
にほんブログ村
"西京極"。
この会場の名前を聞く度に、2001年の昇格決定の歓喜を、そして、2007年の入れ替え戦進出失敗の悲涙を思い出さずには居られない。それは、仙台サポーターであれば、誰しもが脳裏に焼き付けて忘れられない、仙台の歴史の1ページだ。
だが、もはや2001年当初の昇格の歓喜は、9年前の過去。よって、色濃く鮮明に思い出されるのは、2007年秋の対戦のほうである。0-0で迎えた後半ロスタイム。京都の石井俊也(仙台在籍経験あり)に痛い一発を決められ、千葉直樹の出場停止を受けて「7」のボードを掲げて臨んだこの一戦において、当年の入れ替え戦進出を阻まれてしまった。
だが思えば、あの時点では、まだ仙台に「J1で戦う力は無かった」と、サッカーの神様に告げられたに等しい結果であると受け止めざるを得なかった。J2降格後、3年間の失敗の歴史(2004年~2006年)を反省材料とし、望月前監督・手倉森誠ヘッドコーチ体制にて、「自前の国産選手をベースとした、人もボールも動く、組織的サッカー」を目指して臨んだ、1年目の年。2007年からの3年間で、見事に優勝して昇格を達成した事を思えば、2007年はまだ「新しいサッカーへの挑戦初年度」だった訳だ。
あれから、2年と4ヶ月。仙台は文句なしの成績でJ2を卒業し、いよいよJ1の舞台で、再びあの西京極で、京都と相見える。
この試合の見所としてお奨めしたいのは「如何に、梁が相手に封じ込まれずに活躍できるか」という部分、ではない。
ポイントとなるのは、前節の大宮戦で、でん部(おしり)を痛めてしまい、今週の練習を途中から別メニューとしている、ボランチ・千葉直樹の代役。もちろん、千葉の強行出場も選択肢の一つとしては残っているだろうが、「ベストコンディションでない選手は起用しない」という基本方針を貫く手倉森監督の下では、まず千葉の先発回避は必至であろう。
となると、いったい誰が、千葉の代わりにボランチで出場するのか?という事になるが、ここで、メディアなどから伝わってくる選手名として、田村選手と斉藤選手の2名の名前がある。
もし、どちらが出場する事になっても、決して遜色は無いだろう。
斉藤にしてみれば、2007年の因縁の対戦時に、京都側のボランチとして出場しており、今度は「敵側」として同じカードに臨める事となる。当然、古巣との一戦という事もあり、モチベーションは半端なく高くなるだろう。
また、田村にとっても、この上無い因縁の相手となる。2007年の対京都アウェイ戦は、西京極と、もう一つ「福井」での対戦があったが、この福井での対戦時に、田村はボランチとして出場している。この時の対戦結果は、仙台のJの歴史史上初となる、1-5の大敗を喫した。
もともとの本職であるボランチの起用において、5失点という結果は、屈辱的なものであった事だろう。サポーターとしても、もちろん悔しい一戦ではあったが、それ以上に、失点が続くのを防ぎきれなかった責任を痛感したと思われる。これ以降、田村のボランチ起用はほぼ消滅し、2008年は左サイドバックにコンバートして「開花」した事は、記憶に新しいところである。
そして、迎えた今節。田村は再び、あの京都を相手に、ボランチとしての先発出場機会を得ようとしている。もし出られるとすれば、相手と言い、ポジションと言い、絶好の「リベンジ」の機会ではないか。2008年に開花させた左サイドバックとしての経験を、再び、ボランチという本職ポジションで活かす刻が来ようとしている。
更に、2009年は、新加入の朴柱成に左サイドバックの定位置を奪われた格好となっている田村。現在においても、左サイドバックのセカンド・チョイスとしての重要性は失ってはいないが、やはりサッカー選手であるからには、先発出場に餓えている事だろう。
もしここで、田村が「ボランチとして充分に計算できる」となれば、昨年から急成長中の富田と合わせて「ボランチの世代交代」は、将来的には間違いなく成功の部類に属すると言えるだろう。
ただ、やはりどのポジションにも「ベテラン」の存在は必要だ。過去、何度も現役引退を臭わせてきた千葉に代わり、ベテランと言えるボランチ選手の存在としてなり得るのは、斉藤選手を置いて他には居ない。
果たして、京都の強力な2枚看板である、FW柳沢とMFディエゴの強力攻撃陣を封殺し、仙台の勝利に貢献するのは、リベンジに燃える田村か。それとも、古巣を相手に一層燃え上がる、斉藤か。どちらが出場しても、仙台の中盤の底のポジションは、果てしなく激戦区になるだろう。
先発メンバーが変わっても、変わらない組織力を相手に見せ付け、問答無用の3連勝を飾ることができれば、いよいよ仙台の実力は「本物だ」と、他のJ1チームに知らしめる事ができる。決して、開幕2連勝を"春の珍事"として言わしめさせないためにも、ここは正念場である。
前節、強豪・鹿島から勝ち点1をもぎ取った京都。その自信を以て、今季初勝利を目指して、死にものぐるいで襲い掛かってくるだろう。だが、この2年で大きくスケールアップした仙台も、最大級の自信を携えて、西京極に乗り込む事となる。
相手に、不足なし。今こそ、2007年の雪辱を晴らさん-。
■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■ ![]() にほんブログ村 |