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仙台1-0横浜FC 15周年記念ユニ、新ゴールネットに台風の影響を受けての降雨状況での一戦。あるゆる意味で「いつもと違うホームゲーム」を制したのは、中島裕希の2試合連続弾と、最後まで集中を切らさなかった仙台だった。

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この試合を、筆者は、東京都内の英国パブ風サッカーバー「フットニック大崎」にて、スカパー観戦していた。

急に出張の予定が変更になり、今節の「現地参戦」が適わなくなった。だが、転んでもタダで起きるつもりはなく、これを良い機会と捉え、以前から行ってみたいと思っていた、JR山手線・大崎駅すぐ隣に位置する、サッカーバー・フットニック大崎を体験してみる事にした。

結論から言うと、大変良い経験となった。19:00のキックオフと同時に、隣のスクリーンでは、J1鹿島-川崎の再開試合もプロジェクターで中継されており、試合再開後、僅か8秒で決まった「鹿島の追撃弾」も横目で拝見する事ができた。その試合は、後半ロスタイムも入れて20分ほどで終わり、その後はJ2札幌-C大阪のカードの中継に。同じ時間帯で、「観たい」と思っていた試合を、本懐の仙台-横浜FC戦も含めて、3試合もいっぺんに観戦する事ができた。

そして、前半33分に中島の先制弾(これが結局は決勝点となるが)が決まったとき、周囲の「同志」が一斉に歓声を挙げる。もちろん筆者も含めて。気が付いたら、筆者は「ゆーき、ゆーき、なかしま!」と、遠く仙台にコールを送っていた。一瞬、周囲が躊躇ったが、すぐに同調してくれ、皆で合唱。非常に気持ちの良い瞬間であった。

試合のほうは、前節の2失点の反省から、非常に集中された守備の意識を90分間貫き、終盤に足の止まった横浜FCに最後まで仕事をさせず、完封勝利を飾った。得点こそ1点に留まり、追加点を奪えない苦しさの長く続く試合ではあったが、この時期はとにかく勝ち点3が最優先。終わってみれば、首位から5位までの全ての上位陣が勝利しており、この一勝がどれほど大きな意味を持っているか、計り知れない。

スリッピーなピッチコンディションの中、落ち着いて試合をコントロール出来たほうではないだろうか。しかも、ユニフォームやゴールネットの「色」を変えて臨んだ一戦。

「負けなくて良かった-」

試合後の、キャプテン・梁勇基の一言である。そうなのだ。こういう「何かを変えて臨む試合」というのは、案外、調子が狂っていつもの実力を発揮できないジンクスのようなものがあったりするもので、万が一、勝利を逃したりすると、「××を変えたせいだ」というやっかみが発生したりもするもの。代表的なところでは、「勝っているのにスタメンを変えたせいで、勝利を逃した。勝っている時は、スタメンを変えないのがセオリーだろ」というものだろうか。

しかも今節、FWの先発を、ソアレスから、前節に久々のゴールを挙げた中島に変えての一戦でもあった。もしこれで、中島に結果が出なかった時の「余波」を、指揮官は考えなかったのだろうか?それを思うと、あまりにもリスキーな選択肢のようにも思えた。だが、指揮官の中に、確信はあったのだろう。彼は今節も活躍できる、と。

試合が終わってみれば、中島の先制弾がそのまま決勝点となり、1-0勝利。ソアレスの足の調子が思わしくなく、長時間のプレーが難しかったという事情も、中島先発の決断の要因の一翼ではあっただろう。「中原はスーパーサブとして起用したい」「サーレスはまだ別メニュー」という事情も含め、中島の先発起用は、消去法で決められた「回答」だったのかもしれない。だが、消去法ではなく、端から「中島先発がベスト」という判断を、確信を以ってしたのだとすれば、あまりにも先見の目の高い判断だったと言う他ない。それだけ、中島は調子が上向きだということだったのだろう。

いずれにせよ、中島は「2戦連発」という結果を出した。筆者も含め、ネット上では色々と言われ続けてきた中島。だが、単に彼を「叩く」だけでなく、彼の復活を信じて、「文句を言いつつも必ず彼を引き合いに出して来た」事が、やっと報われた感もある。

それでも、まだまだ「サポーターの信頼」を勝ち取るには、もう少し結果を積み重ねなければならないだろう。中原も、「途中交代から4戦連発」という偉業をやってのけ、ようやくサポーターの信頼を勝ち取った。結果を出せないFWは、やはり結果を出してこそ、信頼を取り戻せるというもの。その意味で、中島にはもう少し奮起を促したい。

もちろん、本人も、「これで全幅の信頼を取り戻せた」とは思っていないだろう。でも、そのきっかけは掴めた。指揮官の温情采配と言われても仕方ない起用が続き、結果が出せなかった試合の度に、そのプレッシャーは大きくなっていったはずだ。あまつさえ、「中島は地元の富山に移籍したほうが活躍できる」なんていう皮肉さえ言われたほどだ。

大事なのは、むしろ「これから」だろう。ある程度結果を出し続けなければ、またもとの木阿弥に戻ってしまう。ここで言う「ある程度」とは、中原が途中出場からの4戦連発を決め、スーパーサブとしての地位を確立したような状況にまで、中島が到達できるかどうか、という事である。この状況まで昇華できれば、先発や控えの違いに関係なく、中島の名前がコールされるだけで「期待感が漂う」ようになる。

途中投入で、中原の名前が呼ばれる度に、スタジアムが期待感に包まれる。あの状況を、中島も「我がもの」にしなければならない。

敢えて、中島を叱咤激励する。2戦連発したくらいで、調子に乗るな、と。もちろん、本人も「この程度」で、失った信頼を取り戻せたとは思っていないだろう。まだまだ、その足掛かりを掴んだ程度の状況に過ぎない。これを活かすも殺すも、本人次第である。

残り、7試合。ひとたび勝利を逃せば、あっと言う間に3位争いに巻き込まれかねない、まだまだ微妙な位置である。1試合で順位がひっくり返らないとは言え、甲府も湘南も必死だ。追い付かれる事のないよう、今後も万全の準備が必要になる。

その準備の中に、名実共に「中島の名前」が含まれている事を、願って止まない。彼の名ばかりの起用で、結果が出ない度に彼が叩かれる状況は、もう終わりにしたい。サッカー選手として、脂がノリ始める年代でもある。仙台の日本人エースストライカーとして、その名を「仙台の歴史」に刻めるかどうか。

人生のターニング・ポイントというものが、必ず何度かやってくるものだ。今、まさに、中島はそういう時期に来ているのではないだろうか。残り、7試合。ここで「乗る」のか「反る」のか。選ぶ道を決めるのは、本人である。

ところで、「余談」ではあるが。

林のGKユニフォームの色。チームカラーであるはずのゴールドが、これほど似合わない選手も珍しい。GKというポジションの持つ特殊性もあるとは思うが、あまりにも可哀相過ぎやしないか?

次のホームゲームまで、まだ時間はある。本人も「グリーンなんかは好き」と言っているようなので、15周年という意味も含めて、ブランメル時代のカラーリングベースとして、GKユニの配色を決めてみては如何だろうか?

もっとも、メディアを通して、サポーターに「問題提起」を呼びかけた林。筆者が敢えてここで書かなくても、既に、フロント宛ての「目安箱」には、林の想いを綴った投書が、数多く寄せられている事だろう。

果たして、その「声」は、フロントを動かすのだろうか?




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