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【ナビスコ杯予選第4節】仙台1-0FC東京 関口、前半5分にJ1初ゴールを決める。平瀬1トップに太田・フェル・関口の2列目が絡んで、魅力たっぷりな攻撃を展開。公式戦9試合ぶりの勝利は、梁不在を感じさせない、仙台・反攻の狼煙か。

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W杯による中断期間突入後の初戦、ナビスコカップ第4節。vsFC東京戦は、ホーム・ユアテックスタジアム仙台にて開催された。平瀬の1トップには大いに期待していたが、その期待を裏切る事なく、2列目の太田・フェル・関口が見事に連動し、素早いパスを繋いでFC東京の裏を積極的に狙い続けた。

そして、「結果」はいきなり訪れる。エリゼウのロングフィードに、関口が満点のポストプレーを披露し、これをなんと、フェルナンジーニョとのワン・ツーで、一気にFC東京の最終ラインの裏へ抜け出す事に成功。置いて行かれたFC東京守備陣は、関口のスピードに対応する事を許されず、GK権田と1対1となった関口の右足から、貴重な先制弾が産まれる。

その刻、前半5分。鮮やかな攻撃から繰り出された、早い時間帯での先制点劇に、少ないながらも集まった仙台サポーターが大いに酔いしれた。

この試合は、相手となるFC東京側に、主力欠場の影響が見て取れた。日本代表に選手された、今野と長友の2名が居ない事により、4バックの最終ラインの顔触れは、一気に2枚も替わる事に。もっとも、そんな事は戦前からお互いが判っていた事で、「梁の居ない仙台 vs 今野・長友の居ないFC東京」という構図の中、如何にお互いが、相手のウィークポイントを突いて先制点を挙げるか、という点が、最大のチェック・ポイントであった。

そんな中、幸先良く先制点を挙げる事に成功した仙台だったが、その後の奮闘の虚しく、前半20分くらいからは、次第にFC東京側に落ち着きが戻り、徐々に押し戻されるようになっていく。

石川直宏・羽生直剛ら中盤陣の圧力は予想以上で、何度も枠内にシュートを撃たれる場面が散見されるように。しかし、この日はFC東京・GK権田と共に、林卓人が、神懸かりなスーパーセーブを連発し、最後まで、FC東京に起死回生のゴールを許さなかった。お互いに試合終盤まで最終ラインを高く維持し、プレーフィールドをコンパクトに保つ展開。普通なら、試合終盤になると、攻めたい攻撃陣と守りたい守備陣との間に間延びが生じ、カウンターの応酬に成りやすい展開が散見されるが、このカードではそんな状況は見受けられず、最後まで締まった試合として、好感の持てる内容を展開していた。

試合終盤には、我らがミスター・ベガルタ、千葉直樹選手に、マルセイユ・ルーレット「もどき」なプレーも観られ、観客を大いに沸かせてくれていた。

とにもかくにも、実に9試合ぶりの公式戦勝利を得た仙台。久しぶりのオーラの味は、実に格別なものであった。

梁が居ない事で、再構築された攻撃陣。この日は平瀬の1トップに、太田・フェル・関口と、2列目からの飛び出しに期待できるトリオを並べての挑戦であったが、見事にハマったと見て良いだろう。

梁が抜けた事により、指揮官に思い切った組み替えを実践する決断が産まれたのだろう。むしろ、その決断力を、リーグ戦の最中にやって貰いたかったくらいである。(=決して「梁を外せ」と言っている訳ではないので誤解の無きよう)

この勝利を導くポイントとなったのは、「1トップ+2列目に3枚」という、トップ下を置いた形態にした事。だが実は、1トップに座った平瀬は、サイドに流れてのチャンスメーカーという仕事も好きな選手であり、決して、フォワードとしての得点を狙う仕事だけに徹していた訳ではない。つまり、この日の仙台の布陣は「2列目の3枚+フリーマン平瀬」という、実質、ゼロ・トップの布陣であったとも言える。誰がターゲットなのか、相手の読みを攪乱する上で、仙台のこの作戦は、大いに当たったとみて差し支えは無いだろう。事実、ターゲットかと思われた平瀬ではなく、サイドの関口がポスト役&フィニッシャー役として先制点を決めた事から、FC東京側の思惑を完全に外してやった格好になったのではないだろうか。

そして個人的には、この一勝を挙げた最大の要因には、何と言っても「中島を先発から外した事+ベンチの中島を起用しなかった事」にあると考えている。

決して、ゴールの決められない中島を糾弾する訳ではない。ただ言いたいのは、仙台の攻撃陣を構成するにあたって、あまりにも中島起用に傾倒する癖のある指揮官が、この日は中島を一切使わなかった結果、9試合ぶりに勝利を掴んだ事を、今後どのように活かしていくのかを見守って行きたい、という事である。

サポーターら周辺の目からすれば、「中島を使わなかった=久しぶりに勝利を得た」という方程式が、脳内にて簡単に成立している。実際、中島に替わって起用されたと考えられるフェルナンジーニョが、関口先制弾のお膳立てをしている事からも、「中島不要論+フェル待望論」が強く出てくるであろう事は、決して否定できない。

だが、本当に大事なのは「中島が不要なのではなく、勝つために必要な選手を先発させなかった」事にある。

もっとも必要だったのは、フェルナンジーニョの先発起用であったはずで、それを望んでいるサポーターは、決して少なくはなかったはずだ。

今後、仙台がこの1勝を足掛かりとして、再び今季リーグ序盤のような躍進を遂げるためには、今日のような試合で得た教訓を忘れず、常に全選手にチャンスを与えながら、調子の良い選手を思いきって起用していく事が大事だと思っている。

例えば、永井に替わって入った富田。一体、最後の公式戦出場はいつだったかと思い出すのが難しいほど、しばらく永井にポジションを奪われていたが、今週土曜日のC大阪戦を見据えてか、とうとう再出場を果たした。ピッチに立って、いきなり相手にパスを渡してしまうというチョンボはあったものの、元気な富田が戻ってきた事については、素直に嬉しいと感じている。

また、疲れの見えた太田に替わって入った、高橋義希。出場時間は短かったが、試合のクローズをきちんとこなしてくれた。

リーグ戦の順位に影響しない、せっかくの大会である。起用できる選手をどんどん起用し、チャンスを全ての選手に与えるくらいの気持ちで臨むくらいで、丁度良いと考えている。その意味において、中島を無理に起用しなかった指揮官の判断には、敬意を表したい。

そして、試合はまたすぐにやってくる。中2日で、今度はアウェイC大阪戦(長居)。今節のメンバーを中心とし、また一部の選手を入れ替えて臨む事になるだろう。

今度は、MCLの山形戦で異彩を放っていた、三澤選手にもチャンスを与えてやって欲しい。

梁を欠く事態になった事で、逆に、仙台というチームが活性化された感も受ける。この勝利を良いきっかけとし、まずは、ナビスコカップ予選を2位以内で突破できるよう、最善の策を講じて、次節に臨んで貰いたい。

リーグ戦こそ中断しているが、仙台の戦いに中断は無い。リーグ戦再開時には、いきなり東北ダービーが待ち受けている。この日、アウェイながら浦和を破った山形の結果を受け、決して楽に勝てる相手では無い事を再確認した。

この中断期間の間に、先発の顔触れが大きく変わる可能性もある。だが、勝てるメンバーであれば、誰が台頭して来てくれても構わない。そんなニュー・カマーの出現を願いつつ、ナビスコカップ予選の残り3戦を見守りたい。

中断期間が明けた時、仙台が纏っている衣の色は、果たして「希望」か、それとも「絶望」か-。

その行く末を握っている要素は、「指揮官の選手起用の思い切りの良さ」だと考えている。決して、一部のお気に入りの選手起用に固執する事なく、全選手を活かす起用を、戦術を、そして采配を。




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