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仙台2-1岐阜 またも炸裂した「中原の頭」。試合内容では負けるも、勝負には勝つ「昇格チームの持つ雰囲気」を次第に漂わせてきたチームは、新ホットラインの熟成と共に、3連戦の頭を白星で飾る。

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試合終了のホイッスルが鳴ったとき、僅か1分前までスタジアム中の皆が感じていた「上位陣で仙台だけ勝ちを逃すのか」の不安を払拭するかのような、地響きのような歓声にスタジアムが包まれた。

後半ロスタイム。中原、逆転ヘッド。そのゴールが決まったとき、時計はロスタイム3分のうち、既に2分を廻っていた。試合終了まで、あと1分とない、劇的と言うにはあまりにもドラマティック過ぎる展開。

だが、誰しもが、7月22日のホーム湘南戦「後半ロスタイム決勝弾」を脳裏に思い描き、それを期待していたに違いない。そしてその想いは、見事なまでに結実した。

先制点を許しながら、2点目を失う事なく粘り強く同点とし、そして後半ロスタイムに決勝弾。そのシーンにおいても、朴からの高めのクロス→中原の鋭いヘディングと、まるで「あの日」のビデオを再生したかのような流れで決まったもの。

しかも、あの日の湘南戦では、後半開始直後にDFジャーンの一発退場というアドバンテージがあり、それによって発生したMFアジエルの戦術的交代退場(実は負傷の影響もあった事を後から知ったが)も手伝い、明らかに湘南の攻撃の「品質低下」があった中での決勝点であったが、今節は、大卒中心の運動量豊富な若手選手の繰り出す執拗なチェイシングとインターセプトに試合終盤まで苦しみ、仙台としては、あの日の湘南戦以上に「相手に苦しめられた」試合となった。

試合内容としては、終始、岐阜の運動量に圧倒されたと言っても過言のないもの。元々、岐阜のイメージとして「前線からの執拗なチェイシング」を抱いてはいたが、正直、あそこまで運動量が上がっているとは思わなかった。今季の二度の対戦においても、それなりに高い運動量で手を焼いた記憶はあるものの、今節の岐阜は「4連勝のあと、なかなか勝てていなかった」事も手伝ってか、勝利への渇望が、以前のそれ以上に大きかったようにも思われた。

落ち着いたポゼッションで試合を運びたくとも、それを許してくれない岐阜の運動量。それは、湘南やC大阪や甲府といった、昇格争いを展開するライバルたちのそれとは一線を画す、若いチームにみられる「経験の少なさを運動量でカバーする」方針をほぼ完璧に貫き通すものであった。

だが、「思わぬ失点」は、朴のミスキックから産まれる。永井がカバーリングし、一度は奪って事なきを得たようにも思われたが、すぐさまそのボールを再奪取され、最後はGK林をもかわされ、あっさりと先制点を許してしまった。前節の湘南戦でも、エリゼウのミスから湘南FW阿部に決められており、2戦連続でミス絡みでの先制点献上。ここしばらく続いている失点癖は、やはり改善はされていない。徳島戦での無失点勝利も、後から思えば徳島の不調に助けられた印象もあっただけに、今後なお一層引き締めて欲しいところである。

しかし、苦しいながらも前半42分に得たFKからの、ゴール前混戦の中からの平瀬の押し込みは、前半終了時点で1-1のタイブレイクに持ち込み、落ち着いて後半に臨めた事は大きかった。久々スタメンの平瀬、やはり何かゴールの嗅覚を持った選手だと、改めて感じた。

また、梁のグラウンダーなシュートは、誰しもが「上を越すボールを蹴る」ものと思っていただけに、完全に意表を突かれた、アイデアリーなプレーであった。恐らく「越す」には、少々距離が不足していたのだろう。シュートは残念ながらポストを叩き、直接のゴールインにこそ成らなかったが、さすがは梁だと、改めて感心した。

だがやはり、圧巻は中原のヘディングゴールだった。しかも、朴柱成からの高いクロスからのシュート。この「新生ホットライン」によるゴールは、記憶ではおそらく3本目。1本目は、7月22日のホーム湘南戦での中原の1点目の同点弾。2本目は、やはり湘南戦(8月23日アウェイ)の、これも同点弾。そして今節の決勝弾である。

ここまで来ると、昨年の佐藤由紀彦-中原のホットラインを思い出さずにはいられない。佐藤由紀彦の精度を失った今季、中原の頭を活かす精度の高いクロスは、梁の足に期待するしかなかったが、ここへ来て朴の「精度」が急伸。しかも、この朴-中原のホットラインによるゴールは、ここまでの3本全てが試合終盤で産まれている。中原が途中投入起用されるために、必然的に試合終盤の得点とはなるものの、限られた時間の中で得点する集中力と技術の高さは、やはり「武器」としか言いようがない。

今回は、ぎりぎりまで先発起用の方向で調整していた様子だったが、直前に監督の意向で「中原はやはりサブでこそ活きる」と判断。急遽、先発を回避し、そして平瀬を先発起用した。

結局、その平瀬が貴重な同点ゴールを挙げ、そして中原が決勝弾を挙げたのだから、起用法はズバリ的中、という事になる。

残り、15戦。中原は、やはり「スーパーサブ」としての活躍が一番似合う。来季はともかく、今季はこれで最後まで貫き通して欲しい。誰しもが、そう願っているはずだ。

今節、終わってみれば、1位~5位までの上位チームが全て勝利。尚更、中原の決勝弾の重要さがひしひしと伝わってくる。勝って良かった-。首位躍進への望みを繋ぐ「値千金の一発」は、8月のベストゴールと言っても良いくらい、快心のものであった。ありがとう、中原。そして残り15試合も「スーパーサブ」で宜しく。

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そしていよいよ、苦しかった夏場の7月・8月をあとにし、9月の対戦を迎える。次第に大きくなってくる、1試合の勝ち点3の重み。だがそれにも関わらず、年間51試合のプレッシャーが、今週の3連戦となって襲い掛かってくる。

日曜日の激戦から、僅か中2日。アウェイで東京ヴェルディ戦。各選手のコンディションや、サーレスの負傷の回復程度が気になるが、あれこれ悩んでいる暇もなく、すぐに試合はやってくる。

今節、上位4チームが全て勝ったが、連戦のさなか、中2日(チームによっては中3日)で迎える第37節では、同じように「波乱無し」で推移するとも思えない。

C大阪は、富山とアウェイで対戦。富山は前節、甲府に0-1と惜敗も、ここ9戦で5勝3分1敗と調子は上向き。
甲府は、愛媛とホームで対戦。愛媛は長いスランプを脱したようで、3連勝で小瀬に乗り込む。

(湘南は、最下位・栃木との対戦)

富山の頑張り次第では、次節も首位の目は充分にある。いずれにせよ、ミスを減らし、我慢強い守備から素早いパスサッカー攻撃に転じる仙台の特長を発揮し切る事が大切。もちろん、「中原の頭」や「梁の足」を始めとした仙台のセットプレーの精度や、それをベースにしての流れからのゴールへの期待は、次節も皆が期待しているところである。

ミスなく、仙台らしさを。それが、東京ヴェルディとの最終対戦を制するキーワードではないだろうか?




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