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第5節vs鹿島戦プレビュー J最強軍団、襲来。今季、未だ負け知らずで隙の見当たらない常勝チームから、決定力の何たるかを如何に学ぶ事ができるか。昨年のJ1チャンピオンと、昨年のJ2チャンピオンが、満を持して激突する。

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仙台の街に、ようやく春が訪れた。もう少しで桜前線も到達しようかというこの時期に、一足早く「突風」が吹き荒れようとしている。その突風とは、昨年のJ1チャンピオン・鹿島アントラーズ。ACLも含め、今季未だ負けなしの常勝チームは、ベテランと若手の融合も見事にこなし、どこにも隙を作らない、堅実なチーム作りを進めている。

現在、J1三連覇中のこの強豪は、今季はJ1優勝とACL優勝のダブル戴冠を目論み、J1ではここまで3勝1分と、ほぼ完璧にリーグを消化中。唯一の1分も、試合終盤に京都に同点とされてしまったものであり、試合内容自体は鹿島ペース。とても、ACLと一緒に試合をこなしているとは思えない強さである。(そのACLも、なんと開幕から4連勝を達成し、早々に決勝トーナメント進出を決めてしまった)

そんなチームを、宮城スタジアムに迎えての一戦となる。今季初の宮スタ開催となるが、昨年の運営経験を活かし、今季は万全の集客体制で臨む。ベガルタの試合開催としては、初めて「パーク・アンド・バスライド」を採用し、遠地からの乗用車組を、滞りなくスタジアムへ輸送する計画である。果たして、入場者数の行方は。

この試合の前に、平日開催のナビスコカップ・新潟戦を消化している仙台。鹿島もアウェイでACLに臨んでおり、条件面では五分か。疲労による影響は、言い訳にもならないだろう。

ところで、疲労の影響という意味では、新潟戦のレポートでは書かなかったのだが、梁が先発出場し、そのまま90分をこなした事に、類まれなる鉄人ぶりを感じる。日曜日のアウェイG大阪戦から中2日の出場だっただけに、温存した関口と違い「酷使」の感も否めなかったが、この程度で休みが必要になるのなら、とても2年以上の連続先発出場など果たせてはいないだろう。また、それだけ仙台は「チーム・梁」なのだろうと、つくづく実感する。そして、当然のように、今節の鹿島戦も先発出場する事だろう。

気になる先発メンバー、特にFWの組み合わせについての話となるが、どうやら、新潟戦の先発2トップを飾った、フェルナンジーニョと中原の組み合わせそのままとなる模様。そして、中島はベンチからスタートなる様子だ。

そしてここに、「今季の新たなる顔」が絡んできそうだ。それが、FW平瀬である。昨年末の腕の手術、そして加療期間を経て、ここへ来てようやく復活。そして、なんとこの鹿島戦で、ベンチ入りを果たしそうだと言うのだ。

今週の紅白戦では、主力組の2トップに、フェルナンジーニョと中原。そして交代枠として、中島と平瀬という組み合わせを試した模様。という事は、監督はこの試合の切り札として、「鹿島出身のFW2枚」を懐に忍ばせて置くつもりらしい。

この組み合わせの場合、どうしても平瀬がサイドでゲームメークする印象があり、そうなると、中島がフィニッシュ要員なのか?と、些かの不安を感じなくもない。が、考えてみれば、昨年の中島の得点のほとんどが「決勝点」であった事に気付く。運があれば、平瀬→中島のラインで、ゴールが産まれる、なんて事も、予想できなくもない話である。現在、リーグ開幕戦の梁の26秒弾やPKを含め、ここまでの7得点全てがセットプレーであり、しかもそのうちFWの得点といえるのは、中原の1点に留まる。(フェルナンジーニョはMF登録のため、敢えてFWとしては見なさない事にする)

流れの中からの、かつFWの得点が産まれるのは、果たして何時の事か。それが、この鹿島戦で訪れるのか。鹿島の失点の少なさ(現在、4試合消化で2失点)を考えると、実質、1点を獲れるか獲れないか、というあたりが現実的な見方となるだろう。

むしろ心配なのは、仙台の持ち味である粘り強い堅守が、果たして鹿島の攻撃陣に通用するのかどうか、という点。結局は先発してきそうなFWマルキーニョス初め、興梠や大迫、そしてあの遠藤康など、決定力の見本市のような豪華攻撃陣を前に、仙台が如何に無失点を貫けるのかという部分が、この試合を見届ける各メディアやサポーターの関心事の一つである事に、間違いは無いと思われる。

また、この試合の観戦ポイントとして「鹿島の決定力」を挙げたい。できれば、仙台が相手チームにゴールを割られるシーンなど見たくもないものだが、あの鹿島を前に、とても無失点で切り抜けられるとは思っていない。(=初めから諦めている訳ではないので、その点は平にご容赦)隙あらば、どんどんシュートを打ってくる。しかも、ちゃんと枠に飛ぶ、精度の高いものを。その「可能性を感じる」シュートが、どのような展開から、どのようなポジションと体勢、そしてタイミングで打ってくるものなのか。それを観て欲しいのだ。

そしてそのプレーを、仙台のFW陣に、しっかりと学習して欲しいと思っている。

この対戦は、単なるリーグ戦の一試合ではない。決定力のなんたるかを、相手が目の前で披露してくれる、数少ない機会なのだ。この試合に限っては、相手の攻撃力は決して「敵対するもの」ではなく、むしろ「決定力の講師」である。相手から、そのアイデアや技を、しっかりと盗み獲って欲しい。

そしてあわよくば、その「学習の成果」を、この試合の中で活かして欲しいものだ。

勝つに越したことはない。が、勝利意外にも大事なものがある。次に繋がる収穫を、どう得るか、である。

筆者はこの試合に、その「勝利以外の収穫」を見て取りたい。相手は、現在間違いなくJ最高の決定力を持つチームだ。そのプレーの魅力は、おそらく、現在の日本代表をも凌ぐものだろう。その意味でこの試合は、日本代表の試合を招致するよりも、人気度の高いカードになるのではないか。となると仙台としては、決して恥ずかしい試合は出来ない。持ち得る力量を全て吐き出し、全力で鹿島にぶつかっていこう。

前述してきた事を含め、言いたい事を整理すると、筆者としてこの試合に求めるものは、大きく3点である。

・相手の「決定力」をしっかりと受け止め、そして糧とすること。
・いつも以上に、我慢強い守備を求められるが、守備的になり過ぎないこと。
・できれば、流れの中からFW陣に得点が産まれること。そして勝つこと。

監督はもしかしたら、ベンチ入りを想定している中島・平瀬ら「鹿島出身組の得点」での勝利を目論んでいるかもしれない。監督自身も、鹿島は「古巣」であり、恩返しの意味で、良い試合をしたいと望んでいるはずだ。だが、良い試合をするだけでなく、しっかりと相手から学習する姿勢も、選手に教えて欲しい。

この一戦を、単なる「恩返しの場」にしてはならない。今季最大の「決定力の学習試合」なのだ。この機会を逃しては勿体無い。

この試合が終わった刻の、勝ち点の行方はまだ判らない。が、勝ち点の行方よりも、高い決定力を持つチームによる「サッカーの醍醐味」を、純粋に味わいたいと思っている。

そしてできれば、その醍醐味を味わったあとのお土産として「勝ち点3」が転がり込んで来てくれれば、なお素晴らしい一日として記憶に残るのだが、果たしてその行方や如何に。




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