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勝ち点76。
この数字は、38節の終了時点において、獲得したチームが首位にいる事を現している。
そしてその数字を達成したのは、他でもない、我らがベガルタ仙台なのだ。
とうとう、とうとう「この日」が到来した。9月に入ってなお「夏場のもたつき」から脱しきれないでいるライバルチームを余所に、順調に勝ち点を重ね、とうとう団子レースの先頭に踊り出る事ができた。
2位のC大阪に、僅か勝ち点1差。まだまだ油断はならない。だが、今季永らくこの座を、C大阪か湘南のどちらかが暖めてきた事を思えば、そこへ今季初めて「割って入った」初のチームである。
アウェイでなかなか勝てない状況の中、ホームではしっかりと勝利を積み重ねてきた。小規模ながらけが人が発生しても、残る選手がそれをカバーし、なんとか「被害」を最小限に食い留めてきた。
最後の敗戦から、5勝1分。この間、首位との勝ち点差を順調に詰めてきた。そして、首位のC大阪に勝ち点差1でピタリと追走し、そしてC大阪が4位の甲府との競り合いを演じている隙に、スルリと首を先頭に出して、今節をフィニッシュできた。
紛れも無い。私たちは、今、首位の座に座っているのだ。まるで、僅か一週間前の某国の政局において、某巨大野党が政権を握った瞬間の「それ」にも似ている状況である。
今節は、それを祝い飾るかのように、記録尽くめの一戦となった。記録に関して長々と書いても仕方ないため、箇条書きで失礼したい。
・【チーム新記録】ホーム16試合連続負け無し
・【チーム新記録】ホーム6連勝
・【チームゴール記録】菅井の決勝点が、ホームゲーム300ゴール目のメモリアル
・【チームタイ記録】中原の4戦連発ゴールはマルコス・梁に続き3人目、次節も決めればチーム新記録
・【Jリーグ新記録】中原の「途中出場からの4戦連発ゴール」は前人未到
しかし、今節は記録の達成以上に、守備をガッチリと堅めてくる事が予想された岡山のブロックを、実に見事な「縦の連携」でこれを崩し、終わってみれば4得点の大勝。そこに見られたのは、間違いなく「手倉森イズムの浸透した、人もボールも動くサッカーの集大成」に近い形であった。
セットプレー(FK)からのエリゼウのヘッド。
梁→平瀬→ソアレスの、目にも留まらぬ早業連携によるファインゴール。
相手のミスを見逃さなかった、菅井の豪快決勝点ミドル。
絶好調中原の雑妙な位置取りによる、ごっつぁんゴール。
どれをとっても、今季の仙台らしいゴールと言える。菅井のゴールなどは、相手のミスを見逃さない強かさの賜物で、中原のごっつぁんゴールは、練習から「チャンス時にきちんとファーポストに詰めておけ」という指示を実践してのものだった。シーズン序盤、これは「平瀬の十八番」に近いイメージだったが、ここへ来て平瀬以外の選手もごっつぁんゴールを決められるように。
セットプレーの強さは言うまでも無く、またソアレスの得点は、チームの目指す組織的サッカーの好例とも言えるビューティフルなものだった。
前半こそ、守備のミスからMF青木孝太に鮮やかに崩されて2失点を喫した。それはそれで、大いなる反省点であり、試合後に監督もコメントしたように、厳しく改善しなければならないポイントである。だが、ハーフタイムで修正がきちんとなされ、後半はチャンスらしいチャンスを与えずに終えることができた。1試合の中で修正が効くようになってきたのも、地味ではあるが、チームの成長の証の一端であると思う。
岡山は、4試合連続の2得点という攻撃の好調さを携えて仙台に乗り込んできた。そしてその勢いそのままに、仙台は2点を与えてしまった。しかし、前半を2-2のタイで凌いだあとの試合巧者ぶりは、明らかに岡山を完全に凌駕するもので、新規参入組の岡山に対し、3回目の対戦にしてようやく「昇格を狙うチームの底力」を披露できたと実感している。
54分の菅井の豪快なミドルが決まってからというもの、後半の試合展開が進むにつれ、岡山と仙台のプレーの質や精度という点で、どんどん差が開いていった。結果として菅井のゴールが決勝点になったが、あの一撃で、岡山に大きなボディブローを与えたようにも思われる。
岡山は、2点をとる勢いはもっていたかもしれないが、一応リーグトップの失点数の少なさを誇る仙台の守備陣を相手に、3点目・4点目を奪う力は無かっただろう。それもそのはず。仙台は、今季ここまで、まだ一度も3失点以上を喫したことがない。つまり「菅井の3得点目が決まった時点で、データ上は勝利の確率100%」だったのだ。
今節の他会場での昇格争いのライバルチームのキックオフ時刻も、仙台と同じ18:00であった。このため、他会場の得点経過を、随時携帯でチェックしていた方も多かった事だろう。
C大阪-甲府の直接対決、岐阜-湘南戦、ついでに5位の水戸-横浜FCの3試合全てが、1-1のドローを喫した。そう、「仙台の独り勝ち」という結果だったのだ。
他会場の結果も含めて考えると、仙台が今節勝ち取った勝利は、あまりにも大きなものである。しかし、毎節のように、仙台に都合良く状況が傾くとも思えない。残り13試合、厳しい場面が手薬煉を引いて待っているのは明らかだ。それを十分に認識し、あくまでも仙台らしく、毎試合の失点をゼロに抑えて勝つ努力を惜しむべきではない。
一番危険なのは、首位に立った事で、浮かれ気分に少しでも捕われる事だ。監督はそれが判っているからこそ、どんなに素晴らしい勝ち方をしても、試合後のミーティングで「次節に向けて意識の切り替え」を促すのである。
だが、とにもかくにも、首位。首位である。
昇格を狙っているチームのサポーターとしては、この上ない結果に、大満足である。サポーターと言えど、次節に向けて気持ちを切り替えなければならないことは良く判るが、ちょっとだけ、余韻を噛み締めてもいいではないか。
そう思い、いつも試合後に寄るお食事処にて、ちょっとだけ高めのメニューを注文してみたりもした。
そして、一晩寝て起きたとき、「次の対戦相手」を確認した。
アウェイ福岡戦。
個人的には、第二クールの対戦(第21節・6月13日)の雪辱を果たしたい。今こそ、「熟成しつつある仙台」を福岡にぶつけ、借りを返して置きたい。
絶対に観たくないのは、福岡のFW大久保哲哉のゴールと、試合後の勝利(マイク)パフォーマンスである。何故か判らないが、妙に腹立たしく思えるのは気のせいだろうか(苦笑)。
今は、選手を信じて、静かに次節を待ちたい。そして、本当の闘いは、ここから始まる。
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