第04節(03/25) | vs大阪戦 | ●1-2 |
第15節(05/16) | vs仙台戦 | △2-2 |
第16節(05/20) | vs湘南戦 | △0-0 |
第17節(05/23) | vs甲府戦 | ●1-3 |
第18節(05/28) | vs大阪戦 | △2-2 |
第24節(06/27) | vs甲府戦 | ○2-1 |
第30節(07/26) | vs湘南戦 | ○2-1 |
全7戦中、敗戦は僅か2戦のみで、他の5戦を負け無しとしている。徳島としては勝ち切りたかった試合もあっただろうが、対峙する上位チームとしては、なかなか勝ち点3をくれない、やっかいな相手として見ている事だろう。
しかも、第一クールでは2分2敗と、上位4チームに一度も勝てなかった徳島であるが、第2クールに入ると状況は一変。第二クール最終戦の仙台戦を残している状況で、なんと2勝1分と、負け無しで推移しているのだ。
元々、シーズン序盤から「試合終盤での粘り」を見せる特長の色濃い徳島であったが、C大阪からFW柿谷を期限付きで獲得してからというもの、前線での怖さに迫力が増した。徳島への移籍直後の第22節 (06/20)の横浜FC戦で移籍後初得点を挙げると、第24節(06/27)の甲府戦では決勝点を挙げ、徳島にとって無くてはならない存在となった。
また、徳島のクール別の星取の推移を見ると、第一クールでは6勝6分5敗だったものが、第二クールはあと1試合を残し、既に8勝4分4敗。夏場に調子を落とすチームが多い中、「柿谷効果」も手伝い、確実に戦力がアップしている事が判る。
そして今節、その柿谷がいる徳島と「初対戦」となる仙台。徳島から見れば、第二クールは上位4チームに一度も敗戦を喫していない事もあり、また最近の5試合も3勝1分1敗と「波に乗っている」と言って良いだろう。好調を維持したまま、第二クール最終戦となる仙台戦を迎える事となった。恐らく徳島から見れば、今節、仙台に「負ける気がしない」気持ちで、手薬煉を引いている事だろう。
振り返って、我らが仙台。徳島の柿谷と同様、こちらはサーレスの加入が「前線での起爆剤」となる事を、そのプレーで既に証明しているが、得点についてはまだ1点に留まっており、しかも今節は練習中に足の痛みを訴えたため、先発回避濃厚の報も。周囲との連携が噛み合ってきただけに、少々残念でならない。だが、試合には充分間に合う程度のものらしく、先発を回避したとしても、サブメンバーとしての帯同は充分考えられる。必ずしも「助っ人」としての活躍が出来ているとはまだ言えない得点推移に付き、もしサブメンバーでの出場であったとしても、是非とも得点を期待したい。
その他、FW平瀬の腰痛の問題もあり、今節のFW先発には、久しぶりにソアレスの名を聞くことになりそうだ。ここしばらく先発から遠い位置にいたが、8月10日のサテライト札幌戦の前半45分をプレーし、久しぶりに躍動感溢れる動きを披露。これが手倉森監督の眼鏡に適い、チャンスがあれば先発復帰の可能性は充分にあったところへ、平瀬の腰痛とサーレスの先発緊急回避濃厚という「事情」が発生。急遽、ソアレスの先発復帰濃厚となった。
ここで気になるのは、2トップを組むFWの相方。前節、3試合ぶりの先発復帰となった中島とのコンビが濃厚であるが、中島に得点が産まれていない事もあり、「なんで結果を出せない中島を起用するのか」との意見を、度々耳に(目に?)する。
ここで、決して中島を批判したい訳ではない事を、先に付け加えておく。彼は彼の良いところがあり、それが現在のチーム事情にマッチしているからこそ起用されているだけで、チーム全体で得点を挙げて勝利できれば良いと考える現監督の下では、FWと言えど、前線からの守備が出来なければダメなのだ。
これは、サッカーのセオリーである「FWは得点を獲ってナンボ」という概念を覆すものである。これに異を唱えるサポーターは多いことだろう。もちろんその意見は否定されるべきものではなく、むしろ「得点を獲れないFWの起用を続ける」現監督の方針に懐疑的な見方をぶつける意見のほうが多い事と思う。
また、「得点を獲れない中島を起用するから、流れの中から得点がなかなか産まれないんだ」という意見を発する見方もある。それはごもっともで、それも否定されるべき意見ではない。
だが、現実として、仙台は昇格圏に手が届く位置で、常に「可能性」を感じさせる順位に居る。これ以上勝ち点を失ったら上位に置いて行かれるという状況下に追い込まれても、セットプレーの威力やホームのサポーターの後押しを受け、上位に大きく引き離される事なく、ここまで推移する事が出来ている。
FWになかなか得点が産まれない仙台が、ここまで上位陣に喰らい続けていられる理由。それこそが、「得点は、FWに限らず。得点は、流れからのゴールに拘らず。今季やってきた事を大きく崩す事なく、自分たちの全員サッカーを貫く姿勢」なのだろう。一般的なサッカーのセオリーを些か逸脱している部分はあるが、それはそれで、一つの方針ではないだろうか。
ただ、その弊害が出ている事も確かである。チーム全体の連携と安定性を重視するあまり、先発陣の顔ぶれは、FWとボランチと左SBを除いて、毎試合ほぼ固定されているため、連戦の疲労からくる集中力の欠如や、ここ8戦で連続失点中の状況を、なかなか脱し切れない。こういう時、思い切って布陣を変えたり、メンバーを入れ替えたりして打開を図る事があるが、今季の仙台に限って言えば、それは当てはまらない。どんなに苦しい状況でも、ケガや出場停止などでもない限り、極力、今季のベストメンバーで先発の駒を揃えようとしている。
まさに「動かざる事、山の如し」である。
しかし、第二クールが終わろうというこの時期から、今更慌てて、布陣変更だの先発選手の大幅な見直しだのは、もはや実行するべきではないのではなかろうか?この試合が終われば、第三クールへ突入。あと17試合しかないのである。
良くも悪くも、今季、このやり方でここまで来た。いや、来てしまった。今から「手を変え品を変え」は、下手をすればチーム全体のバランスを崩し、それこそ連敗街道を突き進む事に成りかねない。このやり方に賛成するも反対するも、それはそれで一つの意見として受け止め、チームとしてはこのまま、このやり方で最後まで突き進むものと想定している。
その一つの「状況証拠」として、今季の補強をサーレスのみで打ち止めとする事を、先日、手倉森監督が名言。現有戦力のみで、シーズン終了まで戦う事になった。これは、サーレスの加入でチームの駒は充分に揃ったという判断からと思われる。個人的には、ボランチに1枚、元気の良い選手が欲しかったところであるが、千葉-永井-斉藤の3枚で最後まで廻せるとの判断だろう。いざとなれば富田もいるが、富田は出来と不出来の差がまだまだ激しく、安定した活躍を見込むには、もう少し経験が必要だ。そこの「穴」を危惧しての事だが、結果として補強は無しというアナウンスなのだから、それで納得するしかないと思っている。
FWの話と補強云々で、話が脱線してしまったので、今節の話に戻ろう。
先発出場を危惧されたサーレスも、遠征には帯同するだろう。先発が引き続きサーレスか、それともソアレスになるかは判らないが、おそらく中島とどちらかとのコンビになるものと考えられる。
平瀬が出場できないのなら、サーレス・ソアレスの助っ人コンビの先発も見てみたいところではあるが、個人的には、得点が産まれない事を除けば「中島の先発」は既定路線として納得せざるを得ないものではある。今季、ここまでの勝率を支えてきたのは、中島のスピードと前線での守備力も含めての事でもあり、得点が産まれていないからと言って、今の彼を先発から外したのでは、今季ここまでチームバランスを考えてきた手倉森監督の構想から外れてしまう事になるだろう。
得点は、誰が獲っても良い。
得点は、流れからでなくとも、セットプレーでも獲れれば良い。
全員で勝利を掴み取る。
ただ、唯一の不安は、キャプテン・梁勇基のセットプレーの威力を欠く事態に陥る状況になる事だ。今季の仙台は、良くも悪くも「梁FC」であり、彼のセットプレーの精度に支えられているからこそ、今季の仙台の「全員サッカー」が成り立っており、中島先発の前提でもあるのだ。
中島が得点を獲れずとも先発の座に居られるのは、偏に「梁のセットプレーの精度による得点」があるからこそである。現在の仙台から、セットプレーの得点力を欠いたら、いったいどうなるか。考えただけでも恐ろしい。
そうなると当然、FWには他のチーム同様、爆発的な得点力が求められる。サーレスやソアレスには、もっと高い得点力を要求しなければならないだろうし、そうなると当然、中島の居場所は、仙台には無くなる。控え陣には、中原というスーパーサブ(本人は当然先発を意識しているが)がおり、またFWながらチャンスメーカーでもある平瀬がいる以上、仙台のチームコンセプトの上に成立している「中島の先発」は、むしろ、その前提が崩れるような事態にならないことを、ひたすら祈るしかない。
もし、「中島の先発」が規定路線でなくなったときは、チームに激変が起きている事だろう。助っ人外国人がバンバン得点を取り始め、純粋に中島先発の意味が無くなる事も考えられるし、また逆に、中島がまたケガで離脱でもしようものなら、前線からの守備のバランスに綻びが出る可能性もある。右サイドは関口の運動量で助けられる部分もあるが、左サイドは梁にあまり守備の負担を掛けたくない。そこを中島がケアしている側面もあるため、以外に中島先発の意味はある、と見ている。(と言いつつ、守備に奔走するのが梁で、中島がのうのうと前線で油を売る場面も散見されるので、言ってて些かの違和感はあるのだが)
・・・またFWの話になってしまった。平にご容赦。
今節、前述したが徳島の「ノリノリ」な状況をうまくいなして、如何に先制点を奪うかが重要になる。前節こそ久しぶりに先制点を獲ることが出来たが、不調のどん底だった愛媛とは、相手が違う。
やはり大切なのは、先に失点しない我慢強さ。そこに必要なのは、今節も「中島の地味な活躍」なのだろうと考えている。彼に得点が産まれなくても、相手にとって彼のスピードが驚異である事に変わりはない。ただ、そのスピードが「相手の最終ラインを脅かす存在」ではあるが、必ずしも得点に直結するものではない、という前提を置いて彼を見れば、少しは彼の良さも判ってくるのではないだろうか。
今節、良くも悪くも「仙台のサッカー」を貫き通して勝利を収め、第三クールに繋ぎたい。全てセットプレーの得点でも良いではないか。中島にまた得点が産まれなくても良いではないか。愛媛戦のような勝ち方であっても、その勝ち方で勝ち点3を量産できるのであれば、それはそれで、他のチームにとって充分な「驚異」だ。
この試合を含め、残りは18試合しかない。仙台が選んだ、今のこの戦い方が間違っていなかった事を信じ、ただただ勝利を祈願するのみである。
■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■ ![]() にほんブログ村 |