
にほんブログ村
開幕3連勝を賭けて挑んだ、アウェイ京都戦。2007.0年のリベンジを期待したが、開催地の相性の悪さか、またしても西京極で勝利を挙げる事が出来なかった。
敗因は2つ。一つは、"J1のスピード"への対処にまだ判断と対処の遅れがあった事。そして、前後半の試合への入り方に問題があった事か。
これは、センターバックの渡辺選手も試合後のコメントで認めている事なのだが、「言ってはいけないかもしれないですけど、J2だとあのタイミングでクロスは上がらないし、あのタイミングで上げてもいいボールは来ないというのがあった。」と言うように、過去の経験から、あのタイミングでクロスは来ないものという認識をしたとの事。結果的にその判断の甘さから、上げられてしまったクロスを先制点に繋げられてしまっている。
J2では通用した判断が、Jでは通用しないという、典型的な失敗例と言えそうだ。ただこれは、今後に向けて、良い反省材料となる事だろう。
そして、前後半の試合の入り方にも問題があった。終わってみれば、前半は6分、後半は8分と、非常に早い時間帯での失点を許してしまっている。これは、堅守をベースとする仙台らしからぬ内容であり、J2時代にも、何度も犯したミスであった。
あんなに簡単に「早い時間の失点」を許しては、その後のゲームプランを組み立てにくくなるのもやむを得ない。
ただ、惜しい敗戦ながらも、収穫はあった。今節、ようやくFWに得点が産まれた事や、結果には結び付かなかったが、攻撃の面で京都を押し込む時間を長く作れた事である。
また、これは当サイトの掲示板にて、いいしゅう氏も言及している事なのだが、「完全に開幕のアウェイ磐田戦の真逆の展開をやってしまった」という見方がある。なるほど、と正直に思った。
開幕の磐田戦では、先制しながらも、試合は全般的に磐田に押し込まれ、それを試合終了まで耐える展開となったが、最後まで耐え凌ぎ、逃げ切って勝利を掴み取った。対して京都戦では、前後半の早い時間での失点を許し、それを取り返すべく、どんどん相手を押し込んで、一方的な展開としながらも、最後は相手に逃げ切りを許してしまった。
本当だ。完全に真逆な展開である。ただ、内容が良ければ負けても良い、という訳でもないし、勝てれば内容が伴わなくても良い、という訳にも行かない。やはり基本は、内容と結果が伴っての勝ち点3を目指すべきであり、勝ち点3を取れたから中身はどうでも良い訳ではなく、また、内容が良かったから勝ち点3を取れなかった事を免罪される訳でもない。
もっとも、必ず「内容を伴っての結果」を出せるとは限らないものなので、あくまでも、今節の結果を受け「次に活かす」しかないのだが。
ところで、今節の京都戦の結果を受け、ふと気になった事がある。それは、「昨年の序盤も、内容に手応えを感じていながら、結果を出せていなかった時期があった」という事である。
開幕戦のアウェイ札幌戦を1-0で勝利しながらも、その後の7節までの間に、3勝1分3敗という成績で推移し、ライバルに完全に遅れをとってしまっていた。その後の7連勝で、なんとか上位浮上に成功したものの、あそこで立ち直りが適わなかったら、今ごろはチームがどうなっていたか、想像するに末恐ろしいものを感じる。
結局あのときは、「内容には手応えを感じた。だが、勝ってないじゃないか」という事で、本当にやりたいサッカーに、ある程度の軌道修正を行い、現在の戦術ベースでもある「堅守速攻スタイル」に繋がっている。
あのときのターニング・ポイントは、2009年J2・第7節のホームC大阪戦。先制点を上げながらも、香川に逆転を許し、昨季のホーム開催唯一の敗戦試合となった、あの試合である。
今節のアウェイ京都戦を終えてのチーム状況が、まさしく、昨年のこの第7節を終えての状況に酷似している、とは言えないだろうか?
また、昨年は51試合もあった長丁場ではあったが、今季は34試合に激減している。よって、1試合の重みは、昨年に比べて1.5倍に跳ね上がっている事になる。そう考えると、昨年の7試合消化時点と、今年の3節消化時点は、対して変わらないタイミングである、とも言える。
要するに「ここからが大事」と言いたいのだ。昨年は、ここから見事に立ち直り、優勝を伴っての昇格に繋げた。今年の目標は、一桁順位。つまり野球の俗語でいうところの「Aクラス」である。
幸いにも、まだ一勝も挙げる事ができないチームが6つもある中、仙台は既に2勝を挙げており、また今節も、決して内容が悪かった訳では無かった。敗戦の中にも、次に繋がる光明は、十分に見えていると思っている。
そして、何よりも心強いのは、試合後の手倉森監督のコメントである。
「内容では良かった。勝てたかもしれない」
ということには逃げないこと、という話をしました。
負けたのは事実です。
決して、敗戦したという事実を「内容は良かった」という部分で誤魔化す事なく、素直に受け止めている。その上で、冷静に次のガンバ戦へ向けて、内容が良かったという事実はそれはそれで好材料とし、次へ臨む姿勢をみせてくれた事である。なんとも頼もしいコメントではなかろうか。
また、ディエゴに決められた「決勝点」についても、オフサイドの可能性については言及しつつも、審判のミスジャッジのせいであるとの言い訳はせずに、「切り替えてガンバ戦へ臨む」との姿勢をみせてくれた事に、監督としての成長もみてとれる部分がある。
残念ながら、今季初黒星を喫してしまった今節ではあったが、どうせ、J1で全部勝てるとは思っていない。どこかでは、必ず敗戦はある。ただ、それを引き摺らずに、連敗をせずに、きちんと次へ繋がるように、自信を以てチームを導けるかどうかが問題なのである。
その点において、今節は「言い訳の材料」として揶揄される心配など不要なくらい、十分に「内容で収穫はあった」試合を展開できた。それは自信にして良いし、次のガンバ戦へ向けて、むしろ好材料として捉えるべきである。
ちょっとだけ不安なのは、菅井の負傷の程度か。次のガンバ戦に影響が無ければ良いが。ただ、代わりに右サイドバックに入った田村も、決して負けるとも劣らない能力を見せてくれている。ここは一つ、出場する選手を信じて、次も応援するのみ、である。
なお、今節放った、シュート数19という数字は、今節のJ1中でトップであった。その内容をみても、決して「追い付こう」とガムシャラに撃ったものばかりではなく、きちんと攻撃の形を作ってのものがほとんど。あとは、最後の決定力だけ、である。
もっとも、その「決定力」不足は、どのチームにも、そして日本代表にも言える事なのではあるのだが。
■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■ ![]() にほんブログ村 |