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前節のホーム岐阜戦は、またも中原が劇的な後半ロスタイム弾で締め、8月を4勝1分1敗の好成績で終えた仙台。だが、先制点を相手に譲ってしまう悪癖が改善されている訳ではなく、毎試合のように、苦しい展開を強いられている事に違いはない。
他のチーム付きのライター諸氏からみた「仙台の最近の印象」を色々と探ってみると、
・リーグ最少失点の堅守が武器
・ホームではめっぽう強い、15戦負け無し
・スーパーサブ中原の活躍が目覚ましい
という印象の様子。3番目の「スーパーサブ中原」に関しては、自他共に認めるところだろう。だが、「ホームで強い」や「リーグ最小失点」は、あくまでも結果論に過ぎず、実際の試合内容をみると、相手に試合内容で負けつつ、勝負にはぎりぎり勝っているという展開が多い。
それはそれで、昇格を狙っているチームが持つべき「オーラ」を身に纏っている事になるので、歓迎の意を否定するつもりはない。だが、内容の伴わない試合を続けていれば、いつか、勝利の神様にも見放されかねない。最近の勝負強さは、やはり中原の活躍に依るところが大きく、今、彼に何かあれば、あっという間に昇格圏から陥落してしまう事だろう。
最近ではソアレスの出場時間が短く、得点できていない事に加え、梁のFK弾も、第28節のアウェイ鳥栖戦を最後に、ここ9試合で決まっていない。(FK以外ではこの9試合で2点を獲っているが)つまり、最近はチーム得点ランク1位・2位の選手の得点がなかなか産まれて来ていないのである。
獲るべき選手が得点を獲らないでは、楽な試合運びなどできるはずもない。だから、毎試合のように「劇的な~」という展開になる訳で、それは決して、始めから望んで導くものではないはずだ。
だが、そう簡単に、ソアレスや梁のFK弾で得点がポンポン獲れるようになるという訳でもない。当然ながら、得点ランク上位の選手は相手に特長を研究され、その特長を消しにかかられる事は日常茶飯事である。出場機会の少ないソアレスはまだしも、梁のFK弾がめっきり減ったのは、やはり相手チームが「自陣ゴール前でできるだけファウルをしないように」と、神経を尖らせているからだろう。
そうなってくると、やはり、勝つためには「失点を極力抑える事」が、一番の近道である。
ところで、仙台の90分内の得点力(つまり、無得点試合の少なさ)を確認するため、以下のような表を作成してみた。
■J2今季の無得点試合数(全36試合) ※横浜FC,栃木SCのみ35試合
湘南ベルマーレ | 4 |
ベガルタ仙台 | 6 |
ヴァンフォーレ甲府 | 6 |
セレッソ大阪 | 6 |
水戸ホーリーホック | 7 |
東京ヴェルディ | 9 |
コンサドーレ札幌 | 10 |
ザスパ草津 | 10 |
徳島ヴォルティス | 11 |
ロアッソ熊本 | 11 |
サガン鳥栖 | 12 |
アビスパ福岡 | 13 |
愛媛FC | 14 |
FC岐阜 | 14 |
横浜FC | 15 |
カターレ富山 | 15 |
栃木SC | 17 |
ファジアーノ岡山 | 17 |
流石に、上位は現在のリーグ戦上位5チームで占められている。毎試合勝利を収めるためには、やはり無得点ではダメで、きちんと毎試合のように得点を重ねるチームが上位に生き残っていると言える。
そんな中、仙台も今季の無得点試合は僅か6(つまり30試合で得点を挙げている)と、大健闘中である。これだけ毎試合のように得点を獲れるのであれば、あとは試合を無失点で凌げる事さえできれば、1-0で勝ち点3を獲得する事ができる。
そこで、1-0で勝った試合を、上位チーム限定で表化してみた。
■1-0で勝った試合の数
湘南ベルマーレ | 9 |
ヴァンフォーレ甲府 | 8 |
ベガルタ仙台 | 6 |
水戸ホーリーホック | 6 |
セレッソ大阪 | 4 |
もうお判りだろう。湘南・甲府は、決して得点力だけで上位に付けている訳ではなく、無失点で凌いで勝利を手繰り寄せる事もちゃんとやっているのだ。1点しか獲れなかった試合において、如何に無失点でこれを凌ぎ、勝ち点3を稼ぐ事に繋げられるかどうか。それが重要である事が確認できる。
必ずしも爆発的な得点源を持っている訳ではない仙台にとって、如何に「最少得点+無失点」で勝利を勝ち取る事が重要かが、この表からも見て取る事ができる。(本当は、ソアレスに爆発的な得点力をもっと期待したいのであるが)
そうなると、やはり仙台は、「無失点で勝利を収めてナンボ」のチームではないだろうか。それが「仙台らしさ」であり、リーグトップの失点の少なさを誇るチームが目指すべきスタイルだと思う。
前述のこのデータを踏まえて、改めて今節の展望を伺ってみたい。対戦相手となる東京ヴェルディは、第二クール中盤で6連勝を達成したのを最後に、スタンプに陥っている。6連勝後の8試合においての成績は、なんと1勝1分6敗。最近の5試合をみても1分4敗(4得点9失点)と、不調の極みである。東京ヴェルディは、明らかに「夏場に調子を落とした」典型的なチームと言える。
特に、大黒の得点がパッタリと止まってしまった。C大阪の香川と並び、20得点でリーグトップタイに居るが、ここ5試合ではチーム全体の連動性の無さやミスの多さに影響され、得点機そのものが激減しているらしい。
ただ、逆を言えば、東京ヴェルディのチーム全体に連動性が戻ってくれば、大黒はすぐにでも結果を出すだろう、という事も言える。そこを如何に抑えるかが、今節の勝利のポイントと考えられる。
中2日の試合となるが、それは相手も同じ。むしろ、アウェイ側となる仙台のほうが、コンディションの調整面では、若干ながら不利か。だがここで、負傷の影響で岐阜戦を外れたサーレスの回復具合によっては、彼の先発復帰により、前線の活性剤として躍動してくれる事に、大いに期待したい。
今節、平瀬の連戦は難しいだろう。サーレスが復帰できれば、中島(※)-サーレスのコンビか。
※決して、中島の先発が続いている事に対して「賛同」している訳ではない事を、念のため付け加えておきたい。
サブには、岐阜戦と同じでソアレス・中原を入れたい。2人とも途中出場のため、コンディション的には問題はないだろう。
しかし、決してFWの選手だけで試合が決まる訳ではない。東京ヴェルディの現況を「反面教師」とし、連動性やミスが重なれば、相手に付け入る隙を与えてしまい、そこから失点する。ましてや、不調の相手に「復活のきっかけとなるような得点や勝ち点」を与える訳には、絶対に行かない。例えそれが勝ち点1でも、である。
・・・・ちょっとだけ心配なのは、仙台というチームが「相手が不調であればあるほど、相手を元気にさせるような得点や勝ち点を与えてしまう癖持ち」である事。過去、何度もこの癖に悩まされ、勝ち点を失ってきた。
今節は、そんな変な癖を表に出す事なく、東京ヴェルディに対し、今季昇格不可の引導を渡す、きっちりとした勝利をもぎ取って来て欲しい。
仙台が仙台たる理由を、この試合で明確にしよう。必ずや、無失点勝利を。詰まらないミスや失点は、一切無しで。
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