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第15節vs広島戦プレビュー J1の舞台での"ユアスタ凱旋"を果たす、FW佐藤寿人。だがそれを懐かしみ、愉しむ余裕のない仙台は、10戦ぶりのリーグ戦勝利を、虎視眈々と目指すのみ。降格圏突入か。それとも再浮上か。名実共に「背水の陣」となる、天下分け目の7月最終戦。

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J1の舞台で、FW佐藤寿人、ユアスタ凱旋-。

"この刻"が来るのを、彼が仙台を去った時から、彼本人と共に、心待ちにしていたサポーターは多いはずだ。2008年のJ2の舞台で、一旦は彼のユアスタ凱旋が実現はしているものの、広島の事故的なJ2降格により実現したものであり、佐藤寿人、そして仙台にとっても、不本意な形での再会であった。

そして今季、満を持しての「佐藤寿人、J1の舞台でのユアスタ凱旋」が実現。他のチームと比べても、仙台は「去っていった選手に暖かい」と言われており、特に仙台で活躍した選手は、退団後もその存在や後の活躍ぶりは、常に語り草になる。

6年前、広島に移籍して行った、FW佐藤寿人も、その一人である。

だが、残念ながら、そんな同窓会的な余韻を愉しむ余裕など全く無い状況で、彼を迎える事になってしまった。現在、リーグ戦9戦勝ち無し。リーグ戦再開後の2戦を連敗とした事により、順位も15位へ後退した。

「もう、後が無い-」

誰しもが、そう感じているだろう。負けたくない。いや、勝たなければならない。仙台が今季迎える相手は、「過去の友」であると同時に、「目の前の敵」なのだ。

今節迎える、その敵の現状だが、リーグ戦の再開試合(開催延期となっていた第11節)こそ、ホームでセレッソ大阪に5失点と大敗し、「らしくない」ところを見せてしまったが、その後の2戦では横浜FM、そして浦和といった強豪に続けて無失点勝利を達成しており、完全に我を思い出した状況にて、仙台に乗り込んでくる。

広島の選手一行は、既に県内入りしており、某所にて調整中との事。ここでは敢えて場所は書かないが、中2日となるアウェイ連戦のため、広島に戻る事なく、移動の距離を短くして選手疲労の軽減を考えるあたり、当たり前と言えば当たり前なのだが、それだけ広島の選手のコンディション低下に期待はできない。万全の状態で臨んでくるだろう。

だが、仙台としても、ホーム連戦。コンディション面での不安は心配せず、また前節も敗戦こそ喫したものの、新加入のFW朴成鎬の来日初ゴールや、高橋義希の躍動、そして何より、リーグ戦で1試合2得点は、実に4月4日以来の事でもあり、関口が居ないにも関わらず、攻撃面での改善が進んでいる事が判る。今節、もし関口が復帰するようであれば(いや、相手があの佐藤寿人なら、なおさら彼は先発復帰を果たしたいはずなのだが)、更に楽しみな攻撃陣の躍動に期待できるというものである。

翻って、2戦連続で3失点と、崩壊状態の仙台守備陣。もっとも、前線からの守備も必要なJリーグのサッカーにおいて、攻撃陣の守備参加も必須である事から、2戦連続3失点の責任が攻撃陣には無いとは言えない。

だがやはり、最終ラインとボランチ2枚、そしてゴールキーパーに圧し掛かる、失点への責任は重い。今節の相手となる広島が、直近の2試合で連続無失点を記録している事を考えると、仙台としての失点は、そのまま敗戦に繋がる危険性のあるイベントだ。是非とも回避しなければならない。

折りしも、前節の新潟戦で、右サイドバックの菅井直樹が累積4枚目となり、今節は出場できない。ここにはおそらく田村の起用となるだろうが、筆者個人としては、攻撃的な田村よりも、むしろセンターバックも兼ね備える一柳夢吾の先発起用のほうが、より安定した守備に期待できて良いかもしれない。

もちろん、田村にも期待したい。後半途中の勝負どころで、一柳を田村に替え、右サイドの攻撃性を一気に高めて見たい。もし今節、リスクを負って勝負に出るとしたら「ここ」がポイントになるのではないだろうか。

広島側としても、菅井の出場停止は情報として当然見ており、そこを誰に替えて来るかによって、広島は左サイドの攻撃(仙台の右サイド)性をどう構築するか、積極的に検討してくると思われる。

(田村については、山形戦での右サイドハーフ起用が"失敗"している事もあり、今節もし右サイドバックで起用するにしても、守備面の重視は避けて通れない課題のはず。そこをしっかりとケアしての起用とするか、それとも3バック的にするため一柳を据えるかの、いずれかの選択肢になると予想)

また、もう一つのポイントは「ボランチ」か。

結果論とは言え、前節新潟戦の後半開始早々に、FW矢野を自陣PA内で倒してしまい、PKを与えてしまった千葉直樹。そして最近、どうしてもJ1のスピードについて行き切れずに攻撃参加がめっきり減った、富田晋伍。この2枚の組み合わせで、2試合連続の3失点を喫した事により、何らかのテコ入れがあってもおかしくはない。

ただ、仙台で現在、替えられるボランチと言うと、斉藤・永井くらいしかいない。広島のポゼッションを考えると、辛抱強く守備してくれそうな印象のある選手として、永井よりも斉藤を推する。但し、リーグ戦の試合からは久しく離れており、試合勘の懸念が残る。

予想される試合展開としては、広島に多くの時間でポゼッションを許してしまい、少ないカウンターの機会を如何に有効に使うか、といったところか。J1のチームの中では、必ずしも「中盤の巧さ」に長けているとは、お世辞にも言えない仙台。となれば、広島から低い位置で奪ったボールを、如何に素早く前線に繋いで(かつ、前線に多くの選手が走りこんで)チャンスを広げるか。しかも、広島の守備への戻りよりも早く、である。

セットプレーで一発ズドン、なんていうシチュエーションでもなければ、基本的にはカウンターが如何に嵌るかに、仙台の勝機が掛かっている。J1の上位チームと同様に、ポゼッションを高めて攻撃的に行くなんていう「夢物語」は、初めから期待していない。(もちろん、最終的にはそこが仙台の目指しているサッカーではあるのだが、チームの総合力として、そこまで出来るほど巧い選手が揃っている訳ではない)

下手なら、下手なりに。

守備で耐え忍び、少ない好機をモノにする戦法くらいしか、今の仙台は採る事はできないだろう。

もっとも、そんな中でも、小さな光が。敗戦とはなったものの、前節の新潟戦にて、先制弾を叩き込んだ、FW朴成鎬の存在である。かれのようなタイプは、仙台ではここ数年在籍がなく、他のチームも情報が少ないだろう。もちろん、早速得点を挙げた事によって、よりマークが厳しくなる事は、想定のうち。その上でなお、カウンターの場面において、彼の足下の巧さは、十分にJ1の舞台で通用するはずである。

彼を、どう活かすか。仙台の再浮上は、その1点に賭かっていると言っても、過言は無いかもしれない。

理想のサッカーを追い求めるのではなく、まず、堅実なサッカーからの建て直しを。

活かせる武器は全て活かし、およそ4ヶ月ぶりの、リーグ戦勝利を-。




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