前半の終了間際。痛みを堪えながらピッチ上にうずくまり、ストレッチャーに乗せられてピッチをあとにした、FW赤嶺真吾。
前節の大宮戦で全3得点を叩き出した、フェルナンジーニョと赤嶺の姿は、この試合の後半のピッチには無かった。大宮戦の結果を受け、この試合でも彼らのゴール共演に期待したサポーターは多かったはずだが、サッカーの神様は、それを見事に裏切ってくれた。
運命とは、ときに、残酷である。
前半の終了間際。痛みを堪えながらピッチ上にうずくまり、ストレッチャーに乗せられてピッチをあとにした、FW赤嶺真吾。
前節の大宮戦で全3得点を叩き出した、フェルナンジーニョと赤嶺の姿は、この試合の後半のピッチには無かった。大宮戦の結果を受け、この試合でも彼らのゴール共演に期待したサポーターは多かったはずだが、サッカーの神様は、それを見事に裏切ってくれた。
運命とは、ときに、残酷である。
直近5試合の成績で比較する限り、「3勝2分0敗」vs「0勝2分3敗」という、完全に真逆な状況で迎えた、今節の対戦。しかも、大宮は中3日ながらホームであり、移動による疲れは無い。中4日でアウェイの仙台とのアドバンテージ差は、無きに等しい状況での対戦になるはずだった-。
目先の戦績だけを見る限りでは、ホームの利をも活かし、大宮優勢と見る人は多かった事だろう。事実、順位でも 12位 vs 16位 と、ホームチームの勝利という結果を予想するには、充分過ぎるほどの材料。
前節の他会場の結果に目をやると、15位磐田、そして14位大宮が、それぞれ共に勝利し、13位と12位へ、一気にステップアップした。
対して、我らが仙台。16位からの転落こそ免れたものの、15位・神戸との勝ち点差は4。危険水域的勝ち点差に拡がってしまった。
実は、筆者は現地参戦してきたのであるが、現地到着は、後半の試合開始のホイッスルが鳴った時間帯であった。このため、実際の試合観戦が後半10分頃からに限定されたレポートとなる。予め、ご了承をお願いしたい次第。
お盆期間の帰省ラッシュを軽視していた訳ではないのだが、キックオフまで6時間以上の余裕を持って、泉を出発したつもりだった。
仙台の13戦勝ち無しという記録も、かなり厳しいものではあるが、浦和のリーグ戦再開後の「6戦1勝5敗」という成績も、とても予想だにはしなかった、驚きの状況である。
参考までに、浦和のリーグ戦再開後の成績を確認しておこう。
07/18 G大戦 2-3 ×
07/24 広島戦 0-1 ×
07/28 京都戦 4-0 ○
07/31 大宮戦 0-1 ×
08/08 神戸戦 0-1 ×
08/14 名古屋 1-3 ×
今季2度目の3連敗-。
その「現実」は、今、敢えてこれを横目に置いておきたい。
重要なのは「今節の敗戦の原因を探す事」ではない。そんなものは、誰の目にも明らかであり、今更、検証の必要など無いからだ。
2点を先行した川崎戦では、3失点をくらって敗戦し、1失点で済んだ横浜FM戦では、1点も取れずに敗戦。どうしてこうも、攻守の噛み合わせが悪いのだろうか-。
もっとも、数字的な戦果を問う以前に、現在の仙台に見て取れる、深刻な事態を検証しなければならない。
学習能力が無いのか、このチームには-。
2点リードからの大逆転を喰らっての、敗戦を告げるホイッスルが鳴った時、つくづく、そう想った。