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敗戦の引導に等しい3失点目が決まった時、有り得ない失点の仕方のオンパレードに、「いったい"仙台の堅守"とは何だったのか?」と、自問自答していた。
2試合連続での3失点。しかも今節は流れからの失点は無く、PK・FK・CKを、全て新潟のエース、マルシオ・リシャルデス1人にやられてのものだった。
あまりにも屈辱的過ぎるハットトリック。聞けば、全てセットプレーからのハットトリックは、J史上初でもあるらしい。
もっとも、仙台にとっては2戦続けて相手の引き立て役を買ってしまい、サポーターにとっても辛い夏の夜となってしまった。
いったい、何が行けなかったのか?どこが改善のポイントなのか?
そこを問う前に、復調の兆しが見られる攻撃陣について、おさらいしておきたい。
まず、来日初先発・初ゴールを決めた、FW朴成鎬の得点シーンだが、なんと関口に代わって投入された、これまた仙台では初先発のMF高橋義希の絶妙なラストパスによるもの。前半36分にこれが決まり、ハーフタイムを1-0で折り返した。
また、後半26分には、W杯帰りの梁のCKから、エリゼウのヘッドが炸裂し、2点目もゲット。そもそもリーグ戦での2得点は、最後に勝ったホーム鹿島戦(4/4)以来。また梁は、1点目の朴成鎬のゴールのアシストを決めた高橋へボールを供給しており、この日の全2得点に絡む活躍。やはり「仙台の攻撃の核は梁」である事を、この試合でも再確認するに至った。
だが、ハーフタイムを迎えた時点で「今日は勝てそう」などと言う、甘い考えが筆者の脳裏を過ぎっていた事については、大いに反省しなければならない。その甘い考えは、前節の山形戦で1-1で折り返した時と同様、後半の45分だけで見事に打ち砕かれる事になる。
後半2分。千葉が自陣エリア内で新潟FW矢野を倒してしまい、PKを与えて失点すると、今度は菅井がゴール前正面の位置で、痛恨のファウル献上。ここで与えたFKを豪快に決められてしまい、あっという間に2失点。前半を1-0で折り返した"貯金"が、逆に借金へと変わってしまった。
その後、梁のCKからエリゼウが頭で合わせて同点とするも、8分と表示されて会場全体がどよめいた後半ロスタイム。与えたCKから、新潟のマルシオ・リシャルデスがなんとそのCKを仙台ゴールに直接ねじ込むという妙技を見せる。
PKを含む3失点。それも、マルシオ・リシャルデスにセットプレーだけでハットトリックを許すという、仙台の「名脇役ぶり」を如何なく発揮しての劇的な逆転負けを喫してしまった。
ほぼ4ヶ月ぶりの2得点の試合だと言うのに、2試合連続での3失点では、勝てる試合も勝てない。いったい何が悪かったのか?
一見、「セットプレーからの3失点」である事を理由に、ある程度やむなしの判断を下す諸氏も居るが、問題の根底は、その「セットプレーを与えるに至った守備の緩慢さ」にある。
3失点目となったCKについては、相手の攻撃をかわすため、ある程度意図的にCKに逃げる場合もある。よって、3失点目については、もう相手の精度を褒めるしかない。(それでも、林のポジショニングの問題は残るのだが。。。)
問題なのは、1失点目に繋がったPKと、2失点目に繋がったFKを与えた、守備である。
自陣内の危険な位置でファウルを犯し、相手にセットプレーの機会を与える事は、極力さけるべきだ。だが、山形戦とこの新潟戦の守備面では、相手のチャンスメークを早めに潰す意識に欠如が見られ、その結果、相手にそのチャンスを失点に結び付けられてしまった。
特にこの新潟戦では、相手が「サイドから攻めてくる」事が判っているのに、そのサイドからの中央へのボール供給を止める事ができず、結果として、自陣ゴール前中央で新潟にチャンスメークさせてしまった。
守備への集中が出来ていれば、もっと早い段階で、相手の攻撃の目を潰す事が出来たはずだ。この2戦連続の3失点の要因は、ここにある。
一般的に、相手にセットプレーを与えてしまった場合、J2では、相手の精度の無さやミスなどにより、失点に繋がるケースは割と低いが、J1ではそうは行かない。精度の高いプレーを連発するチームが多く、セットプレーを与える→即失点、というシーンは、J2の比では無い。今節、まさにその「痛み」を再確認する事になった一戦となってしまった。
久しぶりの勝利を期待し、4ヶ月ぶりのリーグ戦勝利に期待して集まった、17,000 を越えるサポーターに、またしても勝利をプレゼントする事が出来なかった仙台。
だが、下を向いている余裕など無く、中2日で試合はすぐにやってくる。
幸い、ホーム連戦である。相手は佐藤寿人率いる、あのサンフレッチェ広島だが、今の仙台のままでは、相手がどこかに関係なく、またマルチ失点を易々と許してしまうだろう。
攻撃面では、梁の復帰や、高橋義希・朴成鎬ら今季加入組の先発起用のメドが立ち、またそこから結果も産まれている事から、このまま突き進んで欲しい。こちらについては、心配していない。あわよくば、この日もベンチ入りが適わなかったMF三沢を、こんどこそベンチ入りさせて欲しいくらいである。
翻って、守備面。こちらについては、中2日という事もあり、出場停止となる菅井直樹を含め、一部の選手を入れ替えて臨んだほうが良さそうだ。特に、フル出場したセンターバックのうち、どちらかは渡辺広大にスイッチしても良いだろう。替えるなら、コミュニケーションの部分を考慮し、エリゼウ→広大か。
また、気分転換という意味で、GKを林から桜井に替えるのも良いかもしれない。更には、相手が広島という事で、敵地であるビッグアーチで、唯一のトップ試合先発出場を果たし、そして勝利に貢献した実績を持つ、萩原に替えても面白いかもしれない。
いずれにせよ重要なのは、「守備への意識と集中をもっと高める事」にある。
相手の攻撃パターンを素早く察知し、その攻撃の芽を早めに潰す意識の高さが求められる。そうでなければ、一瞬で裏に抜け出すFW佐藤寿人の嗅覚にヤラれる事だろう。
そういえば、広島との対戦は、2008年のJ2での対戦以来となる。本来なら、J1での広島との対戦を楽しみたいところであるのだが、そんな余裕など微塵もない仙台にとっては、食って掛かる獲物の中の一つでしかない。
寿人には申し訳ないが、仙台再浮上のためのきっかけとするため、この試合はなんとしてでも勝たなければならない。
それにしても、「1勝を挙げる事」が、こんなに難しいリーグであるとは。。。
それだけに、J1で1勝を挙げる事の意味は、J2時代のそれよりも、何倍もの喜びをもたらしてくれる。
あの感動を、もう一度-。
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