
にほんブログ村
「来季のJ2は、2クール総当たり戦となる-」。
いきなり、来季のJ2の話で、大変恐縮であった。だが、これを話に出すには「理由」がある。来季のJ2は、ニューウェーブ北九州(ギラヴァンツ北九州に改名予定)のJ2新規加盟を受け、19チームとなる。これに伴い、リーグ戦の総当たり回数を「3から2」に減らすとの事。これの意味するところは、年間の試合数が激減するという事である。
計算すると、対戦相手が18チーム×2クール=36試合。チーム数が奇数となるので、1クール毎に必ず1試合のお休みがあり、それが2クール分なので、年間で2試合のお休みとなる。36試合+お休み2試合=全38節、36試合。これが、来季のJ2のリーグ戦の節数・試合数である。
・・・もう、お判りだろう。今季の「全51節・全51試合」と比べると、格段に節数・試合数が減るのである。
今季のJ2リーグ戦の特長の一つだった、「試合数の多さ」。今季は、年間51試合という世界に類を見ない過酷なリーグ戦を戦い抜き、やっとの想いで昇格を果たしたベガルタだったが、来季のJ2は、いきなり試合数が減るという。
「んだよ、損した気分だな。あと1年早ければ、もっと楽に試合をこなせたのに-」
と考える諸氏もおいでかと思う。だが、今季のベガルタは、この「試合数の多さ」を味方に付けた、と言う事がいえよう。
考えてもみて欲しい。シーズン序盤の7試合で、3勝1分3敗と、いきなり失速し、しかもここで連敗も喰らっていたのだ。もし、年間に36試合しかなかったとすれば、7試合で3勝1分3敗という成績から、残り29試合で立て直しをしなければならない。これは、ある意味大変厳しい数字である。ところが実際には、44試合も残っていた。チームを立て直すには、充分な試合数だったのである。
そして、連戦に続く連戦の日程も、仙台に味方した事を忘れてはならない。3勝1分3敗で終えた序盤の7戦の結果を受け、8戦目の、アウェイ・FC岐阜戦。ここからの7連勝を足がかりにして、仙台のエンジンがようやく掛かりだした。そして驚いたのは、先に書いた7連勝中の日程も含め、1週間で3試合・中2日や中3日という連戦をものともせず、失速するライバルを尻目に、勝ち点を大きく伸ばしていった事だ。
近年取り組んできた、フィジカルの強化が、今季ようやく実を結び、中2日や中3日の連戦が続いても、主力選手が大きくコンディションを落とす事なく、連戦を戦い抜けたのは大きい。これだけ日程が詰まって試合が組まれれば、大概はコンディションを崩す主力選手が出て来て、それがチーム全体のコンディションにも影響が出るものだが、今季の仙台には、それがほとんど見られなかった。
ここが、今季の仙台が「試合数の多さを味方に付けた」と言える根拠である。
来季から、J2は試合数が大きく減る。これは、1試合毎の勝ち点の重みが、今年以上に増すという事だ。スタートダッシュに失敗するチームがあれば、そのチームは、まず来季の昇格達成は難しいだろう。
また、今季これだけの試合数をこなしながら、ベガルタは、チームの熟成をも図ってきた。その結果、第3クールはここまで12勝3分1敗と、驚くべき急伸を遂げた。しかもその内容は、終盤のここへ来てなお成長を続けており、現在、無失点で5連勝中。
いったい誰が、今季リーグ終盤でのこのような躍進を、想像出来ただろうか?
あまりにも、嬉しすぎる「誤算」である。このような快進撃は、今季のJ2優勝というタイトルへの期待の高まりもそうではあるが、同時に、来年、7季ぶりに参入するJ1の各チームに向けて、大きなインパクトを与えているに違いない。おそらくは、今季の山形のように、「降格候補筆頭」などと呼ばれる事は、まず無いと考えられる。
そしてそこへ、更なるプロパティの追加を果たしたい。もちろんそれは、J2優勝というタイトルである。
今季の目標でもあった、「完全昇格」。今季の初めは、誰しもが「そんな大風呂敷を拡げなくても、昇格さえ出来れば御の字」と、思っていたに違いない。それは、筆者もそうであった。アウェイ水戸戦で昇格を果たしたときも、C大阪はホームで5得点の快勝を果たし、首位を譲ってくれなかった。しかし、ホーム・C大阪戦の直接対決において、朴の劇的ロスタイム弾で試合を制すると、状況は一変した。
「タイトルが、手に届くぞ-」。
頼もしいのは、そういう「欲」を意識し出すと、普通はプレッシャーから動きが堅くなり、「勝負強さ」を手放してしまうものであるが、今年のベガルタには、それが微塵も感じられない事にある。絶好調だったFW中島を欠いた、アウェイ徳島戦も、代わって出場したソアレスの爆発により、4得点無失点と、アッサリと快勝してしまった。
そして今節。ホームで迎える、リーグ最終戦。
この後に及んでも、おそらく選手たちは、いつもと変わらない準備で臨み、そして、いつもの素晴らしいプレーを披露してくれるに違いない。もしここで、リーグ優勝というプレッシャーを感じて勝利を逃すくらいであれば、C大阪戦で、とっくに勝ち点3を逃し、地力での優勝の目は消えていたに違いないからである。
彼らを信じて、ユアスタに足を運ぼう。
かつて、私たちが一度も経験したことのない、「リーグ優勝」という未知のゾーンへ、その足を踏み入れられる瞬間が訪れる事を、強く信じて。
事ここに及んでは、もうC大阪の戦果などを気にする必要も無い。目の前で繰り広げられる、私たちのチームの、闘志の躍動を、大いに愉しもうではないか。
2009年、12月5日。
仙台という街の歴史に、新たなる1ページが、刻まれようとしている。
貴方も、その歴史の目撃者の、一人なのだ。
■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■ ![]() にほんブログ村 |