訪問者数:

ページビュー:

G大阪2-2仙台 PK、PK、PK!予想外なPK合戦によるシーソーゲームの結果は、後半ロスタイムの仙台の執念のCKから生まれたPKにより、貴重な勝ち点1を持ち帰る事に。流れからの得点が獲れない課題を残しつつも、最後まで諦めない粘りは、今後に繋がる好材料か。

トラックバック(0)
■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村

先制点となる、54分(後半9分)の梁のPKが決まったとき、「絶対に2点目が必要」と感じていた。ルーカスも、ペドロジュニオールもいない、手負いのガンバが相手とはいえ、無失点勝利などという甘い期待は、始めからしてはいなかったからである。

だが、まさか、PKで得た得点をPKで取り返され、そしてその数分後に逆転される事など、到底、夢にも思わなかった。

78分(後半33分)。ガンバの素早いパスワークの前に、ボランチ富田の反応が遅れ、うかつにも自陣PA内でPAを与えるファウルを犯してしまった。ただここは、仮に富田でなくとも結果は同じだったかもしれない。日本代表・遠藤が「ダイレクトで仙台PA内の橋本へ出したパス」の判断の良さは、結果として、PK判定を取られても文句の言えない、素晴らしいものであった。

更に、ACLでハットトリックを達成したFW平井に、豪快なダイレクトボレーを決められてしまい、逆転を許す。

だが、おそらく昨年までなら、ここで力尽きて敗戦を喫したであろうが、最後まで粘りを見せた仙台に、ケガから復帰したばかりのガンバ大阪センターバック・山口のハンドによるPK判定という「ご褒美」が舞い込んだ。

先制しながら、逆転を許すという最悪の展開においても、最後まで諦めない気持ちが呼んだ、執念のPK。これを梁がきっちり決め、2-2のドローで試合を終える。

仙台先行の1-0で迎えた79分(後半34分)から、実にドラスティックな得点の応酬劇。今季から適用されている「手を使ったファイルには厳しく裁定」という基準がもたらした部分もあるとは思うが、まさか、PK合戦によるシーソーゲームになるなど、正直、思いもよらなかった。

ただこの試合を、単純に「劇的で面白かった」で済ますのは、非常に勿体ない。

まず、仙台の2得点には、しっかりとフェルナンジーニョが絡んでいた事。古巣との対戦という事もあってか、この日はキャプテンマークも任されたフェルナンジーニョだったが、その類い希なるスピードとテクニックを駆使し、確実に前線での攻撃に色を付けていた。ただ、試合前半はガンバのパスワークに翻弄され、フェルナンジーニョが効いてくるのには時間を要した。

後半に入り、54分(後半9分)のPKは、敵陣内でフェルナンジーニョが倒されて得たもの。そして後半ロスタイムに得たPKは、フェルナンジーニョが蹴ったCKから生まれたもの。従って仙台の2得点は、事実上「彼の2アシスト」という事になる。流石に、J1経験者だ。新チームに溶け込むのも早く、間違いなく即戦力と言える存在である。先発起用は成功だったと言えよう。

もし、後半ロスタイムの山口のハンドが無かったとしても、その先には仙台の選手がきちんと2人も詰めていた事から、いずれにせよ同点となっていた可能性は高い。梁のCKの精度と同様、フェルナンジーニョにもセットプレーの精度の高さ感じた。今後も、貴重なオプション、いやもしかしたら、このまま先発定着もあるかもしれない。

そして、これは失点シーンではあるのだが、85分(後半40分)にガンバ平井に決められたゴールは、右サイドバックの加地から、中央の平井に、速くかつ正確なグラウンダーのクロス供給から生まれたもの。ACLの勢いをそのままにやられた、平井の見事なダイレクトボレーシュートではあったが、それを演出した加地の判断の速さと、精度の高いクロス供給には、正直、脱帽ものであった。

これが、J1で優勝争いをするチームの底力。1失点目のPKを与えた場面でも、日本代表・遠藤のダイレクトパスから生まれたものであり、2失点目も含め、J2ではなかなかお目にかかれない、レベルの高いプレーから生まれたものであった。

そして仙台は、そんなチームから、しっかりと勝ち点1をもぎ取った。もっと強かになれれば、先制点を奪ったあと、そのまま逃げ切り勝利も出来た事であろう。が、おそらく、これが今の仙台の「実力の程」ではないだろうか。

J1で優勝争いをするには、まだまだ力不足。それでも少しずつではあるが、J1の舞台での経験を積み重ね、勝ち点を積み上げられるようになってきている。まだ、4試合を消化したばかり。一応、暫定ながら5位という好位置をキープしてはいるが、まだまだ順位を気にする時期ではない。

今は、「J1での戦い方」を、実戦の中で学習している最中。もしかしたら、現状のセレッソ大阪のように、1勝も出来ないままで推移していたかもしれないのだが、ここまで2勝1分1敗と、まずまずの成績で推移している。

このあとは、ナビスコカップ・新潟戦を挟んで、いよいよホーム鹿島戦である。

情報によれば、鹿島はFWマルキーニョスの父親の急逝により、急遽母国ブラジルへの帰国が決まったとの事。今週のACLの不出場は避けられない模様で、もしかしたら、仙台戦も難しいかもしれない。

(それにしても、今季の仙台は、相手主力に欠場する選手の多い事、多い事・・)

それでも、マルキーニョスの離脱だけで、鹿島の大幅な戦力ダウンになる訳ではないだろう。あの遠藤康(仙台市・塩釜FC出身)も、とうとうリーグ戦で結果を出した。4月4日の宮スタでの対戦では、地元凱旋を果たし、間違いなく出てくるだろう。今節の平井のような「J1級ゴール」を喰らわないよう、万全の準備が必要だ。ある意味、マルキーニョスよりも怖い存在である。

ここまで4戦を消化し、うまくフェルナンジーニョも「先発で試運転」する事ができた。鹿島戦を控え、決して悪いチーム状況ではない。流れからの得点が獲れていない事も、逆に考えれば、PKを含むセットプレーだけで7点を叩き出しているのは、ある意味で驚異だ。ここに「流れからの得点力」も加わり始めれば、J1チーム得点ランキングでトップに躍り出る事も夢では無くなる。事実、梁はPK3本を含む4得点で、現時点ではJ1の得点王なのだ。

そして仙台には、4節終了時点ながら、ここまで「全試合で得点中」という好状況も後押ししている。調べてみたところ、4節終了時点で、無得点試合のないチーム(つまり全試合で得点を挙げているチーム)は、仙台・鹿島・名古屋・広島の4チームだけ。このうち、名古屋-広島はACLの日程の関係で第4節が未消化であり、それぞれ1試合少ないため、4節を全て消化しての毎試合得点を挙げているチームは、なんと、仙台と鹿島だけなのだ。そしてチーム総得点も、7点同士で鹿島と並んでいるのだ。

これは、決して過信の材料にしてはいけないが、自信の一旦にするのは構わないだろう。なんだかんだ言っても、仙台には、セットプレーという強力な武器があり、それが今季のここまでの戦いの礎になっているのは言うまでもない。また、前回ワールドカップでの全得点の4割がセットプレーによるものである事を考えれば、セットプレーでの得点力が如何に重要かを物語っている。

今は、セットプレーにでも何にでもすがって、とにかく勝ち点の上積みを我慢強く行っていくしかないのだ。相手が例え鹿島であっても、我慢強く守備を行い、そしてセットプレーで得点や勝ち点を奪えれば、それはまた次への自信になる。そして案外、あの鹿島を倒すには、そういう戦術でも構わないのではないだろうか。

決して、綺麗なゴールや綺麗な勝ち方で無くとも良い。
自信を以て、鹿島戦に臨もう。

ところでその前に、ナビスコカップ・新潟戦を「上手に消化」してからとなる。もちろん、この大会を「単なる消化試合」にしてはいけない。鹿島戦へ向けた、大事な強化試合という意味は多分に含んでいる。

ここで起用される選手や、その内容によって、鹿島戦の戦い方が見えてくる、とも思っている。

大事なのは、最後まで諦めない姿勢。それを、ナビスコカップでも、鹿島戦でも見せられれば、仙台が今いる順位が決してフロックで無い事を、内外に示す事ができよう。




■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村