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第31節vs清水戦プレビュー シーズン序盤の"大敗の借り"を返す、最大のチャンス到来。勝てば残留確定の可能性もあり、前節の勢いそのままを清水にぶつけたい一戦。やるべき事はただ一つ、惜しみない運動量の放出。

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神戸戦での「ワーストゲーム」から一週間。私たちを待っていたのは、磐田戦での「ベストゲーム」だった。

ほとんど、ギャンブルに近い布陣変更で臨んだ磐田戦は、手薬煉を引いて出場機会を狙っていた選手によって、予想外の好試合となり、今季のナビスコカップ覇者となった磐田を3得点・無失点で下す結果となった。

「やれば出来る」とは、まさにこの事を言うのだろう。本来のチーム力としては、J1の実力者を倒せるだけのポテンシャルは持ち合わせていると信じてはいるが、選手の組合せや、戦術・布陣、そしてメンタルなど、各種要素が複合的に絡み、また、相手のコンディションやピッチ状況などの外的要因も手伝い、必ずしも「望む結果」を得られるとは限らないのが、サッカーという勝負の世界である。

そして、振り返れば「やりたいサッカーが全く出来なかった」と、今季初めて痛感させられたのが、清水との前回対戦であった、第6節のアウェイでの対戦であった。

アウェイでの戦いという事もあり、少し慎重に入りすぎた感もあった試合だったが、それが裏目となり、相手の積極的なミドルシュートに、次から次へと翻弄され、気が付けば5失点の大敗。精神的なダメージも大きく、ここから14戦未勝利の暗黒街道に突入してしまった事は、この試合を振り返られるサポーター、及び各メディアの記者諸氏の誰もが、忘れられない一戦となった。

あれから7ヶ月。仙台は、夏場以降の復調と共に、降格圏からの脱出にも成功し、前節はあのジュビロ磐田を、マルチ得点・無失点で抑え込んでの完勝を達成するに至った。しかも、その前節の神戸戦でのワーストゲームという「トラウマ」を抱えて臨んだ一戦で、である。

前節の磐田戦の快勝劇は、私たちサポーターに、再び、仙台というチームを信じるに値する可能性を秘めているチームである事を証明してくれた。

であるならば、同じ静岡勢である清水をも、ここで倒して見せなければ、せっかく取り戻した「サポーターからの信頼」を再び失う事にも成りかねない。サポーターも含め、持てる力を全て結集して、何としてでも勝利をもぎ取りたい。

この対戦を前に、清水側の状況を整理しておこう。

これは、どこの記事にも書いてある事の繰り返しではあるが、清水はこの一週間で3試合を消化する、ハードスケジュールの最中である。始めの1戦は日曜日、ホーム湘南戦。5-0で快勝し、湘南のJ2降格を決定付けた。2戦目は水曜日、天皇杯。敵地ながら、横浜FMを3-0で下し、同大会8強進出を決めている。

そして迎える、仙台戦。なんとこの試合は、清水側にとってみれば、「中2日で臨む全3試合の、3試合目」に当たるのだ。しかも、水曜日の清水の天皇杯出場メンバーを見る限り、主力の先発布陣は、普段のリーグ戦と大差ない選手構成だった様相(直近のリーグ戦と比較しても3選手の入替があったのみ)。となると、清水の狙いは「疲労面の心配よりも、選手間の連携の完成度への信頼」にある。

であれば、仙台の狙いは「清水の選手間の連携を打ち砕く」事としたい。

今節、仙台がやるべき事は、決して難しい事ではない。シンプルに、「前節・磐田戦の再現を狙う」その1点に尽きる。

もちろん、清水側もこちらの前節の試合内容は、既にスカウティング済みのはず。だが、みなさんもご覧になっただろう。前節の仙台の選手が、まるで「関口が何人もいるかのような、豊富な運動量で磐田を翻弄し続けた」事を。

「判っているけど、止められない」

今節、仙台が狙うべきは、この点にあると考えられる。

シーズン序盤なら、例えホームと言えど「強豪を相手にするので、試合の入りは守備を堅めにして様子見とし・・・」と言ったような、慎重な姿勢もあったかもしれない。が、もう今季は残り4試合で、仙台の第二クールの快調さを見れば、例え今節の相手が、シーズン序盤に大敗を喫した相手であろうとも、遠慮したり、臆する事など、もはや必要の無い事と考える。

キックオフの直後から、決して相手に「攻撃を組み立てる余裕」など与えない、前線からの積極的なチェイシングを見せて欲しい。もちろん、ペース配分は必要だ。しかし、今節で肝心なのは、「清水側の連戦の状況を考えれば、清水の選手から、早くに体力を奪う」事が肝要と考える。

最低限、試合の前半を 0-0 で迎えられれば、もうこちらのペースと言っても良いのではないだろうか?

唯一の注意点として挙げたいのは、「相手の積極的なミドル」である。

前々節の神戸戦や、前回対戦の清水戦では、相手の積極的なミドルによって、試合を持って行かれてしまった。清水側としては、今節に臨む選手の体力面の心配も考慮した上で「ミドルシュートによって、仙台の試合ペースを乱す作戦」という事も考えられなくもない。

そこをブロックするためにも、中盤での執拗なチェイシングは、やはり欠かせない。

前節・磐田戦の快勝を受け、指揮官は、今節の先発の布陣に、特に手を入れる事はしない様相。となると、この試合を「決める」のは、前節同様、やはり「出場機会を貰った、控えからの復活組」となるだろうか。また、前節は出場機会の無かったフェルナンジーニョも、体力面では何の問題もないため、起用される可能性はあるだろう。(清水はフェルナンジーニョの古巣でもあり、前回果たせなかった古巣撃破に燃えていると思われる。格好の起用材料である)

気が付けば、ホーム連勝を「5」に伸ばし、それを止めてしまうような要素は、現時点では見られない。これは決して「身内贔屓」でも何でもなく、素直に、第三者の目線として見た場合の感想である。

この試合、果たして、先制点を奪うのはどちらか。

清水の「J1経験の長さによる、連戦疲労局面の打開」が勝るのか、それとも、仙台の「ホーム5連勝の勢い」が勝るのか。

勝てば、同時刻にキックオフとなる、神戸の試合結果にもよるが、今季のJ1残留が決定する一戦でもある。しかし、この試合で大事な事は「同じ相手に1シーズンで2回も負けない」事の達成。来シーズン以降もJ1で生き残り、定着するためには、決して「苦手なチーム」を作らない事に尽きる。

第一クールの借りを返すために。

J1に定着する力が、このチームにはあるのだと、他のJ1チームに存分にアピールするために。

そして何よりも、サポーター自身が「このチームはJ1に定着するに値する、強いチームなのだ」と再確認するために。

伸び伸びと、"仙台らしいサッカー" を-。




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