訪問者数:

ページビュー:

【天皇杯】大宮1-2仙台 またも延長戦決着だったが、J1相手に一歩も引かず、互角以上の戦いを演じた仙台イレブン。好調・中島の先制弾に加え、久しぶりの「梁FK弾」がここで炸裂!大宮をPK1失点で抑え、4回戦進出!

トラックバック(0)
■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村

昇格が決定するかもしれない、大事なリーグ戦・水戸戦を前に、実に爽快な勝利を、それもJ1から奪い取る事に成功した仙台。

試合前の練習時に、場内アナウンスで選手紹介が。筆者はNACK5(改修前の大宮公園時代も含む)は初験参※。どんなMCなのだろうと耳を傾けると、なんだか実にたどたどしく、時折咬み、原稿を棒読みするような紹介口調。もしかしたら、MCデビュー?だとすれば、ちゃんといつものリーグ戦でMCをやっている人にして貰いたかったと思ったくらいにして、余談はさておき。

※実は誤字だが、敢えてこう書く。本来は "初見参" が正しい表現だが、見るだけではなく、体験・経験を含んでの初来場なので、一歩深い意味を込めて "初験参" と表記する。

まだ太陽の熱さがジリジリと肌に感じる、午後3時。天皇杯3回戦・大宮アルディージャ戦、キックオフのホイッスルが吹かれた。

気になるメンバー構成は、結局エリゼウが先発入り。朴は負傷休養のため、一柳。先発FW2トップは中中コンビ。控えは7名で、サーレス・ソアレス共にベンチ入り。

前半。

序盤こそ流れを大宮に持って行かれ、押し込まれかけた展開。仙台は自陣で奪ったボールを攻撃に転じる事がなかなかできず、攻めきれない展開の印象。もっとも、カテゴリーが上のチームとの対戦は久しぶりなので、「序盤は様子見」な感もあったと思う。

14分ころから、ようやく攻撃に連動性が生まれるように。次第にシュートを繰り出せるようになり、大宮ペースの流れから、今度は敵陣内でのFKやCKをとれるように。そんな流れの中の25分。中原が敵陣PA手前の概ね中央付近で、FKを獲得。

キッカーは、もちろん梁。ゴールへの期待感が高まる中、放り込まれたボールは、中原が頭で折り返し、これを富田が頭でシュート。これは惜しくもバーに嫌われたが、こぼれた先には、なんと中島が。いままでのリーグ戦なら、そこにいるのは「ごっつぁん平瀬」だが、負傷で離脱中の彼が居ない今、その "代役" を、見事に中島が演じた。

前半27分、仙台、先制-。

リーグ戦での好調な流れそのままに、中島が得点を挙げた。今季、全得点の1/3近くをセットプレーで挙げているが、ここでもその威力を発揮した格好となった。

そこから5分間は、とにかく失点しないように気を付けていた様子。大宮は、失点を取り返そうと、ギアを1段上げて襲い掛かってきていた。仙台の先制点から5分を経過し、「危ない時間帯」が過ぎたかと思った、前半36分。

自陣エリア内で、菅井がうっかり、大宮の選手を足で引っ掛けて倒してしまう。仙台サポーターの目の前で起こった事だったが、状況的には、ちょっと菅井が可哀想なPKの判定。あんな程度でPKか?と言いたくもなるほど、ごく自然に相手選手が倒れたように見えたのだが、菅井も特に主審に抗議する事もなく、PKを大宮に決められてしまう。

前半36分、大宮、同点-。

中島の得点の少し前から、堅かった印象の内容から一転して、試合が「動き出した」感が。その後の42分、菅井が自陣で倒され、なかなか起きない。どこか痛めたか。起きようとしない菅井に、大宮サポーターから大ブーイング。それを受け、仙台サポーターからも、お返しの大ブーイング。試合は、両陣営のサポーターを含め、前半からヒートアップしていく。

前半も終わりかけた44分。先ほどの菅井の状況を受け、終了前に、菅井→田村の選手交代。菅井が心配だが、ここは田村に右サイドを託す。

ロス1分、程なく前半終了。この45分の印象としては、序盤に様子見?だった仙台を、大宮が上位カテゴリーの意地で、積極的に攻撃を仕掛けてくるも、仙台は持ち前の堅守でこれを許さず。大宮ペースの中、少しずつ「慣れ」を感じながら、反抗に撃って出て、CKやFKなどのセットプレーを得られるようになった中での先制点ゲット。その後に許したPK失点は、大宮からみれば「ラッキー」な部類に相当すると思われるもので、決して崩されて失点した訳では無い。自信を持って後半に入れる、と思えた内容だった。

後半。

逆転を狙って、大宮が積極的に仙台ゴール前へボールを放り込んでくる。更にギアを1段上げた印象。負けじと仙台も、奪ったボールをこちらも大宮ゴール前へ素早く繋ぐ。明らかに、前半の流れとは違い、お互いが勝負を決めに入ったモードへ突入した感が。前半にあまり仕事をしなかった林が、後半は一転。大宮の攻撃を片っ端から阻み、大忙しに。

14分、中原に代えてサーレスin。待ってましたと言わんばかりに、サーレス、どんどん縦への突破を試みる。これが良く効いた。中央に右にと、サーレスが大宮陣内への突破を仕掛けるため、大宮側に少し守備へのシフトの意識が。これを機に、仙台に攻撃のリズムが生まれる。

20分、関口のミドルもバーの上。21分、関口が倒され、FK獲得。22分。中央で千葉が豪快にシュート、枠を捉えていたが大宮GKに阻まれる。30分。富田のクロスで得点機演出も、誰も合わせられず。35分、中島決定機も枠外。42分。サーレスが大宮の「裏」へ抜け出し、GKと1対1になるも、大宮GKにシュートを弾かれる。これでCKを獲得も、惜しくも決められず。

ロス3分、大宮にCKのチャンスを与えてしまうが、最後は林が立ちはだかり、90分を経過しても、決勝点は生まれず、延長戦へ突入。2回戦に続き、またしても延長戦となった。

若干のリカバリーの後、円陣を組み、再び「エンジン」を掛けた両陣営。先に大宮が円陣を、後に仙台が円陣を組む。この時点で、午後5時近く。キックオフの時点では、まだジリジリとした熱ささえ感じたが、流石に日も暮れかけ、いつしか照明にも火が入っていた。

延長前半。

仙台、面白いようにセットプレーを次々に獲得。1分、右CK。2分、左CK。4分、左FK。これは梁の好きな位置も、惜しくも決められず。7分、右FK。4分の位置とはちょうど左右逆の位置も、これも決められず。

8分、左FK。4分の位置より、少し浅め。10分、再度左FK。絶好の位置!大宮PA枠外側、中央少し左寄り。カーブを描く軌道のボールを撃てれば、まず決まりそうな位置。

時間を掛け、壁の位置やボールの軌道、こぼれ球の処理などを話し合っている様子の仙台イレブン。その姿は、仙台サポーターの脳裏に、こう映っていたに違いない。

「J1相手に、FKを獲得。キッカーは梁。決まりそうな気配。これって、入れ替え戦第2戦の後半ロスタイムの雰囲気!?」

誰もが、そう思っていたに違いない-。

ピッチ上の梁以外の選手が、ベンチのコーチ陣や控えの選手が、そして仙台サポーターが。

「疲れ切った試合に終止符を打ち、大宮にトドメの一発を。」そう願いを込めて、放たれたボールは、壁の右上空を見事にすり抜け、大宮ゴール右隅下へ、綺麗に吸い込まれていった。大宮GKの反応を許さない、絶好の軌道。完璧なコースだった。

その瞬間、仙台サポーター席から、この試合最大ボリュームの歓喜が沸き起こる。延長前半12分、仙台、2点目-。

得点を積み重ねた仙台とは対照的に、PKの1点に留められていた大宮イレブンは、既に足が止まっていた。それに引き替え、仙台の選手は、まだ元気な選手が多数おり、運動量で完全に大宮を凌駕。梁のFK弾が決まった時点で、勝敗は決していた。

迎えた延長後半も、仙台ペースのまま試合は進み、ロスタイムも無いまま、試合は終了。

仙台、J1大宮相手に、今季の持ち味とも言えるセットプレーからの得点2発で、上位カテゴリーを見事に撃破。決勝点ともなった、梁のFK弾は、かなり久しぶりのものと感じ、記録を確認。すると、7月8日のホーム・草津戦で決めて以来、実に4ヶ月近くも、梁のFK弾を拝んでいなかった計算だった。

こうして、仙台の天皇杯3回戦・大宮アルディージャ戦は幕を閉じた。この試合を通じて思った事は、今季の仙台が目指している「堅守をベースに、素早くパスを繋ぐ攻撃サッカー」は、間違いなくJ1に通用したという事。その中でも、この試合においては、得点者の梁と中島もさることながら、中盤の千葉と富田の躍動にも目を見張るものがあった。

特に富田は、MOM候補と言っても良いほど、かなり大宮の攻撃をスポイルし、そして仙台の攻撃に絡んでいた。仙台の躍進を、この「小さな巨人」が支えているのは、もはや言うまでもない。

この勢いは、リーグ・水戸戦にも繋がると同時に、天皇杯という大きな舞台で、仙台の名を全国に知らしめる、絶好の機会を手に入れる事に繋がる。来季のJ1昇格に王手を掛けているこの状況下で、更に、J1の軍勢に「仙台ここにあり」を轟かせる、咆哮の1勝となった。

大事なリーグ戦を前に、120分を戦い抜き、トップチームを消耗してしまった事は痛かった。だが今季、中2日の試合ですら負けを喫したことがない仙台は、リカバリーの面では、他のチームに優位と思われる。一週間空くので、ここは信じたい。

そして、「試合」は続く。まずは、水戸戦で「決めて」しまい、更に勢いを加速して、次の天皇杯の舞台へ-。

次回、天皇杯4回戦は、11月15日。相手はまだ決まっていないが、FC東京が濃厚と思われる。ここで、よもやの「昨年のリベンジ」が出来るかもしれない好機に胸が躍るが、草津が勝ち上がってきても面白いかもしれない。

いずれにせよ、仙台は、目の前の1試合に集中するだけ。それが、リーグ戦でJ2が相手でも、天皇杯でJ1が相手であっても。

NACK5から大宮駅までの帰り足。出張で疲れ切っているはずの体が、何故か軽く感じたのは、気のせいだろうか-。




■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村