たった一週間前。前節・ガンバ大阪戦で達成した無失点試合から期待できる堅守は見る影もなく、その後のナビスコカップ・清水戦、そしてこの大宮戦と、2試合連続で、無得点・4失点の屈辱的な大敗となってしまった。
2014年3月アーカイブ
この内容なら、どうしても欲しかった、勝ち点3。
今季2連敗スタートという苦境を受け、指揮官が選択した布陣は、4-2-3-1 の継続ながら、トップ下に武藤を配置し、梁の左サイドに戻すというものだった。
今日(3/14)の某ラジオ番組で、ロジャー大葉氏が語った一言。「まだ、ベガルタに"初日が出ない"んですよね-」
若手選手の起用が多かった鹿島。だが、若さがある分、試合にノせてしまうと、手が付けられない心配もあった。その事を、筆者プレビューでは「フレッシュさを前面に押し出して伸び伸びとしたプレーに期待できるところ」と表現した。
それが、悪い意味で「当たってしまった」ような気もする。
悔しさタップリの、前節新潟戦。鉛のように重くなった足を引き摺って帰宅し、他のチームの対戦結果など、ロクに確認する気にもならなかった-。
そんな中、甲府がホーム開幕戦を地元で開催できず、国立競技場での開催となったが、その相手が鹿島だった。地元の大豪雪の影響を受け、コンディション調整がままならなかった甲府から、無情にも4得点を剥ぎ取り、守っては無失点で快勝との報を聞く。スコアだけみれば「いつもの鹿島」なのだが、そのメンバー構成と得点内容を観て、驚いた。
後半44分。田中達也に代えて途中投入されて来た、新潟のホージェル・ガウーショの豪快なミドルが決まった瞬間。スタジアムは、仙台敗戦濃厚の空気に澱み包まれていった。
2014年、J1リーグ開幕戦。仙台-新潟の一戦は、前半の序盤こそ、ホームの仙台が、キャンプから積み上げてきた戦術「4-2-3-1」と、新加入2人の初先発を引っさげて、躍動感溢れるプレーを次々に披露してくれた。