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2位との勝ち点差が2。4位との勝ち点差も2。そして、2位・C大阪と4位・甲府との直接対決もある今節。
これがどういう意味を持っているか、このプレビューを読んで頂いている方なら、詳しい説明の必要もないだろう。そう、勝てば2位躍進もしくは4位との差を大きく出来、逆に負ければ4位陥落もあるという、非常に怖い状況なのだ。
まさに、勝てば天国、負ければ地獄である。何が何でも勝たねばならない節を、なんと「鳥栖アウェイ」という対戦カードで迎える事となった。ナイトゲームとは言え、かなりの蒸し暑さの中での開催となる事だろう。
前節から一週間空き、主力選手のコンディションも整った事に期待すると共に、今節よりFWサーレスも出場可能。メディア等の情報によれば、練習で発生した若干の痛みがある様子だが、練習の紅白戦にも主力で出場するなど、初出場初先発の可能性は充分残されていると考えて差し支えないと思われる。
その他、ここ一ヶ月ほど出場の無いソアレスや朴柱成も、今週ようやく全体練習に合流。まだ完全ではない様子ではあるものの、7月の大事な残り3試合を前にして、主力がなんとか揃う状況が戻りつつある。今節の鳥栖戦はともかく、続く湘南戦・甲府戦も含めて、1週間で3試合の過密日程であるだけに、彼らの復帰とサーレスを含め、総力戦で臨みたい。
個人的には、前節をお休みした平瀬と、新加入のサーレスの組み合わせを使ってみたいが、練習ではサーレスと中島の組み合わせも試した模様。中島は紅白戦でもゴールを決めており、期待したいところであるが、前節のレポートでも書いたとおり、中島の決定力の無さについては、既に致命傷に近いものを感じている。ただ、それでも中島が昨年から上げているゴールのほとんどがアウェイのものである事を考えると、実は「アウェイゴーラー」なのかもしれない。今節、期待したい点があるとすれば、今のところそこしかない。
ただ、なんとなくではあるが、またしても中島は「同じような失敗」を繰り返す気もしている。せっかくGKと1対1になっても、GKのタイミングを外す工夫が足りず、安易にGKにシュートを当ててしまい決定機を逸するというシーンだ。もう、何度このシーンを見せられた事だろう。今節も同じ事を繰り返すようであれば、サーレスにその座を譲って欲しい、と真剣に考えるくらいだ。
良い意味で、この「期待」を裏切って欲しいものである。
今節の対戦相手となる鳥栖とは、第一クールの宮城スタジアム・ホーム開幕戦を1-0で終え、相性は良い・・・・と言いたいところだが、今回の舞台は「あのベアスタ」である。
昨年、11月30日の第44節。同じスタジアムで、仙台は鳥栖を相手に1-4と苦杯を舐め、3位確定は最終節の草津戦にまで持ち込まれてしまった。勝たなければいけない一戦を昇格のプレッシャーに負けて落としてしまい、悔しい思い出を残したままとなっている、遺恨の地である。
第一クールで鳥栖を相手に勝利こそ収めているものの、やはり「雪辱」を果たすには、同じ地でなければ意味がないだろう。今節、その格好の舞台がようやく整った。仙台としては、新加入のサーレスも含め、持てる力を全て出し尽くして、この一戦を勝利しなければならない。
ただ、現在の鳥栖は、第一クールで対戦した時の状態から相当なチーム力の向上が図られている。特に、トジンのフィットやハーフナー・マイクの加入は驚異で、鳥栖の持ち味である「前線からのプレッシング」に、速さと高さが加わり、得点能力が増した。その証拠に、第一クールでは僅か5勝しかなかったのに、第二クールでは既に7勝を上げている。
第二クールだけを見れば、仙台の5勝4分1敗に対し、鳥栖は7勝2分1敗。仙台としては、第一クールの7連勝に迫る連勝が出来ていないため、第二クールで失速した格好となっているが、鳥栖は逆に、第二クールで加速してきている。
勢いの差だけで言えば、鳥栖に飲み込まれてしまう。そこを堪え、相手の好きにさせないサッカーを展開して、勝利を勝ち取る必要がある。
鳥栖側としては、第二クールに入って結果が出始まっている事から、そのままの勢いを仙台にぶつけて来る事だろう。仙台側としては、その勢いに飲み込まれず、どこまで自らのサッカーを表現できるかに掛かっている。
ポイントとなってくるのは、前述した内容の繰り返しになってくるが、やはりFW中島の出来である。中島はアウェイに強いというストロングポイントがある反面、決定機をあっさりと逸する悪癖を持つ。また、昨年44節の1-4大敗時も、唯一の得点者が中島である事から、決して悪い状況ばかりにはないだろうと、つい期待してしまうのだが・・・。
その期待を綺麗に裏切ってくれるのが、今年の中島の特長でもあるのだ。彼のスピードは確かに武器で、クリーンヒットしたシュートも勢いがあり、ゴールへの大きな期待を抱かせてくれるのがよく判る。練習でも、好調は維持しているのだろう。だから毎節のように先発の座に座れるのだ。
だが反面、ソアレスの負傷離脱によって先発の座が守られてきたという感もある。ソアレスが復帰しつつあり、また今節からサーレスが出場可能となる状況を思うに、中島は今節もし先発の出番があるのなら、絶対に結果を出さないと、ほぼ間違いなく「次」はないだろう。何故なら、期待感だけでサッパリ得点を獲れないFWなど、湘南戦や甲府戦には不要だからだ。
もし私が監督なら、中島には今節から出番を与えず、GKとの1対1の練習ばかりをさせるだろう。
ただ、試合感の問題もある。いきなりサーレスの投入は難しいかもしれないので、もし平瀬が大丈夫なのであれば、平瀬-中島でサーレスを途中投入。或いは平瀬がまだ難しければ、中島-サーレスという組み合わせもあるかもしれない。
今節、ここまで長くFWについて書いているのは、取りも直さず「FWの得点が減退の一途」を辿っているからに他ならない。平瀬も含め、FWがここまで得点を獲れないと、チームは苦労する。毎試合のように、梁のFKが決まるとは限らないのだ。逆を言えば、鳥栖はハーフナー・マイクが得点を獲れるから好調に転じたという事も言える。
そして、鳥栖の積極的な前線からのプレッシング。これは、言い方を変えれば「鳥栖の生命線」でもある。それを寸断し、こちらのペースに持ち込むためには、どうしても前線からの積極的な守備が必要になってくる。つまり、「目には目を」というヤツだ。
恐らく鳥栖は、キックオフ直後から積極的にボールにアタックし、分厚い攻撃を仕掛けてくるだろう。そこを永井や千葉らボランチの位置で上手にいなし、落ち着いたパス廻しで前線にボールを運び、チャンスメークしなければならない。
そこで大事なのが、FWの動きである。相手DFの裏への飛び出しを狙う動きはもちろん大事なのだが、それにも等しく、前線からの守備も大事である。相手の最終ラインがボールを持っている時、関口は積極的にアプローチを仕掛ける事があるが、中島はそれをやらない。はっきり言ってやらない。「私は守備は嫌いです」と言わんばかりに、裏への飛び出しばかりを気にして、チーム全体で共有する守備意識に穴を開けているのだ。
以前の中島は、決してそんな事はなかったと思うのだが、、、最近、冨に「そう思う」ようになった。試合中、何度中島に「動き回ってチャンス作れよ」と叫んだ事だろうか。
年々、高速化・高精度化しているJ2において、FWがFWの仕事だけをしていれば良い時代は既に終わっている。特に仙台には、2列目にJ2屈指のサイドハーフ2枚である梁と関口が張っている。この2人の能力に見合うだけの動きを、仙台のFWは要求されるのだ。
今のところ、この点に合格しているのは、平瀬だけである。ピークを過ぎたとは言え、経験でそれをカバーできる卓越さは、やはりリーグ屈指の実力者だ。得点を獲っていないのに、サイドやゴール前でのボール捌きやチャンスメークなどによる存在感が、それを凌駕している。だから、平瀬は仙台におけるFWの軸と成り得るのだ。
仙台の若手FW陣は、ソアレスやサーレスも含め、平瀬から学ぶべき事は多いと思う。是非「平瀬塾」は止めないで頂きたい。(というか、今でもやっているのか?)
FWの話だけで終わってしまった感もある今節プレビューを、平にお許し頂きたい。だがそれだけ、今節のFWに求められているものは大きいという事だ。今節の平瀬の復帰に期待し、サーレスの華々しいデビューとなる事を願って止まない。
勢いの付いてきた鳥栖を止めるには、鳥栖のお株を奪う「全員攻撃・全員守備」しかない。そのためには、体力の出し惜しみをする事なく、FWも守備に参加し、DFも攻撃に参加しなければならない。
この試合が終わった時、2位に居るのか?それとも4位に陥落しているのか?
この「答え」は、選手一人一人が既に握っている。「絶対に勝つ」という強い気持ちを、ピッチに立った選手全員で共有すれば、必ず勝てるはずだ。
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