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第4節vsガンバ大阪戦プレビュー 敢えて「昨年天皇杯のリベンジ」とは言わない。連敗しないという最低限の目標達成のため、邪念は棄て、強かに相手のウィークポイントを突いて勝利に結び付けたい一戦。そして、古巣対戦に燃え上がる、あの選手の先発が濃厚。

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必勝を喫した、アウェイ京都戦。個人的には、2007年のリベンジを果たして欲しかったところであるが、結果はご存じの通り、内容に見合わない敗戦を喫してしまった。

もっとも、明らかなオフサイドと思われた、ディエゴによる追加点の判定の行方次第では、試合の展開はどうなっていたか判らない。また、結果はともかくとして、内容的には十分に今後に繋がる感触を得ただけに、自信を以て次へ駒を進めたい。

さて、今節の相手となるガンバ大阪だが、昨年末の天皇杯・準々決勝(国立開催)にて悔しい敗戦を喫しており、その記憶がまだ薄らいでいないサポーター諸氏は多かろうと思われる。

だが、敢えて「リベンジ」というシチュエーションには持って行かないほうが良いのではないか、と考えている。決して、京都戦でリベンジに失敗したから、という訳ではない。

考えてみれば、京都戦のときもそうであったのだが、マスコミに踊らされている部分は多分にあった。「因縁の対戦カード」を臭わせる部分があれば、マスコミはこぞってそこを取り上げ、紙上でこれを煽る。もちろん、選手やサポーターだって、リベンジを果たしたときに下げられる溜飲は、決して悪いものではない。

しかし、考えてみれば、何も「リベンジが目的」ではないはずだ。あくまで、結果的に「リベンジを果たした格好」になれば、それはそれで、大いに紙面上で取り上げて貰おう。だが、前節の京都戦の敗戦を受け、あくまでもそれが「目的」では無い事に、改めて気付かされた。

7季ぶりにJ1の舞台に戻り、久しく対戦の無かった相手との試合にて、「あの刻のリベンジを」と言える試合は、今後、いくらでも出てくる。また、「それ」にいちいち反応していたら、J1に上がった目的そのものを見失ってしまうそうである。

その目的とは、「試合を通じて、地域に属する人たち皆が、その"想い"と"感動"を共有する」事にあるはずだ。地域の活性化と連帯感向上の意味も併せ持ち、また、見知らぬご近所との共通の話題となる。そこに会話が生まれ、地域に「横の繋がり」をもたらす。

それを推進するために、J1への昇格を目標とし、これを達成し、そして強豪と呼ばれるチームとの対峙を心待ちにし、そしていつかはJ1で優勝争いするようなチームになって欲しい、と願っているはずなのだ。

このあたりが、地域のプロスポーツチームの存在意義であろう。そして、そのチームを応援する過程の中で、「あるチームに対してのリベンジ」というシチュエーションが生まれる事には、何ら違和感は覚えない。あくまでも、リベンジという概念は「話題性の一つの形態」に過ぎないのだ。

・・・「リベンジ」について長々と語ってしまった。そろそろ本題に戻りたい。

現在、ガンバ大阪の「城内」は騒然としている。ACLを含めて、公式戦5戦で勝利無しを記録し、サポーターの堪忍袋の緒が切れそうになっていたが、先日のアウェイACLでようやく今季初勝利を挙げた。だが、FWルーカスを負傷で欠き、ペドロ・ジュニオールは途中投入→途中交代の采配に立腹し、その場で激高、ユニフォームを脱ぎ捨て、その後の話合いの結果、直近2試合の出場自粛という事になり、なんと仙台戦には出場しない事に。

今季初勝利の立役者となった、FW平井の活躍という好材料はあるものの、チーム全体的に、「昨年末の強さ」は感じられない。それは決して、ルーカスやペドロ・ジュニオールの離脱だけが原因ではない。大黒柱の遠藤の不調や、攻撃陣の決定力の低下など、往年のガンバの強さは観られず、現時点では、別チームのように見えると言っても、過言は無いかもしれない。

だが、痩せても枯れても、相手はガンバ大阪である。元々、総合力の高いチームであり、決して侮れるような相手ではない。しかし、調子を落としているのなら、逆にその不調の原因を突く事も含め、強かに勝利を狙うべきである。相手の主力選手に欠場があろうがなかろうが、仙台は仙台のサッカーを貫くだけ、と言うしかない。

遠藤が不調という情報もあるが、対策として、ACLへの出場を見送り、国内のリーグ戦に集中する、という事らしい。という事は、仙台戦にはACLの疲労無く出てくる。やはり、手強い展開になるだろう。

仙台としては、持ち前の堅守に綻びが出ないよう、京都戦の2失点を良い反省材料とし、京都以上に速いと予測されるガンバの攻撃を、早め・早めで止めるべきだろう。特に、サイドから素早いワン・ツーで裏へ抜け出し、そこから素早く上がるクロスには、なかなか対応が追い付かない事も予想される。人数を掛けて守っているうちは良いが、攻撃で人数を前に割いている時間帯で、ミスなどからボールを失い、カウンターを喰らう状況になったときが、かなり怖い気がする。

ここはやはり、他のJ1チームとの対戦と同様、攻守の切り替えの速さがポイントか。特に、攻撃から守備に戻る際は、かなり判断を速くしないと、カウンター一発に沈むなんて事にも成りかねない。

ただ逆に、得点を獲るために、前に人数を掛けなければならない事も事実だ。そこで考えたいのが、万博をよく知るMFフェルナンジーニョを先発させ、彼に攻撃の一翼を担って貰う事が肝要と考えられる。

考えてみれば、前回J1のアウェイ・ガンバ大阪戦は、2002年・2003年の2度とも、万博公園開催を避けられている。よって、選手・サポーターも含め「万博での戦い」を知る者がいない。そこで、ガンバ在籍経験を持つフェルナンジーニョに、チームの攻撃を牽引して貰いたい狙いがある。

そう思っていた矢先、今週の練習状況の情報として、先発FWを中島に代えてフェルナンジーニョにする様相が色濃くなってきた。もし実現すれば、願ったり、適ったりとなるが。

ただ、前線にフェルナンジーニョを起用しただけで、楽に勝てる相手ではないのも確か。あくまでもベースは、我慢強い守備からの速攻性のある攻撃。ここで、敢えて「ルーカス離脱によるガンバ守備への影響」を挙げてみたい。実は、ルーカスはガンバの中でも、前線からの守備に翻弄し、献身的な組織プレーをする事で、重宝がられている選手である。そんな選手が出場しないとなれば、間違いなく、ガンバの前線からの守備圧力は低下するはず。ガンバの組織的守備の一翼でもあったルーカスが抜けた穴は、決して小さくない、とみている。そこはやはり、突くに値する、現時点でのガンバ側のウィークポイントである。

ACLでようやく今季公式戦初勝利を挙げ、今度はリーグ戦で今季初勝利をと、気持ちも新たに準備をしている事だろう。だが、仙台も易々とやられる訳には行かない。古巣との対戦で意気込むフェルナンジーニョを引っ下げ、仙台は「万博初勝利」を目指して、大阪へ乗り込む。

ところで、これまでの仙台には、「相手の主力に欠場選手があると、あまり良い結果に繋がらない事が多かった」という、ジンクスのようなものを感じる時期があった。この事を、筆者も含めて「仙台クオリティー」と表現し、我がチームながら皮肉の材料とする事もあったが、今季はここまで、そんな事を裏付ける状況には至っていない。

リーグ開幕戦のジュビロ磐田戦では、相手側に、前年の得点王であるFW前田や、ジウシーニョが居なかった。また、ホーム開幕戦の大宮戦では、DF塚本という離脱選手があった。だが、共に仙台らしい堅守を見せ、苦しいながらもリードを守って勝ちきった。

半面、今季現時点のベストメンバーで試合に臨んだ京都には、ディエゴに決勝点を許し、敗れ去っている。

これは、必ずしも「相手に欠場選手が出る事を期待する」ものではない。ただ、一つの状況として、そういう部分があり、そこは間違いなく相手も判っているポイントである以上、その状況をうまく突いて勝利に導く努力をする事は、極めて全うな戦い方であり、責められる要素は微塵もない。

むしろ逆に、相手の主力に欠場選手が居るからこそ、難しくなる部分もある。当然、相手はそのウィークポイントを埋めようと、必至に対策を講じてくる。だが、敗戦となった場合、そういう部分は往々にして陰を潜め、結果だけを見られて「相手に主力の欠場があっても勝てないのか」と、それこそ皮肉の材料にされる事にも成りかねないのだ。

尚更、負ける訳には行かないのである。

相手が、いつも通りでないからこそ、勝利の方程式を組み立てるのが難しくなる半面、いつも以上の結果を出す事を強く求められる。「相手の主力に欠場あり=一歩勝利に近づいた」と思われがちだが、決してそうではないのだ。

そんな難しい方程式を、仙台は、フェルナンジーニョという武器で「解読」しようとしている。決してその選択を間違っているとは思わないし、むしろ、先発で見てみたかった選手だ。万博を知り尽くしている彼だからこそ、今節の先発を任せたいと考える事に異論は無い。

最後に、1点だけ、チームにコメントを送りたい。それは「この時期の17時キックオフ、万博という会場の雰囲気」についてである。

忘れもしない、昨年末の天皇杯での対戦。冬のあの時期の16時という時間帯で、西日が非常に厳しい事を、ベガルタは事前に知らず、そしてガンバは知っていた。前半、西日を背に受けて攻撃するガンバに対し、仙台は「太陽光線という伏兵」との戦いも余儀なくされた。その結果、早い時間帯にルーカスに豪快なオーバーヘッドによる失点を喫し、その後同点とする粘りを見せたものの、追加点を許して敗退した。

あのときの教訓を、決して忘れてはならない。なにぶん万博は、仙台にとって、初めての会場である。用意周到に、事前に情報を集めておく事に憂いはない。それこそ、フェルナンジーニョからその辺の事情を聞き出してもよいだろう。

京都戦でチームがみせてくれた、仙台の攻撃の多様性は、必ずや結果を産む最短ルートとなるはずだ。それを信じて、今は、キックオフの刻を待とう。




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