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12:30 湘南 vs 東京V。
12:30 福岡 vs 甲府。
そして、
12:30 水戸 vs 仙台。
仙台が水戸に勝利し、その上で、湘南と甲府が共に引き分け以下に終われば、その時点で、仙台の昇格が決定する。(正しくは"内定"。正式には、Jリーグの理事会での承認が必要)。
"本題"である仙台の話の前に、先に、湘南と甲府の対戦相手である、東京Vと福岡の状況について話しておきたい。
まず、東京ヴェルディ。クラブ自身の"ゴタゴタ"がチームの成績ににも表れてしまい、順位も現在9位と振るわないものの、親会社と監督が代わってからというものの、完全に息を吹き返してきており、現在3連勝中。しかもこの連勝中の失点はゼロ。対戦相手を見ると、水戸・岡山・福岡と、攻撃力に関しては決して油断ならない相手で、これらのチームと対峙した結果の3試合連続無失点は、決してブラフではないと思われる。
湘南としては、3連勝・無失点中で勢いに乗る東京ヴェルディをホームに迎えるが、はっきり言って「難敵」である。その根拠は、チーム事情から「あの大黒」をベンチ外としているチームが、大黒の決定力抜きで、組織で戦う地力を身に付け始めているからに依る。不調のアジエルを無理に起用しなければならない湘南としては、東京ヴェルディから「まず1点」が獲れるかどうかが、大きな課題である。
次に、アビスパ福岡。先ほどの東京ヴェルディ以上に成績が伸び悩み、現在13位だが、直近の9戦の成績をみると、4勝3分2敗と、まずまずの健闘ぶりを見せる。驚異的なのは、この9戦中の総失点が、わずか3点。実に6試合で無失点試合を記録しており、守備の再構築が進んでいる事が伺える。また、無失点試合の中には、あのセレッソ大阪との対戦も含まれており、0-0で終わったものの、セレッソの攻撃陣に最後まで仕事をさせなかったしぶとさは、仙台の今季の堅守にも通じるものがある。
甲府としては、マラニョンと金信泳が好調ではあるものの、仙台の堅守にも匹敵する「現在の福岡の守備」を崩し切れるかがポイント。福岡としては、当然「まず失点しない事」から入ると思われ、試合の経過と共に甲府の焦りを誘い、隙を突いてカウンターに撃って出るものと思われる。
前述の2つの対戦において、湘南・甲府が「共に引き分け以下」で終わる可能性は、今節、充分にある。これは、願いでも期待でも何でもなく、純粋に「状況分析の結果」である。また、東京ヴェルディや福岡が「勝てるかどうか」については、敢えて言及しない。なぜなら、それが "主題" ではないのだから。
それでは、"主題" に移ろう。
今節、水戸の「本来のホーム」である、水戸市立競技場・改め、ケーズデンキスタジアム水戸へ乗り込む仙台。本スタジアムは、この試合が「Jリーグの試合のこけら落とし」であり、ホーム側である水戸としても、敗戦でこけら落としに水を差す訳にはいかない。なんとしてでも、仙台を倒し、こけら落としに華を添えたいと思っている事だろう。
そんな水戸を相手に、仙台が臨むスタイルは、これまでと何も変わらない。2トップは好調の中島とサーレスの起用が見込まれ、左サイドにはDF朴柱成が復帰の見込み。その他にメンバー変更の雰囲気も感じられず、現時点でのベストメンバーで臨むと思われる。
驚くべきは、この大事な一戦に迎えるにあたり、選手皆が、誰一人として浮き足立っていないという事実。毎年、この時期には「昇格ラインを目指して胃の痛い試合が続く」ものであるが、2位を安定的にキープしている今季、胃を痛める必要も無いほど、好調な成績を残して、ここまで戦えてきている。これは、各メディアの報道にもある事なのだが、「昨年の入れ替え戦の経験が、チームにブレをもたらさず、落ち着いた雰囲気で毎試合臨めている」というもの。間違いなく、あの経験は、今季の糧になっている様だ。
思えば、長いようで短い6年だった。2003年の「あのアウェイ大分戦」から、月日は流れ、メンバーも大幅に入れ替わった。あの試合で大分側のヘッドコーチを務めていた手倉森誠氏が、今は我らが仙台軍の将となり、再びJ1の舞台へ挑戦しようとしている。前哨戦として、天皇杯でJ1大宮を破ったのも、仙台の成長を伺い知れる、良い材料である。
そして、この6年で、仙台サポーターも成長した。前回のJ1昇格の時点では、J2時代の経験は3年間だったが、今回はその倍の6年間、J2という舞台を経験した。
J2で上位に留まるためには、下位からきちんと勝ち点3を奪い続けなければならない事の過酷さ。主力が欠場した時のために、控え陣も含めた層の厚さの重要性。2001年にJ1昇格を達成した際に、無類の決定力を誇った、FWマルコスのような存在を欠く、得点力への期待感の無さ。
それらの要因が少しずつ積み重なり、「肝心な一戦で勝ち切れない試合」を何度も演じ、毎年毎年「もう少しで昇格圏に手が届く」というところで、昇格を逃し続けてきた。そして、それらの試合を、あるサポーターは拳を握りしめて震え、あるサポーターは、堪えきれない涙を拭き、またあるサポーターは、感情に任せて声を荒げ、怒りを周囲にぶつけた。
「あの舞台へ、もう一度行きたいのに。どうして勝てないんだ-」
そんな想いを、6年間。私たちは繰り返してきた。
そんなサポーターの「想い」と共に、チームは成長してきた。毎年のように監督を変え、継続性を蔑ろにしてきた反省から、今季は手倉森体制の2年目で臨んだ。もともと、2004年のJ2降格初年度から仙台にコーチとして在籍していた手倉森氏の、チーム内での信頼度は高く、次第にチームはまとまりを見せ始める。昨年こそ、入れ替え戦での昇格決定を逃し、悔しい想いをしたが、今季は明らかにシーズン序盤から、チーム全体がまとまり、苦しい状況を、何度も打破してきた。
特に、ホームでの無類の強さは、J2の中でも特筆ものである。チームの「昨年からの継続性」の賜物ではあるが、それと同時に、仙台サポーターがホームで展開する「ホーム特有の雰囲気」は、ヨーロッパのサッカークラブに通じるところもあり、他のクラブの関係者からも羨ましがられるくらいに成長した。
仙台の、今季ここまでの成績は、チームの成長と共に、間違いなく「仙台サポーターの成長と後押し」があってのものだ。それは、誰によっても否定は出来ない。
クラブと共に歩んだ、この6年のJ2での戦いが、残り4戦で終わりを告げようとしている。
仙台サポーターが、待ち望んだ舞台。勝てば、昇格が決まる可能性のある、重要な一戦。
その場所として、新装されたケーズデンキスタジアム水戸が用意された。この試合のチケットは、10月1日に発売開始になったが、アウェイ側を中心に爆発的な売れ行きを記録。そのほとんどが仙台サポーターによるものと思われ、当日は差し詰め「ホームジャック状態」と化す事だろう。
6年間、待ち続けた、その瞬間が、この日に訪れるかもしれない。
ホームで無類の強さを誇る仙台が、多数の仙台サポーターの力を借りて、この日だけは「ケーズデンキスタジアム水戸を、仙台のホームに」変えてしまう事だろう。
ホームの持つ雰囲気を武器に、仙台イレブンは、いつもと同じ布陣で。いつもと同じ戦い方で。必要以上に感じる事のない、適度なプレッシャーの中、水戸に挑む。
そして、現地に馳せ参じる仙台サポーター。状況は「勝てば昇格が決まるかもしれない」ものではあるが、意外にも、各々が昨年まで味わったプレッシャーとは違い、精神的に余裕のある方も多いのではないだろうか。
これまでと、同じ気持ちで。シーズン中の一戦と同じ雰囲気で。この試合は特別なものではあるが、これを決して「特別なもの」と考えず、普通に。普通に。普通に勝ちに行こう。
まずは、私たちサポーターが、ホームの雰囲気を水戸に持ち込み、仙台イレブンに「いつもと同じ、後押しの雰囲気」を感じて貰う事が肝要だ。私たちが、目の色を変えてギズギズしてしまっては、仙台イレブンにも「それ」は伝わってしまう。
これが、私たちの「尽くすべき人事」だ。
そして、仙台イレブンと共に、成すべき事を成した時、他会場の結果如何で、「それ」は訪れるかもしれない。それこそが「天命」であるが、それは、決して当日に訪れるとは限らない。
だが、まずは「人事」を尽くそう-。
今、私たちにできるのは、それしかない。
そして、もし「天命」が舞い込み、その瞬間が訪れた刻には、お互いの6年間を振り返り、そして、喜びを分かち合おう。仙台イレブンと共に。仙台というクラブを支える、関係者と共に。そして、当日会場へ赴く事ができず、地元で中継を観戦する大多数のサポーターと共に。
現地で赴ける者も。チケットが獲れず、現地へ赴けない者も。みな、"願いは一つ" だ。
その瞬間、私たちは、"一つ" になれると信じて-。
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