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【天皇杯】ベガ仙0-1ソニ仙 せっかくの仙台ダービーだったが、ベガルタから見れば"消耗戦"以外の何物でもなく。逆にソニー側からみれば、チームの歴史に残る、華々しい1ページを飾る事に。中3日のベガルタが、中1日のソニーに敗れる"大波乱"。だが、内容は負けて当然の酷評に値するものだった。

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その試合が終わったとき、ソニー仙台サポーターの大歓喜が起こり、ベガルタ仙台サポーターからは大ブーイングが聞こえてきた-。

2010年9月5日。

この日、12年ぶりに相対する「仙台地域を拠点」とするチーム同志のダービーマッチが実現した。ベガルタ仙台 vs ソニー仙台。JFL 時代以来の対戦カードは、宮城県代表として今年の天皇杯に出場したソニー仙台が、1回戦の戦いで福島県代表を2点差から大逆転勝利し、120分の疲労と中1日の連戦をモノともせず、見事にJ1チームであるベガルタ仙台を打ち破り、3回戦進出を果たした。

この結果を受け、ソニー仙台の選手・コーチ陣らの関係者、並びにソニー仙台のサポーターに対し、素直に「おめでとう」を言いたい。どれだけ、公式戦の舞台でベガルタを倒す事を願って来ただろう。ベガルタ仙台から期限付き移籍中のフォワード大久保剛志を始め、「妥当ベガルタ」を目標に、今季の天皇杯を睨み続けてきたに違いない。この日は、ベガルタの出来の悪さを差し引いても、ソニー仙台は120分の連戦を中1日でこなすという逆境を見事にはね除け、内容でもベガルタを大きく上回り、勝利に値する内容で、ベガルタに土を付ける事に成功した。

その違いは、現地で試合を観戦された方なら、誰しもがうなずいてくれる事だろう。運動量、連携性、そして確実にフィニッシュで終わろうとする意識の高さと、絶対にゴールを許さないとする、守備ブロックの堅さ。そこには、「絶対に勝つんだ」という、気持ちの強さすら感じた。

ソニー仙台からしてみれば、相手はカテゴリーが2つも上のチームという事に加え、中1日での連戦を考慮してか、必ずしもガムシャラに攻め上がってくるという印象は無かった。どちらかと言うと、「先に失点してしまうのは、コンディションを考えると致命的」だと言わんばかりに、手堅い守備ブロックで、仙台の攻撃を跳ね返し続ける展開。

ソニー仙台は、中1日の過密日程を念頭に置いた上で、「我慢する試合展開」を敢えて選んだのかもしれない。辛抱強く失点を耐えていれば、いつかかならずチャンスは訪れる。そう信じて、延長戦への突入をも覚悟して臨んできたのかもしれない。

翻って、ベガルタは-。

決して、相手を舐めて掛かっていた訳では無かったと思う。が、終わってみれば、シュートを相手の7本の倍以上となる16本も撃ちながら、結局は無得点でタイムオーバー。この天皇杯2回戦の全カード中、J1で、唯一敗退したチームとなってしまった。

正直、これほどまでに酷い内容を見せ付けられるとは、夢にも思っていなかった。

前線の攻撃の連動性は尽く噛み合わず、シュートに持ち込んでも、相手GKの正面を突くものばかりで、簡単に止められるものがほとんど。それ以前に、個々の局面で良いプレーをみせてくれた、高橋義希選手や三澤純一選手らは、どうしても周囲との連携が今ひとつで、流動的な攻撃は、相当に限定的だった。

またこの日は、腰の不調を押して出場した、ボランチ千葉直樹の出来があまりにも悪く、ミスパスを連発して相手にボールを渡してしまう局面が数多く見られた。斉藤が出場して安定した、大宮戦・湘南戦とは対照的に、この日は彼のポジションから、攻守が「負の方向に逆転する」場面が多分に見られた。

その他、フォワードの朴成鎬と、2列目で出場した高橋義希選手や三澤純一選手らの連携の悪さに加え、左右サイドバックの攻め上がりは、左の朴柱成の限定的なプレーのみとなり、有効に攻撃に絡んだ回数は、片手で数える程度しか無かったと思う。

全般的に、もはやリーグ戦の連勝時のような内容は見られなかった。唯一、1人気を吐いていたのが、MF太田。彼はナビスコカップ第1戦のフル出場から中3日で、この日の120分もフル出場を果たした。そしてその動きは、ナビスコカップ第1戦の後半戦でのフォワードとしての躍動そのままに、実にスピード感溢れる、目の覚めるようなプレーを連発。この試合でゴールが決まるのであれば、彼の足から産まれていた可能性は多分に感じた。

だが、そんな彼の奮闘も虚しく、延長後半1分に、ソニー仙台の桐田に殊勲のヘッドを決められてしまう。

ベガルタのシュートを浴びせ続けられるのを耐えながら、この1点が入るのを、じっと耐え続けたソニー仙台。そしてこの1点が決まると、ベガルタは最後の猛攻を仕掛け始めた。

だが、刻・既に遅し。どんなに攻めても、流れがベガルタに傾く事はなく、そのまま試合はタイムアップ。

それも、余計な事象として、後半24分に途中投入された関口が、なんとこの日に、一発退場のレッドカードを貰い、ナビスコカップ第2戦は出場が適わなくなってしまったのである。

ベガルタにしてみれば、3回戦進出の権利を失っただけでなく、主力の渡辺広大・朴柱成・太田吉彰・朴成鎬ら先発陣が疲弊し切ってしまい、挙げ句の果てに、関口まで出場停止で失う始末。もはや、消耗戦以外の何物でもなくなってしまった。

終わってみれば、ソニー仙台にとっては、12年越しの念願成就の記念日となり、かたや、ベガルタ仙台にとっては、実に詰まらない凡戦となってしまった。

よもや、これだけ明暗がはっきり分かれる事になるとは-。

せめてもの救いは、この天皇杯の敗退の結果により、10月の天皇杯を含めた連戦が回避された点くらい。だがそれ以上に、この天皇杯2回戦において「J1で唯一敗退したチーム」として、実に不名誉な結果を全国に晒してしまった。

この「汚名」は、ナビスコカップのベスト4進出で晴らすしかない。また、リーグ戦再開後の鹿島戦に繋がるような勝ち方が望まれる。

その勝ち方とは、まさしく今回、ソニー仙台にしてやられた「失点を我慢し続けて、どこかで1点を奪い、これを最後まで守り通す戦い方」である。

ナビスコカップのアウェイゴールルールに基づき、仙台がベスト4進出を果たすための近道は、「無失点勝利」である。アウェイゴールを奪っている以上、相手を無失点に抑える事は、非常に大きな意味を持つ。

この「権利」を最大限活かすためにも、絶対に失点してはならない。

この試合においては、「1-0」と「2-0」は、同義である。無失点で勝つなら、1点も2点も変わらないのだ。もし、得点数に意味があるとすれば、それは「3点以上」挙げて、初めて1失点まで許されるという展開になった場合である。

1失点を考慮し、3得点を奪いに行くのか?
それとも、無失点に最大限注意を払い、1得点を守り抜いての勝利を狙いに行くのか?

聡明なサポーター諸氏であれば、どちらがより現実的であるか、すぐにお気付きになる事だろう。

ナビスコカップ第2戦の制し方は、図らずも、仙台ダービーで相対したソニー仙台が、その戦い方を示してくれたように思えて成らない。

天皇杯2回戦で、派手にすっころんでしまったベガルタだが、「転んでもタダでは起きない強かさ」を見せて欲しい。

幸いにも、リーグ戦の順位には全く関係のない大会での連敗なのだ。この「公式戦2連敗」から上手に学び、これをうまくリーグ戦の糧として欲しいものである。




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