽどではないか?と思っていたのだが、案の定だった。9得点を奪っていた頃の動きの精彩はなく、途中投入なら尚更動き回ってチャンスを作らなければならないはずなのに、熊本戦の時のような鋭いトップスピードも見られずで、せっかく暑くなってきて「ブラジル人の本領発揮」と言われるこの時期に、何故こんなスペックダウンに見舞われてしまったのかと、不思議で仕方ない。
サーレスの入団も決定しており、ソアレスがあのままなら、サーレスにスタメンの座を奪われかねないかもしれない。ただ、せっかくブラジル人FWを2人も獲ったのだから、どちらかだけを使うというのではなく、是非ともソアレスとサーレスで2トップを張るくらいの意気込みで臨んで欲しいものだ。
今節、他の試合結果を見れば、甲府が徳島に敗れ、湘南も栃木相手にドローと、上位陣はやはりどこも苦しい展開を強いられている。唯一勝利したC大阪も、水戸に2失点を喫し、その上にマルチネスと前田の守備の要2枚を累積で欠く展開で、仙台戦を迎える事となった。仙台も苦しいが、他の上位陣も苦しい。ここは我慢のしどころだろう。
そして、この試合を以て、宮スタでの今季開催は終幕。次回ホームゲームからは、いよいよユアスタに「帰還」する。
その前にくる、初夏の大一番、C大阪戦(長居)。
相手の主力に欠場者が出たとは言え、前線の香川・乾の2シャドーの圧力が「減圧した」訳ではない。こちらの守備に関しては、スキを見せれば、またしても先制点を許す苦しい展開になるだろう。
だがやはり、マルチネスと前田の欠場は大きい。C大阪としては、この決して小さくない穴をどう埋めてくるかがポイントとなるだろうが、そこは仙台としては、遠慮なく突っつかせて頂こうと思う。
ここからまた、一週間空く。出場できていない朴柱成はしっかりと復帰に向けて調整を行い、ソアレスは先発の座を奪い返す奮起を見せて欲しい。
C大阪戦を制し、是非ともユアスタ帰還の「手土産」にしたいものである。
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