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C大阪0-0仙台 「24 vs 3」。8倍差のついたシュート数の雨霰の中、堪え忍んで勝ち取った「勝ち点1」。活きた、名古屋戦の教訓。

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後半。仙台は、シュートを1本も撃つことができなかった-。

決して、攻撃の意欲を失った訳ではない。カウンターチャンスには鋭く攻め上がり、もう少しでフィニッシュ、というシーンは何度か見て取る事は出来た。だが、この試合だけは「超攻撃的なC大阪を止める」事に集中する事で、精一杯だった。

思い起こされるのは、アウェイでの首位・名古屋戦。試合終盤まで1-1としながらも、結局は後半43分に、ミスから小川の決勝点ヘッドを許し、先制しながらも、勝ち点1すら失った、あの試合である。

「超攻撃的な相手に対し、最低限の勝ち点1を持ち帰る」

仙台は今節、まさしくあの「名古屋戦の再試験」のシチュエーションを余儀なくされた。相手の攻撃力が勝っている場合、如何にこれを凌ぎ、引き分けに持ち込んで勝ち点1を獲得するか。そういう選択を迫られる試合というのは、年に何度かある。今節は、まさに、そういう試合になった。

赤嶺やフェルナンジーニョが居るとは言え、仙台の攻撃力は、J1の中では決して上位という訳ではない。あくまでも、昨年から続く「堅守」をベースに戦うチームだ。なので、J1の優勝争いを演じているような、高い攻撃力のあるチームと対峙する際には、どうしても「如何に90分を守りきるか」を最優先に考えざるを得ない。

今節の仙台からは、「とても得点を奪いに行けるような雰囲気」は感じられなかった。むしろ、いつ失点してもおかしくない、一方的に攻め立てられた展開を余儀なくされた。

「名古屋戦の再来」

この試合をみていて、そう感じ取ったサポーター諸氏は、少なく無かったと思う。いや、こと攻撃の迫力に関しては、名古屋のそれよりも、むしろ怖いくらいではなかっただろうか?

途中、2本・3本ほど、バーやポストを直撃されるシーンもあり、特に、後半ロスタイムの、試合終了間際のC大阪のFKのシーンには、肝を冷やした方も多かったと思う。

運にも味方され、かろうじて、失点だけは免れた。結果として 0-0 での終劇となり、名古屋戦の二の舞にだけは成らずに済んだ。

「運が良かっただけ」

この試合を、そう受け取る人も居るだろう。シュートも僅か3本に終わり、しかも後半のシュート数はゼロ。フィニッシュに持ち込む事すら出来なかった中で、得点の臭いなど、するはずも無かった。

だが、結果論ではあるが、今節は「これで良かった」のではないか?

今節は、サイドバックの朴柱成のみならず、ボランチの斉藤までもが足を痙らせてしまうくらい、激しく守勢に廻らせられる展開となった。また、ベンチワークとしても、後半26分の時点で、赤嶺を下げて千葉を投入して守備の枚数を増やすなど、はっきりと「無失点でこの試合を凌ぐぞ」というメッセージをピッチに送った。

そしてこの日は、いつにも増して、GK・林卓人の堅守が光った。撃たれるシュートの大半が枠を捉え、ほんの一瞬でも気を抜けば、ゴールを割られていた。考えてみれば、梁だけでなく、林にとっても「大阪は地元」だった。当然、親や親戚も、試合の応援に駆けつけて来られていたと思われる。林自身としても、いつもより、気合いの入り方が違っていただろう。映像から伝わってくる、我らが正GKのパフォーマンスには、まさしく「神懸かり」的なものを感じた。

この試合を総合的にみた感想としては、「攻撃面での課題を懸念」というよりも、「守備面において、名古屋戦の再試験に合格した」と、好意的に捉えたいと思っている。

残り試合の対戦相手の中では、一番順位が高く、かつ、一番攻撃的なチームと目されるC大阪。仙台の現在の状況を考えれば、「勝ち点3を獲れなかった」と言うよりは、「勝ち点1をもぎ取った」と捉えて差し支えないだろう。今の仙台には、こういう相手から「勝ち点3をもぎ取れる」だけの総合力は無い。(但し、何らかの拍子で得点を挙げ、勝利が転がり込んでくる可能性はあったとは思うが)

この「勝ち点1」に満足する訳ではないが、充分に、次に繋がる内容と結果を得られたのではないだろうか?

むしろ大事なのは、ここからである。

今節の、この勝ち点1を活かすも殺すも、次節から続く「ホーム京都戦・アウェイ神戸戦」の、残留争い対決2連戦の結果次第か。この2連戦を、もし連勝とする事ができれば、今季のJ1残留は、ほぼ確定する。もちろん、数字上の「降格の可能性」は残るが、残された対戦カードの状況を見れば、仙台が有利な立ち位置に居るのは明白だ。

現在の京都も、そして神戸も、得点力という意味では非常に苦しい状況に追い込まれている。そんな中、C大阪の攻撃力を無失点で凌いだ「仙台の堅守」を以てすれば、「完封勝利での連勝」も、決して夢物語ではない。そこへ向けて、今は、自分たちの調子を崩さないように。

良い準備から、良い試合へ。

ラスト7試合となったが、残留確定へ向けて、一歩、一歩。結果を出し続けるのみ、である。




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