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仙台2-1川崎 "天皇杯男"中島、先制弾!後半終了間際に、元仙台・村上に豪快な同点シュートを決められるも、延長後半に平瀬が技ありのバックヘッドループを決め、川崎Fを下す!クラブ未踏の領域、ベスト4に進出!

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このクラブの"勢い"は、いったいどこまで続くのだろうか-。

正直を言えば、「来年に向けて手応えは感じられたね」という感想を以て、今季の戦いが終了しても構わないと思っていたくらいだった。相手は、タイトルに餓えている、あの川崎フロンターレ。当然、猛獣のように襲い掛かってくるものと予想し、仙台がどこまで耐えられるか・自分たちのサッカーを、どこまで貫けるかという部分に、意識を集中して観戦した。

試合序盤。相手はチーム得点王・FWジュニーニョの欠場というハンデを背負いながらも、やはりJ1の強豪であった。J2を6年も経験してきたチームからみると、まず「スピード」という点においては、一枚も二枚も、相手のほうが上だった。

しかし、そんな事は、戦前から十二分に予測を立てていた仙台。相手のスピードに付いていくだけの覚悟と連携は、充分過ぎるほど、今回の川崎には効いていた。いつにも増して、集中された守備。きっちりと守り、そしてボールを奪ってからの速攻は「どちらが川崎Fなのか」と疑問を挟みたくなるほど、相手のお株を奪う攻撃のリズムを見せてくれた。

予想外に「嬉しい驚き」だったのは、右SB・菅井の果敢な攻め上がり。あとから記録を見ると、なんとチーム最多のシュート5本という内容だったが、確かに、何度も何度も自分でドリブルを仕掛け、あわやゴールかと思われる様な決定機を何度も演出。まるで「右サイドの朴柱成」のような展開を見せてくれたのだった。

「行ける!」その期待が確信に変わりつつあった、前半35分。中央で、梁→関口と渡ったボールが、前線で走り込む中島へ、見事に繋がる。関口が相手DFの位置と中島の位置を見極め、タイミング良く出したラストパスは、今季これまで、中島が何度もゴールを決めた「左サイド斜め45度」でゴール前に侵入できる、絶好の角度だった。

キーパーと枠の間の狭いコースをしっかりと捉え、落ち着いて撃ったシュートは、川崎ゴール右隅に綺麗に決まる。前半35分、ベガルタ仙台、先制-。

中島は、これでなんと、天皇杯3戦3連発。相手の指揮官が、2001年の鹿島入団当初の監督だった、あの関塚氏だった事も、彼の発憤材料だったに違いない。

これで、「スイッチ」の入った川崎F。この直後から、後半25分くらいまでは、「川崎側の時間帯」言っても良いくらい、本当に押し込まれ続けた。

そこで、後半10分に、中原から平瀬へ。そして、後半22分に、中島からソアレスへ。疲れの見え始めた川崎を仕留めるべく、先発してもおかしくなかった2人を投入。だが、特にソアレスにゴールを期待したものの、この日のソアレスは「自分でゴールを決めたい」わがままぶりを遺憾なく発揮。前線でボールを持ちすぎて相手に取られる事を繰り返し、また、シュートでなく味方にパスして欲しいところで無理にシュートを撃つなど、期待半減な動き。もうこのまま、1-0で逃げ切りを図るしかないのか?と、少しだけ気持ちが守りに入った、後半44分。ロスタイム突入の直前の事だった。

仙台ゴール前に放り込まれたボールに反応しようと、ちょっと遠目ながらも果敢に飛び出した、GK林。だがボールに触る事は適わず、その溢れ球が、よりにもよって、元仙台・村上和弘のところへ。そのボールをノートラップで、左足で豪快にシュート。飛び出していたGK林が戻るのも間に合わず、仙台ゴールの右隅に突き刺されてしまった。

後半44分、川崎フロンターレ、同点-。

土壇場で、川崎の意地を見た瞬間だった。決められたのが、あの村上だったというのも、それがユアスタの地であった事も、何かの因縁かもしれない。とにかく、これで試合は振り出しに戻る事になる。

リーグ最終戦の愛媛戦でも、後半ロスタイムにFWジョジマールにゴールを決められており、これで2戦続けて、後半終了間際に同点ゴールを許すという「課題」を抱えてしまう事になった。だが、これは天皇杯。ドロー決着は存在しない。延長戦で、その「失敗」を取り戻す事はできる。

迎えた延長戦。前半も川崎の猛攻は続いたが、仙台も五分の戦いを見せ、どちらに結果が転がり込んでもおかしくない、見応えのある攻防であった。

そしてとうとう、歓喜の刻が訪れる。延長後半3分。やはり「起点」は、関口だった。左サイドでボールを持った関口が、中央に居る平瀬を確認すると、そこへピンポイントのクロスを放り込む。平瀬は、相手DFを背負いながら、後ろ向きの体制。とても前を向いてシュートを撃てるような状況では無かった。

ところが、ここでベテラン平瀬らしい、実に「おしゃれな」シュートが炸裂する。なんと後ろ向きのまま、頭で合わせただけのバックヘッド・ループ。GK川島も、これには虚を突かれた事だろう。慌てる川島をあざ笑うかのように、平瀬の打ったループは、静かに川崎ゴールネットを揺らした。

延長後半3分、ベガルタ仙台、2-1勝ち越し-。

その瞬間、はち切れんばかりの大歓声が沸き上がる。その雰囲気は、もう改めて表現する必要も無いだろう。スタジアムを埋め尽くしたゴールドの大観衆が、あの川崎を沈黙させる、大殊勲の勝ち越し点を前に、おとなしくしているはずもない。

今度こそ、試合を締める。「さっきの失敗」は、もう繰り返さない。そう言いたげな、林の試合終了までの奮闘を受け、今度こそ勝ち越したまま、試合終了のホイッスルが聞ける事に期待した。そしてチームは、そのミッションを「完遂」。追いすがる川崎Fを退け、延長戦突入ながらも、クラブ初・天皇杯ベスト4を達成した瞬間を迎えた。

来季のJ1参戦を前に、実に貴重な一戦を終える事が出来た。このベスト4という結果は、決して相手に恵まれたものではない。確かに、満身創痍のFC東京だったり、ナビスコカップとJ1リーグ戦で共にあと少しのところで優勝を逃し、意気消沈気味の川崎が相手だった事は認める。だが、だからと言って「相手に恵まれた」と片付けてしまうには、あまりにも強すぎる相手であったのも確か。だが、時期的なものや日程の面、選手負傷の都合、そしてメンタル面をも含めての「天皇杯」である。

戦前、仙台が唯一、相手に勝っているものを「勢いだけ」と表現した我が軍の指揮官。だが、終わってみれば、決して勢いだけでなく、そのプレー内容においても、充分にJ1でも通用する事を証明した一戦だったと言えよう。まだまだ課題や・力量が不足しているところも散見されるが、6年の年月を経て、ここまで培ってきた「土台」に間違いは無かった。それを証明した一戦でもあった。

さて、これで、ベガルタ仙台の今季日程は、まだまだ終わらない事になった。まさに「想定以上」。オフの予定を組んでいたかもしれない選手たちも、休日返上で練習を続けなければならなくなった事は、ある意味「嬉しい悲鳴」だろう。

だが、プロのサッカー選手である以上、天皇杯で勝ち残っている事実は、何にも代え難い名誉である。Jリーグ発足以前からの、名誉あるタイトルが、あと2つというところまで迫って来てしまったのだ。

当然、クラブ初の快挙でもある。今季、天皇杯は「ベスト8入り」が目標だっただけに、この快進撃は、全く以て想定以上の出来事である。

クラブ、そしてサポーター未踏の領域、天皇杯ベスト4。嫌が追うでも、全国的に注目が集まる。今後、中央メディアの扱いも変わってくる事だろう。

そして、私たちを待っているのは、国立での準決勝の舞台。相手は、昨年の天皇杯覇者・ガンバ大阪に決まった。

個人的な希望を言えば、是非とも、鹿島アントラーズとやりたかった。前人未踏のリーグ3連覇を果たした今季のJ1覇者と、J2覇者の、まさしく「ドリームマッチ」の実現を心待ちしていた。だがそれでも、相手が昨年の天皇杯覇者なら、不足はもちろん無い。

相手は、近畿圏のあのビッグクラブ。当然、大挙して国立に乗り込んでくるだろう。だが、仙台としても、いわゆる「関東軍サポーター」を抱える規模のクラブである。国立を埋め尽くすまでは行かないとは思うが、決して相手に引けを取らないくらい、アウェイ側を席巻する事になるのではないか、と密かに期待している。

私たちにとって、10年に1度あるかないかの一大イベントと化した、今季の天皇杯参戦。準々決勝の川崎F戦も、充分に「お祭り騒ぎ」状態ではあったが、自らの力で、このお祭り騒ぎを「延長戦」に持ち込むことができた。

地元のチームがこれほどの快進撃を見せる事など、そうそうあるものではない。仙台サポーターのみならず、県内・一般市民のみなさんにも、この快進撃の凄さをご理解頂き、そして、来季は是非ともユアスタに足を運んでみて貰いたいと思っている。

そして、天皇杯の舞台としての国立へ行ける事など、1サポーターとして、こんな名誉は滅多に訪れるものではない。

さぁ、乗り込もう、国立へ-。




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