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今節より、第三クールに突入。いきなりの湘南戦で、昇格争いの行方は、正直、この試合を見てみないと判らない。だが、第二クールのラスト7戦を、なんと2勝5敗とし「完全失速」の湘南と、先制点を与え続けながらもホームではしっかりと勝利し、前節・徳島戦では久しぶりのアウェイ勝利・無失点勝利を達成し、勢いを加速させんばかりの雰囲気の仙台とでは、試合前からお互いの感じる「空気の重さ」が違うように思われる。
だが、湘南・反町監督曰く「東の横綱・仙台に挑む」という表現には、決して踊らされてはならない。湘南の姿勢としては結構であるが、この試合、むしろ仙台のほうがチャレンジャーなのだ。長らく湘南には常に順位で上を行かれ、湘南とC大阪との首位争いを、甲府と争う昇格圏ラインから「指を咥えて」見ているしかなかった。
それが、前節終了・第二クールを終えた時点で、勝ち点で湘南に並び、得失点差で2位に躍り出たのだからオドロキである。そして、今節はその湘南とイキナリの直接対決。前日、首位のC大阪が水戸に敗れたため、この試合に勝てば文句なく首位に躍り出る事ができるのだ。
あまりにも出来過ぎな「お膳立て」に、少々戸惑いを感じなくもない。だが、こういうチャンスを尽く逃し、上位躍進のチャンスを、昨年までは何度も逸してきた。その反省を今一度思い起こし、何度もない、この絶好の機会を、是非とも結果に結び付けたい。
それでも忘れてならないのは、7月26日の第30節、アウェイ甲府戦。勝てば2位に上がれる可能性もあったのに、敗退し、結果は4位に転落。一時は同点に追い付いておきながら、直後の後半ロスタイムに決勝点を許し、長らく居座った3位の座から転落してしまった。
あれから、僅か一ヶ月。引き続き、アウェイの戦いでは苦しみ続けながらも、ホームでは湘南戦にアンビリーバボーな逆転勝利を収めるなど、他のライバルも勝ち点を失う中、第二クールの最後は連勝で終える事ができた。
先制点を許し続けた展開や、アウェイで勝てない苦しみを味わった事を、決して忘れるべきではない。特に、前述のアウェイ甲府戦を良い反省材料とし、絶対に相手に勝ち点3を与えない、強かな戦いをして欲しい。アウェイの戦いである事や、順位が上である事を考えれば、最悪でもドローでOKなのだ。
だが、そんな戦いに挑む仙台は、チーム全体としては勢いが付き始めてはいるものの、一部の選手にケガや疲労が見え始め、必ずしも「盤石」ではない。ようやく先発定着してきたサーレスは、実は足のケガが癒えておらず「強行出場」での活躍が続きそう。無理をして欲しくはないが、相手が湘南では、尚更サーレスは必要だ。
思い起こされるのは、湘南との前回のホーム対戦。中原の終盤の2得点で逆転勝利を収めた試合だったが、ハーフタイムで平瀬からサーレスに交代し、この日がサーレスの仙台初出場でもあった。そしてサーレスは、1分と経たないうちに、湘南DFジャーンの一発レッドを誘う、いきなりの「大仕事」。湘南から「高さ」を奪い、中原のストロングポイントを引き出した、陰の立役者でもある。
そのサーレスが今節も先発するとあれば、湘南はリベンジモード一色だろう。湘南側からみて「仙台に勝てば、仙台との順位が逆転する。そしてホームである」という状況は、まるで第30節の甲府戦の再現のよう。仙台としては、僅か一ヶ月後に、再び同じ試練を受ける事となった。
やはり、サーレスのところは、特に執拗にチェックを受けるだろう。得点こそまだ1得点だが、仙台のFW陣において、サーレスの躍動感は別格。ポストしたボールを簡単に失わない強さ・読めないシュートタイミング・そしてスピードと高さ。まるで、平瀬のテクニックと中島のスピードと中原の高さを全部足して3で割り、良い部分だけを抜き出したような選手である。そのサーレスの活躍ぶりは、湘南もその後、きちんとスカウティングしているところであろう。ケガの影響がなければ、是非ともフル出場でプレーを見たいくらいだ。
しかし、今節はそうも行かない様子。前節も前半終了間際に交代し、この一週間の間でも、ケガは完全に癒えていないらしい。それなら今度こそソアレスを先発で、、、と言いたいところだが、試合を前線から落ち着かせるためには、サーレスの先発はもはや必須に近い。その事を考えると、前半サーレス→後半ソアレスという展開が望ましいかもしれない。
そしてここへ来て、左SB朴柱成も再び微妙との報が。代役は一柳か田村が控えているので、過度な心配はしていないが、朴のいない左サイドはどうしても狙われやすく、そこが「穴」になってしまう恐れも感じる。サーレス同様、序盤から試合を優勢に運ぶためには、やはり朴も必要な人材である。
そして、ケガ人とは別に、もう一つの試練が。仙台としては、今節は「勝てば首位」という、非常に激しいプレッシャーとも戦わなければならない。仙台の過去を知る者なら、誰もが心配のネタにする「勝てば○○という試合には、尽く結果を出せた記憶がない」は、あまりにも有名なものだ。だが、それすらもはね除けなければ、首位に躍り出る事はできない。
それでもこの戦い、決して無理する事なく、とにかく湘南に勝ち点3を与える事態だけは避けたい。もちろん、勝利は欲しい。だが試合の流れを読む中で、バランスを崩すような展開を自ら選択する必要はないだろう。あくまでも、良い試合内容で湘南を押さえつけ、自らの力でチャンスメークし、そして決定機をモノにして欲しい。
そのために必要なのは、サーレスと並び、前線で地味に効かせられる存在が必要。それが中島である。
筆者個人的には、もう、中島にはゴールは期待していない。だが、徳島戦でもアシストを決めるなど、判断や動きは非常に良い状態に戻ってきているだけに、決してゴールが遠いとは思っていない。
人には、向き・不向きというものがある。中島はFWとしてサッカー選手をやっているが、ストライカーとして見なければ、なかなかの中盤の選手だ。時々中島に、守備的ポジションながら右サイドバックをやらせてみたら面白くはないか?と考えてしまう事もある。
中島は、下手にFWの位置に居るから、訪れるゴールのチャンスが「何度もくる」と思いこんでしまっているきらいも感じる。なので、いっそのこと、彼を右サイドバックに転向させれば、FWのときよりももっと数が減るであろうゴールチャンスをモノにする「嗅覚」が身に付くのではないだろうか?彼の持ち味の一つである守備力と運動量を活かしながら、彼のゴールの嗅覚を養うためには、わざと「彼をゴ-ルから遠ざける」事も必要かもしれない。
仙台のほうで話が長くなってしまったが、対峙する湘南側の事情も確認しておこう。FW田原の負傷離脱を受け、湘南は急遽、昨年も在籍したリンコンの再加入を決定。仙台戦に出てくるという話もある。だが、湘南は今年から反町監督に代わり、戦術も変化した。昨年居たとは言え、新加入のリンコンがいきなりフィットするとは思えないので、まずは途中出場からの様子見となるだろう。
また湘南は、ここ7戦(2勝5敗)で、得点6・失点10。直近の4戦ではなんと2点しか獲れておらず、それもジャーンと寺川のもので、自慢の攻撃陣に大ブレーキがかかっている事は明白だ。そこへFW田原の負傷離脱が重なり、慌ててリンコンの復帰を決めたという事情が見え隠れする。
前線からFW田原の迫力を欠いた湘南は、もはや「アジエルFC」である。アジエルに仕事をさせないために、彼に徹底的なマークを置くか、或いは彼へのボールの供給源であるボランチを抑えてしまえば、決して怖いチームではない。(但し、仙台のサイドは超攻撃的で、どうしても仙台の両サイドが上がった裏を狙われると弱いため、そこをきちんと仙台のボランチとセンターバックがケアできる事が前提である)
現在の湘南は、リンコンの加入があったとしても、必ずしも攻撃力が以前のそれに戻っている訳ではない。湘南の攻撃力を恐れ過ぎずに、積極的に前へ全体を押し上げ、自分たちのペースで無失点の時間帯を長く保っていれば、必ずチャンスは訪れるはずだ。
湘南は、苦境を打開するため、何か何でも先制点が欲しいはずだ。仙台としては、決して焦らず、むしろ湘南の焦りを誘うために無失点の時間帯を長く保ち、相手の焦りからくるミスを見逃さずに突いて、先制点を奪いたい。
今の湘南なら、勝つには1点でも充分な可能性はある。だがそのためには、絶対に焦らない事が肝要。ボールを失っても、焦らずにすぐに守備ブロックを形成し、前線からは中島とサーレスがボールをチェイスして、相手に楽にボゼッションをさせない事。
この試合、「焦れたほうが負け」のような気がする。もちろん、焦れて負けるのは湘南のほうであって欲しい。が、前述の繰り返しの通り、「負けないサッカー」が大事である。相手に勝ち点3を与えない内容に終始し、「今の仙台は越えられない」という印象を強く植え付ける事が大事になる。その上で勝ち点3を得て首位に躍り出るのではあれば、最高の「夏の思い出」になる。
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