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突然だが、「北の狼・南の虎」というアニメーション映画をご存じだろうか?
野球漫画の巨匠・水島新司氏の「野球狂の詩」のエピソードの一つが映画化されたもので、北の狼・火浦健(北海道の高校卒)と、南の虎・王島大介(熊本の高校卒)の対決を描いた作品である。
サッカーのブログで野球のネタは「スレ違い」に近いが、この国のスポーツ界において「南北の両雄の対決」というシチュエーションは、年代・競技の種別を問わず、常に「シナリオの定番」として受け入れられてきた。
そして、今節の対戦相手でもある福岡との間にも、少なからず「九州の代表都市・福岡 vs 東北の代表都市・仙台」という構図がある。
J2に降格してからの2年間(2004年・2005年)は、計8回の対戦があったが、対戦成績は、なんと1勝3分4敗。(この1勝こそ、中原の敵地2ゴールとシルビーニョの決勝点で勝った試合。中原はJ初ゴールだった)また、2005年の最終戦でも、勝ち越し点を許して貰えず、悔しい想いを味わった因縁の相手である。
福岡が2006年にJ1で戦い、再びJ2に降格してきた2007年の対戦でこそ、仙台はこの年の対・福岡戦を4戦全勝としているのだが、手倉森政権となった2008年以降、ここまでの5回の対戦において、非常にはっきりとした対戦成績がある。
仙台のホーム戦:3戦3勝
福岡のホーム戦:2戦2勝
つまり、お互い自身のホームでは勝利できているのだが、相手のホームでは全く勝てていないのである。
この2年間、博多の森(現・レベスタ)では、福岡に苦杯を舐めさせられてきた。ホームでは異様なほど強い仙台だが、福岡アウェイで強かったと言えるのは2007年のときだけであり、昨年からは、決してアウェイで強いという印象は、あまり大きくは感じない。
手倉森監督も、今季「完全昇格」を果たすならば、J1経験チームのホームでは、やはり勝っておきたいと考えているだろう。福岡は、今、決して状態は良くない。だが、それは第二クールのアウェイの対戦でも言えた事であり、仙台は結局、福岡から1点も獲れず、0-2で完敗した。
もし、来季J1に昇格できるのだとすれば、その前に、やはり博多の森では勝っておきたい。また、ここで勝たないと、せっかく掴んだ首位の座をセレッソに明け渡す可能性を残す事になり、同日夜の対戦を控えるセレッソに、大きなモチベーションを与える事になりかねない。むしろ、福岡との対戦を制し、セレッソにプレッシャーを与えたいくらいである。
首位に上がった直後の今節こそ、南の雄・福岡を叩きつぶし、昇格争いのライバルに「仙台には追い着ける気がしない」と思わせ、精神的な優位性を保つ必要性を感じる。
泣いても笑っても、福岡との対戦は、今季これが最後だ。現在のJ1・大分の戦いぶりの推移を見る限り、来季J1に昇格できたとすれば、来季は九州地方のチームとの対戦がなくなる。その前に、やはり福岡とは決着を付けておきたい。ついでに言えば、2007年以降、福岡との対戦では、ドローに終わった試合は皆無である。今節も、「決着」は付くことだろう。
さて、今節はサーレスが出場停止開けとなり、入れ替わりにボランチ千葉が累積で出場停止。ボランチは斉藤・富田の先発が予想されており、こちらは心配の必要はないと思われる。
気になるのは、出場停止開けのサーレスが、練習では別メニューだったという事か。今節で復帰する可能性を感じてはいたが、ちょっと難しい様子。ここは、前節で復活弾を決めたソアレスと、平瀬のコンビの継続とみる。それ以外のメンバーには変更はないだろう。
メンバーに変更がない、という意味では、サブの中原の存在もこれに含む。前回のアウェイ対戦でも中原は途中出場したが、この時は決められなかった。今度こそ、決めて欲しい。途中出場による5戦連発のJ新記録の更新も観てみたいところだ。
ところで、今季の福岡と仙台の間に、何か数字的な傾向が見られないかを探してみた。その結果、ちょっとした数字を発見した。
今季の福岡は、「後半の失点」が38もあるが、これは今季リーグワースト3位の数字である。J1経験チームとしては、あまりにもお粗末な数字だ。
そして、今季の仙台の「後半の得点」は39。これは、今季リーグトップ3位の数字である。
仙台としては、前半にうっかり先制点を許すような展開にさえならなければ、「前半は我慢・後半に攻勢」という構図も見えてくる。しかし、復調したソアレスの前節に続く先発も濃厚である事から、中原の投入を待つ事なく、先制点が転がり込んでくる事も充分に期待したい。ただ、勝負のポイントが後半に来そうな事は、予想に難くない。むしろ、中原の5戦連発が達成されるのか、愉しみなくらいだ。
もっとも、一番に大事としなければならない事は、首位に浮かれる事なく、あくまでも昇格へのチャレンジャーである事を忘れずに、やるべき事をしっかりとこなし、決して得点を与えない堅守から、好機を見つける作業を繰り返す事だ。
みなさんご存じの通り、仙台は、決して「強力な個の力」で躍進している訳ではないチームだ。攻撃における最後の決定機をモノにする瞬間こそ個人の決定力に依存する部分はあるが、「攻守のバランスを崩さない事」を最優先とした組織的な戦い方を、頑なに崩さない、我慢強いチームである。
勝てない時期があっても、やり方を大きく変える事なく、ここまで凌いできた。その結果、連敗は僅か1回だけというしぶとさを身に付け、大きく崩れるライバルを尻目に、首位の座に上り詰めた。これからの戦いにおいても、ここまで培ってきた戦い方を変える必要はないだろう。それは、今季の残り、そして来季に向けた、大きな財産である。こういった強さを、昇格を争う他の3チーム(C大阪・湘南・甲府)からは、とても感じられない。
ところで、以前より何度かブログで書いた事があるが、筆者は、福岡のFW大久保の「試合後のマイクパフォーマンス」を観るのが、一番嫌である。まぁ、ホームで勝ったチームが何をやろうと好き勝手な事であり、仙台も勝利後のパフォーマンスは比較的派手なほうではあるが、大久保のマイクパフォーマンスだけは、どうにも我慢ならないのだ。なんというか、「おまえはプロレスの選手か!?」と突っ込みたくなるほど、サッカー選手らしくないと感じるパフォーマンスなのである。
(逆に、昨年まで在籍の岡山選手のほうが、よっぽどサッカー選手らしいパフォーマンスだと感じる)
まぁ、要らぬ心配と思う事とし、試合開始時刻には、テレビの前で正座して待っていたい。
そして、90分の戦いが終わったとき、現地サポーター組に「来て良かった」と思わせる、歓喜のオーラを。
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