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ホームで劇的なロスタイム弾勝利を飾っておきながら、直後の試合で真逆の展開を強いられてしまい、思うように勝ち星を伸ばせないでいる仙台。だが、苦しいのはC大阪も湘南も同じで、ここしばらく、昇格圏内のチームは毎節のように下位チームに勝ち点を奪われる展開で推移している。
そんな中、仙台は、絶対に負けてはならない甲府戦を落とし、順位を4位に下げてしまった。それでも首位に勝ち点差3というのは、どれだけサバイバルな今季のJ2リーグなのだろうと、改めて感心してしまうばかりだ。
7月の上位対決が終了し、これからはどの昇格圏争いのチームも、下位との対戦が続く。そして仙台は、現在不調を極めている、熊本・横浜FC・愛媛の3チームとの連戦となった。
仙台としても、毎試合のように先制点を許し、連勝どころか1勝を産むのにも大変なエネルギーを使っており、決して好調とは言えない。つまり、熊本戦からは「不調なチーム同士の対戦である」と認識したほうが適切と考えられる。
ここで、よそのチームの不調は脇に置いといて、仙台の不調の性質を再確認し、その上で、どう改善すれば良いかを考えてみたい。
それは、筆者が考えるに、現在の仙台が見失っている最大のストロング・ポイントを、もう一度「磨き直す」事ではないだろうか。そのポイントこそ「堅守」である。
みなさんご存じの通り、ここしばらくは無失点試合がない。最後の無失点試合は、C大阪とのアウェイ対戦で0-0で終えた試合であるが、そこ以前の無失点試合となると、なんと6月7日の第20節、ホーム岐阜戦にまで遡らねばならないのだ。
つまり、ここ10戦において、無失点試合はなんと僅か1試合のみ。他の9試合は全て失点している事になる。
筆者のブログも含め、仙台の今季の特長を「リーグ最小失点の堅守のチーム」と形容する解説者やコメンテーターは多いが、これだけ失点が続くと、とても「リーグ最少失点」である事を実感はできない。やはり、無失点を達成しての勝利こそ、それを実感できるのではないだろうか。
このため、最近は試合放送の解説陣が「リーグ最少失点」を口にするたび、「最近の仙台は決してそうではないのだ」と自分に言い聞かせるようにしている。でないと、失点が当たり前のようになってしまうからである。それを念頭に置き、熊本との対戦前の状況を伺ってみたい。
まず、今節の対戦相手となる熊本は、今季初の3連敗中。しかもこの3試合中の失点は10で、3試合全てで3失点以上を喫している。反面、得点は3試合で5しかなく、しかも攻撃のキーマンであるFW木島が、肉離れで調子を落としているとの事。ますます攻撃には不安を残す熊本側の陣容である。
だが、失点を繰り返している状況に加え、木島が攻撃面で計算できないとなれば、まず熊本が立て直しを図る要素は、守備以外に考えられない。熊本側がアウェイである事も考慮すると、熊本はある程度守備的に入ってくる事も考えられる。(甲府のように、主力CB2枚を欠きながらも攻撃陣が好調だったために、FW登録の選手を大量投入して前線からの圧力を増すような戦法は、今の熊本には無理だろう、と見ている)
もしそうなってしまえば、仙台としては、只でさえなかなか早い時間帯に奪えていない得点から、更に遠ざかってしまう可能性もある。もし、熊本側が「スコアレスでも構わない」くらいの覚悟だった場合、絶対に勝たなければならない仙台としては、ポゼッションこそ高く支配できるものの、決めきれない展開を強いられる事も考えられる。
そうなってしまうと、非常にやっかいだ。決めきれない時間帯を長く強いられるという事は、仙台の最近の状況を分析できているスカウトなら、これがどれだけ仙台の相手方にとって有利な展開なのかは容易に判断できるだろう。仙台が攻め続けながら得点が奪えず、焦れて、一瞬の隙をみせた瞬間にカウンター一発で失点を喫する、なんていう展開を、熊本は目論んでいるかもしれない。
それでは、ここ何試合かの展開と、何も変わらないではないか。それでは困る。
そこで、「堅守」の見直しである。もちろん攻撃をしない訳ではないが、仙台の持ち味が堅守である事を今一度確認し、無得点で推移しても決して焦れず、リスクマネジメントをしっかりと行って、敵に絶対に点をやらない覚悟で臨んで欲しい。
その上での「攻撃」である。
今節、聞き及ぶ練習場の状況では、とうとうFW中島が先発を外れる見込み。そう、それで良いのだ。「結果」を出せないFWは、先発を外されて当たり前なのである。
ただ、今節は、熊本側のCBの選手が決して高くない事を受け、前線に高い選手を入れたい監督の意向もあっての事かもしれない。各メディアで報じられている先発FWは、サーレス・中原の2トップ。なるほど、確かに高い。これなら、前線に放り込むターゲットが分散されるので、更にマークが甘くなり、決定機を得られやすくなるだろう。サーレスと中原の得点に期待したい。
梅雨明けの遅い7月を終え、いよいよ本格的な暑さを迎える。勝ち切れなかった7月の悔しい記憶を、吹き飛ばしてくれるくらいの活躍をチームには期待している。特に、FW中島が先発を外される事が濃厚な今節、FW陣の先発争いが再び活性化し、結果を以て先発の座を争う展開になる事を願って止まない。
どんな理由があろうと、結果を出せないFWが先発の座に居座り続ける資格は無い。だが、一番の問題は、結果を出せないFWを先発で使い続ける、首脳陣の判断にある。今節の結果に関わらず、中島は最低でも2~3試合は先発を外されるべきだ。1試合の「お休み」だけで、横浜FC戦あたりにひょこっと先発復帰する程度では、先発を外される悔しさを味わう時間がない。平瀬のように、貢献度が高い選手に休養を与えるのとは訳が違う。
その辺を、是非とも監督に理解をお願いしたい。
この試合、勝てるなら1ー0で充分。相手の調子が悪い時ほど、仙台は良い攻撃を展開できない悪癖を持つ。いずれ改善して欲しいとは思っているが、そうは問屋が卸さないだろう。今節も、苦しい展開を強いられると思っている。
3連敗の相手を迎えるにあたり、少々手厳しい論点かもしれない。だが、不調の極みに居たはずの福岡に、アウェイで敗戦を喫したのはどこのチームだったか。それを考えたとき、仙台にとって、決して楽な相手など1チームも無い事を再認識できる。
1-0で構わない。是非とも、無失点で勝利を-。
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