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残り、7試合。いよいよ、昇格争いも大詰めを迎えつつあるが、ここへ来て、やっかいな相手と対峙する事になった。
サガン鳥栖。
ここ数年、毎年の様に上位陣を脅かし、近年は自らもJ1昇格を謳う様になった「J2の伏兵」は、残り7戦の状況で、なんとチーム初の5連勝を記録。勢いを付けて、仙台・湘南・甲府の上位3連戦を迎える事となった。
※当サイトにて、残り7試合のランキングシミュレータを公開中です。トップページのメニューボタンよりお入り下さい。
http://achtsendai.net/vegaltanote/
だが、仙台としても、昨年の第44節アウェイ最終戦を忘れる訳には行かない。勝てば3位確定という状況の中、ベアスタで鳥栖に4-1の大敗。しかもこの試合で2位の可能性が消え、山形の自動昇格を「アシスト」する格好になってしまった。もっとも、それ以前に、順位で直下に居たセレッソ大阪との勝ち点差が詰まってしまい、自分で自分の首を絞めてしまった。
あんな思いは、もう二度としたくないものである。
迎える今節。昨年のアウェイ対戦時ほどのプレッシャーはないものの、負ければ鳥栖に更なる勢いを与えてしまう事になり、下手をすれば、鳥栖を交えた「仙台・甲府・湘南・鳥栖」の4チームで、2位・3位争いをする羽目になる。それだけは、御免被りたい。
過去5戦を5連勝とし、勢いを持って今節に臨む鳥栖だが、仙台も4勝1分と、勢いはある。また、お互いの直近3戦の戦績を見てみると、
鳥栖:4得点1失点
東京V戦:○2-1/岐阜戦:○1-0/草津戦:○1-0
仙台:5得点2失点
熊本戦:○1-0/鳥栖戦:○3-2/横浜FC戦:○1-0
と、非常に似通った戦績である。1-0勝利も2試合づつあり、接戦をモノにする勝負強さはお互い持っていると言えよう。では、どんなところで「勝敗の差」が付くことになるのだろうか。
ポイントとして挙げられるのは、やはり、お互いの主力選手の欠場の影響度か。仙台は、ここまでエリゼウと共に全戦出場中だったCB渡辺広大が出場停止。一方の鳥栖は、DF磯崎に加え、あのハーフナー・マイクが出場停止となる。
これは一見、仙台にとっては好材料だ。だが、ハーフナーの出場停止により、鳥栖というチームが「更に危険度が増した」と筆者は考えている。
鳥栖というチームは、昨年は藤田(現・J1大宮)、今年はハーフナーと、一見「前線にターゲットのいるチーム」であるように思える。が、一方で、これらのストライカーを欠いた試合でも、出場する選手は皆、いつも以上の運動量と気迫で相手を圧倒し、勢いで勝利をもぎ取る印象が強い。その戦い方の礎となっているのは、前線からの積極的なプレッシングサッカー。相手の持つボールへどんどんアプローチし、ミスを誘ってそのボールをチャンスに繋げるタイプのチームだ。
チャンスと見るや、前線に人数を掛け、敵陣ゴール前の競り合いでこぼれてきたボールを押し込んで得点を奪う。守備も同様で、出足の速さでインターセプトやパスカットを行い、相手に攻撃を組み立てる余裕を与えない。万が一、鳥栖に先制点を許そうものなら、リスクを負って攻めているこちらの裏へ、人数を掛けてカウンターを仕掛け、追加点を執拗に奪おうとする。
鳥栖というチームは、戦術は二の次で、全員守備・全員攻撃をモットーとしている。相手との技量差があったとしても、それを気迫と運動量で埋めようとし、それに屈したチームが敗戦する。そういう相手なのだ。
これほど危険なチームは、J1を見渡してもなかなか居ない。そう、鳥栖というチームは「魂でサッカーをする」チームなのである。
こんなチームを相手に、仙台は、どうすれば勝つことができるのか-。
筆者が考えるに、やはりその答えは「鳥栖に負けない気迫と運動量」という点に尽きる、と思っている。それを詳細化すると、必要なファクターは2つ。一つは「運動量で負けない選手の存在」と、もう一つは「昨年44節の悔しさを知っている選手の存在」だ。
まず、「運動量で負けない選手」という点については、言わずと知れた関口の存在は外せない。また、キャプテン・梁も類い希なる運動量の持ち主で、仙台の2列目がこの2人で固定されているのは、彼らに替わる選手が台頭して来ないからだ。
そしてここへ、8戦ぶりに、サーレスが先発復帰するという情報もある。ソアレスの不調も理由の一つではあると思うが、仮にソアレスが完調であったとしても、運動量勝負という意味においては、サーレスの先発起用のほうがベターと考える。試合勘の心配はあるが、始まってしまえば関係なくなるだろう。
そして、「昨年44節の悔しさを知っている選手」という点について。この点については、出場停止となる渡辺広大の「代役」として出場濃厚な、木谷の存在が挙げられる。
「代役」とは言ったが、本人にそのつもりは無いだろう。昨年のCB主力の一角として、昨年の44節の悔しさを味わっており、その、またと無い「リベンジ」の機会がやってきたのだ。木谷には、昨年、鳥栖に置いてきた「忘れ物」を是非とも持ち帰ってきて貰いたい。また、木谷の年齢を考えると(1978年生まれの31歳)、来季の契約にも繋がる貴重なアピールの機会でもある。ここでもし不甲斐ない内容を見せてしまえば、仮に勝利できたとしても、次の出番という意味では難しいものがあるかもしれない。個人的にも、頑張って欲しいと願っている。
今節の対戦場所は、いつものベアスタではなく、佐賀陸上競技場との事。ベアスタでは2戦連敗中だが、「サガリク」では以前に勝利を収めた事もあり、決して印象は悪くない。芝生席中心の、のんびりとした競技場ではあるが、試合当日だけは、お互いにとって「決戦の場」となるのは必至である。
恐らく、お互いに隙をなかなか見せない、堅い試合になるのではないだろうか。もし勝敗が付くとして、その差は1点差。それも1-0勝負の可能性は高いと考える。
相手は、ハーフナーを欠く分、攻撃のポイントを数多くして攻めてくるだろう。決して「ある1点」に集中するような戦い方ではなく、豊富な運動量を武器に、あの手この手で仙台の堅守を崩しに掛かってくるはずだ。その勢いに、決して飲まれてはいけない。むしろ、こちらが鳥栖のお株を奪うような、積極的なプレッシングを展開し、試合の流れを相手のペースにしない事が肝要と思っている。
予想される佐賀地方の天候は晴れ。最高気温は24℃と、朝夕に寒ささえ感じ始めた仙台から、夏場のような気候の中へ移動していったイレブン。「気候慣れ」の点では、些か不利な面は否めないが、本当の夏場ほど湿度が高い訳ではないだろうし、過度の心配は不要と考える。
この試合を、仙台市街の一番町アーケード街・いろは横丁にて、芋煮会を兼ねてスカパー映像を中継する企画もある。試合当日の仙台地方は、午前中までは雨模様だが、午後は降水確率も大幅に下がる見込み。時間に余裕のある方は、行ってみるのも良いと思う。
パブリック・ビューイングにはまだ早い時期でもあり、この大事な一戦を、仙台の地で、想いを共有できる「仲間」と共に観戦できる喜びを味わえるのは、大変有り難い。現地に馳せ参じた友人同様、遠い仙台の地からも、映像を通してチームを応援したい。
残り7試合という状況だが、それでも1週間で3試合が組まれているという過酷な日程。続くホーム2試合を、気持ちよく迎えるためにも、ライバルは1チームでも少ない方が良い。
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